勝川STAND

勝川STANDは、個人事業主様・フリーランス・小規模店舗経営者様に、無料ツールを使って、撮影から制作までリーズナブルにクリエイティブを提供します。

THE BISHOPが間違いなく名古屋で一番うまいハンバーガー屋

表題の通りです。それ以下でも、それ以上でもなく、それだけ。

 

名古屋の栄エリアに「やまびこ」というカジュアルイタリアンな立ち飲み屋がありますが、「THE BISHOP」は業態は違いますが「やまびこ」の2号店的な立ち位置のハンバーガーをメインとした飲食店。

食べログサイトはこちらです。

https://tabelog.com/aichi/A2301/A230104/23060711/

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初めて食べときに、めちゃめちゃ美味いやん、って思ったけど、それホントか?と思って、その後数軒回ってみました。

 

国際センター寄りのこちら。

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THE BISHOPの方が美味いなー

 

名古屋に2軒あるこちら。

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やっぱりTHE BISHOPの方が美味いなー

 

 

夜よくお世話になるこちら。

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名古屋ナンバーワンの格好良さで、お店の皆さんの人柄もサイコーで、お店自体は一番大好きだけど、フラットな目線でのハンバーガー対決なら、THE BISHOPが勝ちかなー。

 

お店としてはBRICK LANEのほうが居心地がよくて、好きです。真似したいところ、いっぱいあります。 

 

THE BISHOPは、バンズやお肉も確実に美味いんですが、やはりあのバターベースのソースが段違いの美味さかと思います。間違いなく名古屋で一番うまいハンバーガー屋です。 

 

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先日Shake Shackも行ってきましたが、普通にTHE BISHOPが勝ちだなー。


 

「言葉にできる」は武器になる。「言葉にできない」は考えてないのと同じである。

発売当初から何度も「はじめに」を目にして、いつ買おうかと狙いながらも、他の本に目移りして買いそびれてましたが、今更ながら、ようやく読了。

 

「言葉にできる」は武器になる。

「言葉にできる」は武器になる。

 

 

タイトルの響きがものスゴく気になりますよね。やはりコピーライターは言葉使いが秀逸だと感じます。

 

最近、自分自身はこのようにブログを書いたりするし、みなさんもSNSで端的に物事をうまく説明したいとかいうニーズがあるかと思います。そんな時に有効な、言葉選びや言葉使いを学べるものなんだろうという気持ちで手に取りましたが、実際にはそのようなことよりも、自己啓発的な内容が強く感じました。

 

言葉はコミュニケーションの道具だけではない。外に出る言葉を磨くには、内なる言葉の存在を意識することが絶対必要不可欠。言葉は思考の上積みでしかない。思考の深化なくして、言葉だけを成長させることはできない。言葉が意見を伝える道具であるならば、まず意見を育てる必要がある。意見を育てるというのは、意見を言葉に変換するという作業。よく考えるというのは、内なる言葉に幅と奥行きを持たせるということ。

 

言葉で人は動くのか。動きたくなる空気を作らなければ、人は動かない。人を動かす力ではなく、人が動きたいと思わせる力が必要。相手を動かそうとすればするほど、相手は心を閉ざしてしまう。それは上辺だけになってしまうから。上辺だけじゃなく、その人の立場になりきって、言葉を投げかけることで、その情報は価値へと変わる。

 

成し遂げたいことはなにかを自身に問いかけ、答えを出し続ける。言葉を磨くには、語彙力や知識をつけることではなく、内なる言葉を向き合うことが必要で、意識を向け続ける習慣こそが重要。内なる言葉を発しながら、考えていることを強く意識したうえで、書き出し、その言葉を軸にしながら、幅と奥行きを持たせ、その内なる言葉の解像度を上げていく。気持ちをはっきりと認識できた時に、言葉は自然と強くなる。

 

頭で考えていることを外に出す作業は、頭の中に余地や空間が生まれるため、定期的に吐き出すことが必要。これを聞いたときはなにか自分のことを肯定されているような気にもなりました。本を読んで、ブログに要約することで、読んだことを忘れないようにとか、重要なところを復習するとか、という気持ちで始めてましたが、それプラス、頭がクリーンになって、次の新たなことを勉強する余地が生まれてるんだと思うと、これからもこの作業は続けていく意味があると強く思いました。
 
