勝川STAND

勝川STANDは、個人事業主様・フリーランス・小規模店舗経営者様に、無料ツールを使って、撮影から制作までリーズナブルにクリエイティブを提供します。

竹中平蔵さんに学ぶ、日本経済を変える「第4次産業革命」

藤原和博さんの動画を検索していたときに、GLOBIS知見録の存在を知りました。

 

globis.jp

 

このサイト内には、ベンチャー企業の社長から、マーケター、政治家、アスリート、アーティスト、研究者、学者など、数多くの枠に捉われない職種の著名人によるセッションがアップされており、現代社会における課題やトレンドなどを学べる非常に内容の濃いものとなっています。関東圏では機会があるかもしれませんが、名古屋など地方ではなかなかお目にかかれない方々の貴重なお話を無料で聴くことができます。カテゴリーも多様性があり、自分の知見を広げるには非常に有効なツールです。

 

その数あるセッションのなかで、たびたび竹中平蔵さんが登場されてました。当たり前と言えばそうなのですが、私のような認知力の低い人間にでも、分かりやすいロジカルなプレゼンテーションで、非常に高いインテリジェンスを感じることが多かったため、今回はこちらの本を読んだ。 

 

現代社会、あるいは、この先の社会がどうなっていくのか、第4次産業革命によって何が起きるのかを説いています。話題としては、AI、ロボット、IoT、ビッグデータシェリングエコノミーなどが中心で、最近のトレンドに関する情報が網羅されており、日頃このようなことに興味を持っていないひとの入門書的な位置づけに感じました。このような本は、我々子育て世代が特に読むべきであり、知識として頭にインプットして、子どもたちと接する必要があると個人的には感じる。

 

新しいテクノロジーによって、今までになかった新しいチャンスが生まれている。革命的な時代がやってきたという時代認識をもち、幅広く議論し、大胆に行動することが必要。超スマート社会の実現に向け、ソサイエティ5.0が強力に推進されいるが、ライドシェアについては、中国にさえ遅れを取っている。日本ではタクシー業界をはじめとして、ライドシェアに対しての抵抗勢力が強く、経済特区である福岡市でのみテスト運用されているという状況。
 
モノがインターネットにつながるIoT。そして、そのデジタルなネットワークで得られるビッグデータによって可能になったシェアリングエコノミーは、これからの私たちの社会生活を大きく変えるし、職業のあり方も決定的に変えて行く。これ以上、周回遅れになってしまってはいけない。
 
 
産業の生まれ変わりは、社会インフラの入れ替えとも言える。ウーバーもAirbnbソーシャルネットワーキング業であって、主役は製造業などこれまであったような業態ではなく、日本の第4次産業革命の新しい動きを既存の業に当てはめることはできない。
 
トヨタのライバルはグーグル、パナソニックのライバルもグーグル、どの企業にとってもライバルはグーグル。様々な職業は必要なくなっていき、失業率が大幅に高くなるという影も潜んでいる可能性は否めない。新たな技術によって仕事がなくなり、さらには海外労働者の流入などのグローバリゼーションの進展によって、絶望感を抱くひとたちが生まれる。すると、このような人たちを守ろうというスタンスを見せる政治家が現れる。これがポピュリズムであり、トランプ政権の誕生や、イギリスのEU離脱などが主な例と言える。
 
 
そろそろ日本人は、高度成長期での成功体験から逃れるタイミングであり、それができなければ世界で取り残される存在となってしまう。第4次産業革命は社会の根本を変える。日本企業は、何でも言うことを聞く偏差値が高い人を雇い、社長の周りは子分ばかりで、そうした人たちが取締役として取締役会を構成し、社長にとって居心地のいい組織になっていることが多い。成長戦略にはコーポレートガバナンスが必要不可欠であるが、それが保たれていない企業が多くみられる。日本の生産性の低さは、規制で守られているケースが多く、また、不動産がノーリスクハイリターンであったことから、日本で投資が根付かず、それが成長を妨げる要因の一つとなっている。
 
これからはゴーイングコンサーンよりもプロジェクトベースで人材確保がなされる。日本型雇用慣行、つまり、年功序列や終身雇用は終焉を迎える。第4次産業革命で、人材のシェアリングが当たり前になる。終身雇用で、同じ会社で長く働けるから安定しているということは、ダメな会社にしかいられないということだ。インダストリー4.0を掲げるドイツは国内の構造改革を行った。日本の成長戦略は、体質改善までに何年もかかる。
 