文字の大きさは自信の表れとも教わりました。これを聞いた直後の企画書はかなりそんな感じで作ってしまいました。自信のあることはもちろん、ないことでも、話の流れ的に言切らなければならないことは大きめに入れました。プレゼン時に梅田さんの言葉を内なる言葉として意識することで、自信を生むことができ、いいプレゼンをすることができました。
 
思考サイクルについての話がありました。
①頭にあることを書き出す。
②T字型思考法で考えを進める
③同じ仲間を分類する
④足りない箇所に気づき、埋める
このプロセスを経ることで、自分が考えているテーマに関するアンテナが立ち、情報感度が高まり、結果としてセレンディピティが上がることにもつながる。
 
自分の常識は、先入観であると心得、自分の常識を捨てることで、コミュニケーションは向上する。そもそも「常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションである」とアインシュタインが言ってます。でも、人は常に自分という壁でしか生きられない。自分の可能性を狭めているのは、いつだって自分。いつかやると言っている間の、いつかはいつまでもやって来ない。
 
ここからはテクニック的な、言葉にするプロセスについて。

 

まずは身の回りにある単語を収集する。自分の言葉のタネは、自分の身近に転がっている。日々できることをコツコツすることが一番大事。このことは広告界で生きるかたからよく聞く気がします。
 
言葉の型をうまく使うことで、思いをカタチにする。小難しい単語や表現知ることよりも、型が大事。例える、繰り返す、ギャップをつくる、感じる言葉使い、呼びかける、など。言い切る、という型ではうまく使いたいと感じた。「と思います。」が自分の意志を弱めるため、相手の決断力を鈍らせることに繋がってしまう。型はすべて中学校までに学んだものだけで十分。
 
無駄に常套句を並べることで、自分らしさを奪うことに気づかなければならない。常套句を学ぶよりも、動詞のバリエーションを持つことが文章に躍動感を持たせることができる。動詞には意志がある。動詞を書き換えることで力強さが備わる。
 
みんなに伝えようとすると、結局何も伝わらない。ターゲット層に入っているたった1人に向けた言葉でいい。たった1人の心を動かせないものは、誰の心も動かせない。言葉は常に、伝えるべき相手に、伝えるべき内容を理解してもらう。誰一人として平均的なひとはいない。
 
まずは断片的で一貫性のない言葉を並べて、それぞれの言葉を客観的に捉えて、全体の設計図をつくり上げる。それは、その、そして、しかし、私は、を削ることや、同じ意味の続く箇所を違う言い回しに書き換える=パラフレーズを行う。詳しく説明されることで、逆に分かりにくくなることがあるのにも要注意。目的達成に向けて不要な自分だけのこだわりは削除する。そして、出来あがった文章を口にすることで、更にクオリティを上げていく。
 
 
「言葉にできない」ことは、「考えてない」のと同じである。

 

上辺だけでモノを語るのではなく、自分自信の心に宿る内なる言葉をという軸を持ち、その軸を強いものに育てあげる。そのために、その言葉を常に自分に言い聞かせ、意識することで、その言葉が外に向かう言葉や行動に移す。
 
これはある日突然できることではありません。なんでもないと思っている日々を、なんでもないと思って、なにもしないのではなく、やれることを日々積み重ねる。当たり前のことですよね。でも、当たり前のことを、当たり前にできる人はそうはいないです。
 
小さなことを積み重ねることが、とんでもないところに行く唯一の方法
 

 

中川政七商店に学ぶ、経営とデザインの幸せな関係

本屋に行くと、現在の悩みを解消してくれそうな本を探すのですが、最近はそんなモードが強くて漁りすぎたのか、なかなか出会うことができません。

 

そんななか、どハマりするタイトルの本と出会いました。 

経営とデザインの幸せな関係

経営とデザインの幸せな関係

 

 

以前、仲良しのデザイナーさんから中川政七商店の話を聞いてました。HASAMIの話も聞いてました。HASAMIは僕の好きなこちらのお店でも使用してます。

愛知県津島市にあるカフェ・OVER COFFEE(オーバーコーヒー)です。

overcoffee-cs.com

 

その時は、へ〜、ぐらいで思ってましたが、それから意識の中にその名前があるようになって、生活のなかで目にするようになったりして、その日はなぜか本書含め複数の中川政七商店関連の書籍が目に入りました。なかでもタイトルがなんだか今知りたいことが盛りだくさんのようだったし、最新刊だったので、こちらを購入しました。

 

自分のなかでの前評判がかなり高まって、読み始めましたが、結構、期待しすぎた感がありましたというのが率直な感想です。新しい聞いたことのないような話が出てくるのかと思っていましたが、SWOTや4P、4Cなどのような類の初歩的なこと多かった印象です。でも、そのようなことを何度も勉強すること自体はなにも悪いことではなく、自分自身あくまで頭に入れてるだけで、実行に移せている部分は少ないので、問題はありません。実際、メモしたワードは結構な量がありました。

 

本書は規模の大きな企業を相手にしておらず、あくまで物づくりをしている中小企業向けのブランディング×デザイン×経営の教科書となっております。

 

経営者であれば経営のことは詳しいけど、クリエイティブに関しての理解は低い。逆にデザイナーは経営への理解は低い。それが結果的に不幸な関係を生むことに繋がってしまうため、双方が経営とクリエイティブのリテラシーを高め、お互いが理解し合える共通言語を持つ必要があると説いています。

 

著者は中川政七商店の第13代社長である中川淳さん。

www.yu-nakagawa.co.jp

 

「 日本の工芸を元気にする!」というビジョンのもと、業界特化の経営コンサルティングも行っており、そこでの経験談が多くを占めていました。そのなかで印象的だったのが、コンサルを依頼する会社の経営者の多くが、自社のことをよくわかっていないということでした。強みや弱みについて、その依頼会社がすでに把握できているケースは少ないということ。これは中川さんに限らず、経営コンサルタントのみなさんが感じられることなんでしょうか。対象が違いますが、電通さんのコピーライターである梅田悟司さんも「言葉にできるは武器になる」で言われました。自分のことは自分がよくわかっているようで、実は分かっていない。なので、客観視できる外部の存在は必要であると。

 

5部構成となっておりましたが、最終の博報堂ケトルの嶋社長との対談が一番読み応えがありました。以下は嶋社長からのワードが大半です。

 

博報堂ケトル

 

ニーズを探すというのは、どこかで起きている論争を探すと顕在化してくる。AとBとか場合によってはCとかDもあってという状態で、どれでもいいという人はいるし、そういう人のハートを動かすのは難しいのですが、どれかを良いと言っているひとたちは、それが正しいと思っていて、決着をつけたがっている。そういう心理をうまく利用して、イベントを開催したり、ノベルティを開発をして、見込客を優良顧客へと導いていく。

 

文句を言っているひとを見つけるのも新たな市場のニーズを見つけるのに良い方法。博報堂ケトルさんが企画した、現在は多くのひとたちに認知されている本屋大賞。これは直木賞芥川賞などの受賞作品について、本を売る現場の販売員は「なんでこれなの?」みたいなことを思うことがよくあったようです。それは違う言い方にすると、現場の販売員は他に売りたい本があるんだというニーズがあるということ。その気持ちが形になったものが、販売員が選ぶ本屋大賞

 

ビッグデータは既存の欲望を整理整頓する技術であり、結果を集計してマーケティングに活用できるが、先回りして、世の中の新しいニーズを発掘するのは難しい。そのニーズは絶対にあるっていう顕在化したニーズに対応するビジネスは、コモディティ化してしまう。だから、隠れたインサイトに応える商品開発が必要。

 

いいものを作れば売れるわけではない。インサイトを見つけて、その欲望を最大化して初めて売れる。それを実現する企画を素直に考えればいい。

 