第4次産業革命以降のこれからの時代を生き抜くために必要なマインドセットが3つ挙げられていた。これはマサチューセッツ工科大学のメディアラボで掲げられている9つ標語のなかの特に参考になるもので、子どもと接するときにも、意識しておきたいマインドセットだ。
 
Compasses over maps
もう、古い人生の地図は使えなくなる。これからは、コンパスを持っているか、あるいは、自分は何がやりたいか希望や意思があることが重要。
 
Resilience over strength
強さよりも復元力。どんなに強いものでもの崩れていく。その時に、どのように復元していくことができるか。
 
Learning over education
知識を詰め込むお勉強ではなく、自分で考えて学ぶこと。知識はインターネットでいくらでも手に入れることができる。大切なのは実際に経験しながら学ぶこと。
 
 
世界でもっとも守られているのは日本の正社員。雇用の安定と引き換えに、不満な仕事を続けている人が大勢いる。ライフスタイルやライフステージによって働き方は変わるはずなのに、正社員として働くことだけが正しいという暗黙のルールが生きており、それが国際社会においては歪な存在となっていることに気づく必要がある。
 
チャンスで満ち溢れているはずなのに、みんなと同じでなければならない、枠をはみ出してはならないという、義務教育のなかでインストールされたこの画一的な意識を変えなければ、AIに取って変わられる人材になってしまうという子育て世代にとっては非常に意味のある、重要なメッセージを強く感じた。

 

 

 

 

ストレスを感じながらも、また、前へ進もうというマインドセットに導いてくれるリーダーに感謝

本日も会議でストレスに感じることがあり、自分がその立場になった時に、部下に同じような思いをさせたくないので、今日の気持ちをここに書き留める。

 

 

こういうリーダーが嫌いだ。

 

 

戦術を提示しないリーダー。

 

 

あるリーダーは、こう言う。

 

「これからは、紙のプロモーションメディアが減るから、AIとかロボティクスなどのデジタル技術の力を借りて、10年先を見据えて営業していかなければならない。」

 

これ自体については、どこも否定する点はない。紛れもない事実だ。紙は減っているし、デジタルは想像を超えるスピードで進化している。

 

では、その言っていることに対する戦術は?

 

それが一向に出てこない。

 

で、実際にどれほど紙のプロモーションメディアが減っているのか知っているのか?

 

あの回答は、恐らく知らなかったんだろう。

 

時代の先を行く人ほど、10年も先は見えないと言うなか、一般的な教養もない、業界誌さえも、自己啓発本も読まない人が言えることではない。

 

 

違うあるリーダーは、こう言う。

 

「営業なんだから、数字達成して、当たり前でしょ」

 

これは100%とは言わないが、ごく普通のことを言っている。

 

ただ、それの一点張りというのは組織の長としては、非常に問題がある。

 

マインド的な問題提起でしかなく、なんの解決にもなってない。

 

そもそも数字を達成していないということは、有能な人間ではない可能性が高い。その人間に対して、がんばれと言っているだけで、どんな効果があるんだろう。本質的な問題と向き合っていない。

 

 

 

リーダーは、自らが模範となり、進むべき道を部下たちに見せる必要がある。

 

管理職という言葉に逃げている。もしかしたら、数字を管理することだけが、与えられたポストの責任だと思っているのかもしれない。

 

数字を管理するだけの仕事が、なぜ、現場で頭を使って動く人間たちの倍以上のインセンティブを手にすることができるのか。

 

有能な人間と無能な人間を束ね、その力を最大限に発揮し、目的達成に導くのが、リーダーであるはず。

 

 

そんな会社があるのかと思われるかもしれないが、自分が所属する組織は、旧態然とした、高度成長期のスタンダードである年功序列が色濃く残る伝統のある会社だ。

 

業界自体の景気が下落しているなか、このような人種で構成されている組織では、今後、持続可能な企業体であるとは、到底思えない。

 

 

このような心理状況は今に始まったことではない。

 

以前はこのようなことが起きると、ただただ、文句だけを言っていた。

 

だったら、辞めればいい。文句を言うだけのなら、さっさと辞めればいいだけ。

 