消費者インサイトを見つけるのは難しい。 人の気持ちに敏感になって、タウンウォッチングをすることで、観察力や想像力を上げていく。日常の生活がインサイトの宝庫。日々の生活で、何に気づけるのかがすべて。日常の景色は誰でも見てるが、見えている量は人によって違う。疑問や興味を持つことで、見ているものの解像度を上げていき、ストックする。ストックすることの多くは無駄になるけど、どこでどうマッチングして、ワークするかはストックしたときには分からない。

 

20代の頃、現場の最前線でいろんなことを詰めこまれ、それ自体が何が必要か不必要なのかの本質が分からなく、それがだんだん、殆どのことが不必要なことだと思うような気持ちになっていって、プレイヤーとして独り立ちしてからは、その反動で効率的なことばかりを追うようになってしまいました。

 

でも、また36歳になった今思うのは、効率的なことばかり追うことによって失うというか、得られないものが数多くあるんじゃないかということ。ここ最近は業界のトップランナーの情報を意識的に収集するようになっており、そのなかで言われることの多くが、してきたことの多くは無駄なことだったということ。先日の岡康道さんは2勝8敗でいいと言うし、それこそよく言われるのはイチローの打率。本人も「小さなことを積み重ねることが、とんでもないところに行く唯一の方法。」と言われてましたよね。

 

今このように時間を割いて書いているブログは、得た知識をアウトプットすることでそれを深いインプットにするとか、文字を書く技術を高めるとか、どれかの記事がきっかけで何かが起こるかもという期待とか、何かに繋げるためで、無駄と思ってはやっていませんが、結果的には無駄の積み重ねになっていると思う。

 

ターゲットを絞ることで、最短距離で目標達成できたことも、そうだと錯覚していたことがほとんだと思います。それは結果的には、自分の成長を自分で狭めているだけのことで、レガシーとしては薄いものであったのかと思っています。

 

この本では中川さんというよりも最後の対談の嶋社長にインスパイアされることが多くあった結果ですが、なにがどうこれからの人生で生きてくるのか分かりませんが、これからも今興味を持って進めているものに対して、こつこつとやっていこうと改めて思いました。

 

と書きながら、本書とは関係ない話ですが、楠木建さんが言われてた「努力の娯楽化」という話を思い出しました。今は努力だとはなんとも思ってなくて、楽しんでやれてる。努力と思った時点で終わりかな。これからもインセンティブを拠り所にはしたくない。

広告界のカリスマ岡康道さんによる「アイデアはどこからやってくるのか」

富士ゼロックスさん主催によるこちらのイベントへ行ってまいりました。

 

New Value Circus 2016 in Nagoya

MAGIC! WAVE 今こそ、ワークスタイルイノベーションを!

2016年11月28日・29日 ヒルトン名古屋

https://event.fujixerox.co.jp/nvc2016/nagoya.html

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私が所属する総合印刷会社では、マス向け媒体の減少に伴い、One to Oneマーケティングに対応できるハードととして、ゼロックスさんの設備を充実させている関係から、ゼロックスさんのイベントはたびたびお邪魔させていただいており、オンデマンドプリントの持つこれからの未来での可能性についてのセッションに、何度か参加させていただいておりました。

 

今回のイベントは我々のような業界ではなく、全包囲網的なかたちで、ゼロックスさんの持つ基幹的なソリューションなど、ワークスタイルを効率化できるようなもののプレゼンテーションがメインとなっておりました。

 

ただ、私の今回の目的はゼロックスさんの設備ではなく、こちらのセッションに参加するためでございました。

 

イデアはどこからやってくるか

 

TUGBOAT クリエイティブ・ディレクター

岡 康道 氏

現代社会において、仕事をする以上は、つねに何らかのアイデアを求められています。大きな声で「アイデアを出せ」と上司に言われる職業は少ないにしても、逆にそういう指示がない分だけ、アイデアは貴重な能力として評価されます。「あの人にはアイデアがある」とは、最大級の褒め言葉です。私は常にアイデアを求められる苦しい職業です。私の毎日の苦行から、みなさんにとって何らかのヒントを探して頂けたら幸いです。

 

あの岡康道さんのセッションです。

 