遅いタイミングではあったが、自分のなかでも対案を持つべきだというマインドセットになり、今は、文句は言いながらも、辞めるということへの対案を持てるように準備をしている。

 

今日も、 ストレスを感じながらも、また、前へ進もうというマインドセットに導いてくれた無能なリーダーに感謝したい。

 

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戦略も、戦術もないリーダーは、1周回って、好きだ。

 

戦略だけを言って偉そうにするなら、いっそのこと、戦略もないほうが、いいリーダーだ。

 

なぜなら、有能な人間にとって、ストロングポイントを伸ばす環境が整うからだ。

パレットを使った西海岸的なサーファーズテーブルをDIY

パレットを手に入れたので、こんなテーブルを作ってみました。実際、作ったというレベルでもないんですが。

 

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【1】パレットを手に入れる

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【2】汚れを取ったり、平滑にするために、サンダーで削る(任意)f:id:win_river_stand:20170603144823j:plain

 

【3】洗剤でさらに汚れを落として、天日干し

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【4】ステンシルでオリジナリティを出す(任意)f:id:win_river_stand:20170603144925j:plain

 

【5】足を付けるf:id:win_river_stand:20170603144946j:plain

これはホームセンターでひとつ250円ぐらいで売ってます。

 

パレットを使った西海岸的なサーファーズテーブル、完成!

 

このリアルエイジング感が、最高にかっこいいです。

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使い古したパレットで衛生的に問題ありなので、基本的には外でわいわいやる時に作りました。ご参考になれば幸いです。

池田純さんに学ぶ『空気のつくり方』

野球ファンのみならず、横浜ベイスターズの試合の観客動員数が劇的に増加したり、球団が慢性的な赤字経営から黒字経営へ転換したなどのニュースは多くのひとたちが聞いたことがあるかもしれない。このストーリーの主役は住友商事博報堂を経て、DeNAに転身し、2011年に横浜DeNAベイスターズ初代社長に就任された池田純さん。

 

今回は池田式マーケティング理論を学ぶためにこちらの本を読みました。

空気のつくり方

空気のつくり方

 

 

万年最下位争いのチームが、なぜ人気球団になりえたのか、なぜ年間30億円もの赤字を生み出す球団経営が劇的に変化を遂げたのか、そのベースになった理論について詳細が語られておりました。

 

マーケターはデータに執着してしまいがちだが、データはあくまで確認作業であり、そこから何も生まれてはこないし、人間が数字に操られたらいけない。マーケティングにはセンスが必要だけれども、センスは後天的に手に入れることもあるから、学びを止めるという選択肢はない。
 
顧客のハートを魅了する情緒的な何かを創造して、興奮し、驚愕し、感動するエンターテイメントやストーリーを提供するのが、究極のマーケティングである。それを実現するには、コミュニケーション、経営の革新性・透明性、ブランディングの3つをうまく機能させる必要がある。また、特に新規ビジネスは、腰を据えたロードマップと目標を事前に決めておくことが重要である。マーケティングは絶えず進化を繰り返すことが大事で、そして、何よりも、自分にしかできないことに力を注ぐことを忘れてはならない。
 
来場の動機になるモノゴトや、コミュニケーションは何なのか、顧客の想像を膨らませることで、関与度を高める共感可能なものを考える。それが多ければ多いほど、顧客との距離感が縮まり、結果として、それがストーリーとなる。マーケティングを駆使しても、ブランドをつくることはできないが、変えるべきものと、変えていけないものをしっかりと整理すれば、ストーリーをつくることはできる。モノゴトは戦略的に進めるべきで、戦略的に、取り組むべきターゲットを絞り込む。
 
自分の領域の外にあるもの、楽しいものや美しいものやカッコいいものに触れる努力をし続けてこそ、新しい何かを創造できるようになっていくもの。自分が人のためにできること、与えることができるものは何かを考え、誠意ある態度で接し、世の中のコンテクスト、つまり、文脈を読む。空気は、ただそこにあるものではない。必ず何か意味がある。
 
人は仕事や既得権益を抱え込もうとする生き物で、好かれるマネジメントは組織の力を削ぎ落とす。人間というのは基本的には怠ける生き物であることを認識する。三年は何をやっても批判の声は聞こえるもの。でも、結果を出し続ければ、その声はマイノリティになる。人間はネガティヴな意見に敏感に反応するが、その意見に惑わされることなくブレないハートを持つことが必要。ブレは信用を失わせることになるから。
 