名古屋に来て、こんな講義を聞ける機会は二度と無いんじゃないかと思います。リアル岡さんは初めて目にしましたが、半端ないオーラでした。あと、写真よりもお年を召している感じがしましたが、話の節々から、この人が日本のマーケットを動かしてるんだっていうレジェンド感を放ちまくってました。

 

俺はアイデアで生きている。今までアイデアを考えることだけをここまでやってきた。逆に言うと、それ以外はやっていない。

 

広告業界に興味はなくて、名前は知らなくても、岡さんを始めとする4名で立ち上げられたクリエイティブエージェンシーであるTUGBOATの手掛けたCMを見ない日はないんじゃないかぐらいのビッグネーム。テレビを全く見ないひとは別ですが。ニュース番組ぐらいは見るかと思うので、大半のかたはそうだと思います。

 

このブログを書きながら、TUGBOATのHPを貼ろうと思ったのですが、HPはどうやら無いみたいです。不要だということなんでしょうか。最近SNSなどの動きが活発で、企業HPの存在意義みたいなことは年々無くなりつつありますが、そんな時代の流れとは関係なく、それほど自信があるというか、HPを見て発注するとか全くそういう動線がないというか必要ないということなのか。昔、見た気がするんですが、、

 

様々な広告賞がありますが、その中でも最上位と言われるACC賞において、2014年はこんな現象が起きちゃうぐらいスゴいクリエイティブ集団なわけです。

www.advertimes.com

チラっと見えてますが、PEPSIのCMもそうです。

 

PEPSIはなぜ桃太郎なのか。日本人は弱いものが強いものを倒すという話が大好きな人種で、その代表格が桃太郎であるというアイデアが発端だそうです。でも、なんで犬、キジ、猿はきびだんごなんかで命を懸けれたのかと思い、その裏にはそれぞれのストーリーがあって、てのをどんどん膨らませて、あんなカッコイイものになっていったみたいです。あの世界で言うと正義であるPEPSIは桃太郎たちで、鬼がコカコーラなわけです。コーラで言えばコカコーラが圧倒的なパワーを持っていて、常にPEPSIが後を追っているという構図。「自分より強いヤツを倒せ」というキャッチコピーはそこからやって来たようです。

 

www.pepsi.co.jp

それにしても、あのCMは本当にカッコイイです。でも、そのカッコ良さってのはアイデアから来る企画の面白さがあってのことですが、ビジュアル面に関しては岡さんの創造できるものではなくて、そういった衣装など目に見える部分は日本人以外の感性もうまく織り交ぜながらやっているそうです。ここで言いたいのは、アイデアってのは、自分一人で考え抜いて、一人で実行するよりも、自分一人で考え抜いても、そこから共鳴できるメンバーとともに実行に移すことによって、アイデアの可能性は無限に広がるということ。当たり前のようで、当たり前ではないと思います。それこそクリエイティブな人間ほど、自分の世界観を保持する気持ちが強いがあまり、自分のアイデアを押し切りたくなるものだと思います。岡さんも携わったCMの紹介をする際に「作品」という言い方をされてましたが、アーティストではなく、あくまでアドマンであって、クライアントの目標達成をアシストするのが目的なので、そこに向けてクオリティを上げるには自分だけのアイデアで完成させようとは思っていない。

 

そもそもアイデアってなんでしょうか。

  1.  
    (新たに始める)物事の、中核となる考え。着想。アイディア。
     「よい―が浮かぶ」
    ▷ idea

 

イデアは世界に生きる全ての人に、平等に意味のあることである必要は全くなくて、まずは個人的なことでいい。そのアイデアを発信することで、共感や共鳴を得られていくものをブラッシュアップしていく。こちらのタイトルでも言われてますが、2勝8敗でいいというのもそういうことなんでしょうか。アイデアは無駄なことが多い。でも、それでいい。みたいです。

 

勝率2割の仕事論 岡康道 | 光文社新書 | 光文社

 

広告というのは、簡単に言うと、そのものを違うことに言い換える、例える、みたいなことで、そこにはアイデアが必要。どんな仕事でも、経営者でも、一般社員でもアイデアは必要だし、アイデアによって自分も周りも楽しくなる。逆にアイデアがなければ、つまらない人生になる。自分とはどれほどの差があるのか全くわからないほどスケールの違う方のお話ですが、世界は変えられなくても、自分のアイデアで世間は変えられる。そう思って、アイデアを育てていきたい。

 

【宣伝会議サミット2016】マーケットの潮流を学ぶ

2016年11月17日に開催された【宣伝会議サミット2016】に行ってきました。

www.sendenkaigi.com

 

メルマガで開催を知ったのですが、おもしろそうなセッションあるし行ってみようかな〜と数日寝かせてて、後日やっぱり行こう!と思って気になるセッションを予約しようと思ったら時、既に遅し。。やはり気になるのは他の方も同じだったみたいで、行きたかったセッションが2つあったのですが、いずれも定員オーバー、、ということで、以下のセッションに参加してきました。招待状があれば無料ですが、無いと5,000円もするみたいです。

 

 

顧客の共感(エンパシー)を創造するマーケティング

 

アフラックとポルシェの広告宣伝部長が登壇されてました。お二人とも女性でした。そして、お二人ともマーケティングは楽しいと、楽しそうな顔で言われてたのが印象的でした。

 

アフラックではカスタマージャーニーマップを以下のように定義し、ORACAS(オラカス)と呼んでいようです。

 

Occation 日常でのきっかけ

Recency ネットで調べる

Advocate 第三者からの情報

Convince 自分で納得

Action 購入

Share 拡散

 

なぜ共感が必要なのかに対する答えはシンプルでした。それは選択権はお客様が持っているから。恐らくそれは以前からそうですが、商品自体の点数も少ないために競争も少なく、今のようにライフスタイルが多様化されていない時代においては、選択権があっても選択肢自体がないがために、そこまでマーケティングせずともモノが売れていたが、今はそうはいかない。

 

また、ライフスタイルが多様化しているからこそ、全員に当てはまるような提案では響かず、プロダクトアウトな発想ではなく、ペルソナを丁寧に作り上げ、お客様それぞれのライフスタイルに合った提案を絞り込んで行わなければ、共感を生むことはできない。

 

 

新規に創出される可処分時間のメディア化

 

スマホの登場によって僕らの生活は劇的に変わっていることは生活をしていれば誰でも感じることだと思います。では、スマホの登場で一番劇的に変わったことってなんでしょうか?

 

それは可処分時間の激増です。

 

エレベーターを待つ時間、信号が変わるを待つ時間などなど、何かの目的達成するための待つ時間。このような時間、9割近くのひとが取り出すのはきっとスマホだと思います。

 

Googleがマイクロモーメントこそが新しい購買プロセスだと提唱しておりますが、スマホの登場で、かつて暇であった時間が、暇ではなくなった。当たり前に何もすることができない小さな時間であったため、そもそも暇だとも感じていなかった時間が、使える時間となった。

 

これまで、リビングにいればテレビやPC、雑誌などなどで情報を得ることができるが、外出すればOOHなどの広告からしか情報を発信されることはなかったが、スマホによって、どこにいても広告で爆撃される環境を整った。でも、現在に至っては、実はスマホの出荷台数は減っていきている。

では次は何か?

AIやMA、VRなどマーケティングにおいてトレンドとなるものはいくつかあるなかで、次に新たな可処分時間を生むのは、自動車の自動運転化によって生まれるのではないかと推測されてました。すでに現在においても、UBERカーシェアリングなど、自動車を取り巻く環境、消費者のマインドは変化を続けており、近い将来、完全自動運転化も見えてきている。

それがスタンダードになると車を所有するという概念は益々薄れてきて、タクシーの存在感が強くなると予測される。現在はタクシーの乗車賃を消費者に負担させることでビジネスが成り立っているが、これからはタクシーに載せられるスマホと連動するデジタルサイネージへの広告出稿主が負担し、乗車賃は電車に乗るのと同じ、あるいはそれよりも安いコストになる未来がやってくる。

 

 

このようなセッションに参加すると、知識を習得できると同時に、どのようなことを、どのような順序で、どのような例を交えながら、どのように最後結論づけるかというプレゼンテーションの方法について多くを学ぶことができます。また、このようなビッグイベントでも、というか、だからこそなのか、プレゼンのレベルの優劣をハッキリ感じることができます。雰囲気に飲み込まれてると、いくらいいこと言ってても伝わんないですね。逆に、会場の空気をしっかりコントロールできる人は大したこと言ってなくても、それっぽく聞こえたり。勉強になります。

 

あと、マーケティングとは少し離れるのですが、ポルシェの創始者が、なぜポルシェを創業したのかについて、このように言っていたことが非常に印象的でした。

 

理想を探したけど、見つからなかった。だから、自分で造ることにした。

 

生存バイアス感は否めませんが、ビジネスの大小関係なく、そういうもんなんですね。

 

ビジネス・フォー・パンクス!パンク的DIY精神で、あらゆる壁を破壊しよう

日経MJで紹介されてました。まずジャケがかっこいいなと思って、興味が惹かれ、紹介文を読むと、クラフトビール界の革命児的なことが書かれており、これはヤバそうだなと思って、本屋で手に取りました。結構分厚めで、これ読み切れるかな、、とか思いながらも、数ページ読んだだけでも、パンクな棘のある言葉が多数散りばめられており、数ページでかなり刺激を受けました。糸井重里さんのグレイトフル・デッドマーケティング的側面から説いたものと近いものを感じました。

 

ビジネス・フォー・パンクス

ビジネス・フォー・パンクス

 

 

読み終えての率直な印象は、この人はパンクすぎる。別に悪い意味でもないんですが。これぐらいの棘がないと、これほどの成功は収めれないんだなと、自分の普通さを改めて痛感しました。

 

このような本は、情報収集をして、自分の自信を作っていくためであったりするのですが、フムフムと読みながらも、読み続ければ読み続けるほど、その分、自分のちっぽけな自信を削り取られていきました。。

 

とは言え、人に頼らずにやっていく度胸がかつてないほど重要な時代を生きてくためのヒントはいくつか頂いたので、自分のために以下ように整理しました。

 

 

主役はこちらのブルワリーです。

www.brewdog.com

国内にもあるんですね、直営店が。アジア圏ではここだけみたいです。

brewdogbar.jp

 

 自己啓発的な側面を色濃く感じました。

 

成功するために必要なスキルは、自分で学んだ。自分のビジョンを実現するのに他人に頼ってはいけない。立ち上げ期に仕事を人任せにするのは、負け犬のすること。パンク的DIY精神を徹底的に取り入れ、自分のビジネスに必要なスキルを素早く学ぶ必要がある。
  

圧倒的な確率で起業は失敗する。失敗しないために、やると決めたらその数年間を、人生で最も勇敢に、打たれ強く、全力で生き抜く覚悟が必要。そのためには明確な目的と使命、存在理由が求められる。ただし、自分の使命をクールかどうかで決めるのは無意味なこと。金を稼いで偉くなりたいなら、大企業に入ればいい。お金じゃないだろ。明確な使命を持って、自分が情熱を注げることをしたいんじゃないだろうか。行き方は自分で決められる。現実という言葉は何もしない自分を弁護する方便。リスクがあるから行動しないことは許されないし、何もしないことは、間違いなく最悪の選択。

 
自分の好きなことで成功すると、何故かそれだけで憎しみを向けられる。夢を追うのと同時に痛い目にも会う。何度も人に拒絶され、何度も苦痛を味わい、フルスイングして空振りすることもあるだろう。でも、自分のやり方で、自分が心の底から信じたことをやって失敗すればいい。魔法の方程式も、近道もなくて、ただ全力を尽くすこと。万人を喜ばせる必要はない。平均的なお客より、熱心なファンを獲得する。そして、ファンができるのと同時に敵ができることを受け入れる。
 
 財務に関しても強くメッセージされていました。
 
一つ一つの選択肢が財務上でどのような意味を持つのか理解して行動をしなければならない。そして、利益ではなく、キャッシュが絶対王者であることを認識して行動する。会社を大きくしていくためには、銀行を味方につける必要がある。銀行マンには自分の会社を手助けすることでキャリアにプラスになることを想像させる。その際、罪のないレベルでの嘘があってもいい。
 
在庫に金をかけ過ぎるのと、売掛金を増やし過ぎると失敗する。価格は死にものぐるいで守らなければならない。決断によって機会費用が生まれ、何かを決めるたびに、いくつかのことが不可能になる。会社経営とはノンストップのベルトコンベアで流れてくる決断の場面を次から次へと片付けるようなものだ。
 
そして、マーケティング側面でも熱く説いてます。
 
消費者は、マーケティングによって売り込まれた量産品より、自分で発掘した希少品に共感するもの。その共感によって、顧客が行動し、その行動がブランド形成に深く関わる。ブランドは会社のものではなく、顧客のもの。自分たちの行動は必ず顧客に見られてると思って、アイデアを創出する。そして、日々生まれてくる問題に気づき、問題を受け入れ、問題に取り組む。その時、自分に変えようのないことに貴重な時間とエネルギーを費やさない。使命に対する完璧な自信と、完全で冷徹な現実主義を融合させ、自分のものにする。
 
商品やサービスだけを欲しがる消費者はもういなくて、自分の価値観に合い、それを支えてくれる使命と信念を持った企業と繋がりたいと思っている。狙い目と言われるギャップなど世の中に存在しなくて、やることを徹底的に絞り込み、まだ市場が存在しない場所に焦点を当てる必要がある。ニッチこそ新たな本流となるのだから。
 
 
今の時代、あらゆる壁は崩れる。
 
既存の体制を破壊することで群を飛び出す勇気と、人に頼らずにやっていく度胸が、かつてないほど重要な時代に突入した。
 
その中で生き延びていくためには、会社員であろうが、個人事業主であろうが、経営者であろうが、どの立場に関係なく、情熱と使命を一致させ、何事も人任せにするのではなくて、様々なスキルを自分で学ぶというパンク的DIY精神が必要不可欠だ。
 

サーファーの日常は非日常

サーファーが見ている日常の中の景色は、慣れすぎてしまっているがあまり、その景色の非日常さに気づくことなく、ただ、いい波に乗りたいという単純な欲望を満たすことや、そこで会う人々と過ごすということに終始することが多い。自分自身もかつてそうだった。別にそれ自体、全く何も悪いことじゃないし、当たり前の話だ。

 

2009年に子供の誕生とともに、成長記録のために、普通のデジカメでいいところを全くの素人ながらNikon D5000を買っていた。

 

そして、時は何年も流れ、ある日、先輩サーファーの影響から、U-skeさんの存在を知り、U-skeさんの国内外の海の写真から、いつも見ているはずなのに、それまで気付かなかった自然の魅力を感じさせてもらった。そしていつしか、使いこなせないNikon D5000をサーフィンのたびに持ち出すようになった。

 

それがいつしか、全く何も気にもならなかったサーフィンを通しての自分自身の日常でも、サーフィンの無いライフスタイルでは感じることのできない、とてつもなく美しい時間が流れてるということに気づいた。

 

その中でも、朝日が昇る前後のマジックアワーに心を奪われた。

 

それからは、いい波に乗りたいという欲望と、普通のサーファーでも見ることができる非日常を切り取りたいという欲望のマインドセットで、夜明け前の海に向かうようになった。

 

言い方は、カッコつけようと思ってカッコつけてるけど、言ってることは本心だし、偽りは何もない。

 

僕が今言っていることを理解してくれるサーファーは、そうでない人よりも多いと思う。

 

サーファーは、得してる。

 

スキルの高さに関係なく、波に乗ることで、得られるものは数多く存在すると言い切れる。

 

朝日の断片が見えかけ、完全に円形として姿を現わすまでは、ほんの数分の出来事。

 

このひとときを目にすると、いろいろなことは思ったよりも、早く進んでて、それに気づかず、いつの間にか人生の幕を閉じてしまうんじゃないかと思ったりもする。

 

2016.11.12 太平洋ロングビーチにて

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