好かれるマネジメントは組織をダメにする。誰の目にも明らかな結果を出した人材を評価し、それを象徴的な先例として、意図的に組織全体の空気をつくっていくのが、トップの重要な仕事。
 
 
言葉にはニュアンスが付いてまわる。戦略ターゲットをキャッチーかつ明確に策定することで、マーケティングの対象と広告・コミュニケーションの対象が明確になり、一貫性が生まれる。広告だけでメッセージが伝わり切らないし、広告は消費者から見れば、ただ勝手に言っているだけの存在であることを認識する。広告はアートではなく、コミュニケーションのひとつでしかないが、伝えたいことを伝えるだけでは、それはただの自己満足でしかなく、世の中から見た大義がなく、個人的な言葉には誰も見向きもしない。訴求すべき本質的なポイントを自覚してコミュニケートする。その時、商品とコミュニケーションの乖離が生まれるような、嘘のコミュニケーションをしてはいけない。
 
 
広告の大原則は、どこに、どんなメッセージを投下するか。広告は人を楽しませるものでなければならい。伝えたいことはいっぱいあるけど、削ぎ落としまくることが大切。広告は、自分たちでお金を出して場所を買い、自分たちでデザインし、メッセージをつくり、世の中にコミュニケートするもの。
 
 センスは後天的に身につけられることや、常にオリジナルは生み出せないに気づくことが必要で、まずは先人たちが育ててきた太い幹に寄り添うべき。大きな幹に寄り添いながら、これだと思ったときに枝分かれする。最初から枝分かれするのは、ただの勘違い。自分自身の能力を知り、自分の考えに凝り固まることなく、自分の領域の外側を見にいく努力する。そして、そこになりたい自分があるかどうか、それが何より重要なこと。自分たちがいる業界の外に目を向けることで新たな創造が生まれ、それが人を惹きつける要因となる。 
 
 

劇的な再生を成した企業で言えば、USJも思い当たるが、横浜ベイスターズに関しても、衝撃的な結果が生み出されている。この2社に共通するのは、スペシャルなマーケターがいたということ。USJであれば森岡毅さんであり、横浜ベイスターズであれば池田純さん。そして、お二人とも、自分の掲げた目標を達成すると、自分の役割は終えたとし、退任されて、違う道を進んでいる。

 

自分のなかの精神的なものによるバイアスかもしれないが、最近は、マーケターがマーケットを動かしていることを目の当たりにする機会が多くなった気がする。子どもたちにも、見えてるものの裏側で、誰が、どのように世の中を動かしているのか伝えていきたい。ほとんどの事が、偶然ではなく、誰かの思いがあって結果があるんだと。

 

サーフィンについて、今、思うこと

たいしたスキルもなく、そういう意味では、偉そうなこと言える立場ではないが、サーフィンについて、今、思うことを自由に書き綴らせてもらう。

 

 

最近の自分では珍しく、5/20・27と2週連続で、波乗りに行ってきた。

 

いつものように夜明け頃から入水できるよう2:30頃に自宅を出て、暗い夜の道を走らせる。

 

二日とも、晴天に恵まれ、綺麗な朝日を見ることができた。最近の自分は、これだけでも、早起きすることの価値はあると感じるようなマインドになっている。

 

特に、27日は夜明け後の1.5時間ほどは、風の影響も少なく、腹サイズぐらいのまとまったウネリがブレイクしていて、兄貴や仲間たちと幸せな時間を過ごすことができた。

 

 

こないだふと「サーフィンっておもしろいの?」って同世代の友人に聞かれた。

 

その問いに関しては、嘘偽りなく100%おもしろいと言い切った。

 

でも、そう言えるレベルになるまでは正直時間もかかるし、ひょっとしたら、そう感じるまでの苦難に心折られ、諦めるという選択になるひとも沢山見てきた。

 

家庭の問題、仕事の問題、いろいろあると思うが、何ともならない理由でサーフィンとの縁を断ち切るというのはごく僅かで、ほとんどがサーフィンの面白さを感じるというステージに辿り着けず、ライフスタイルのサーフィンを知る前の、ファッションとしてのサーフィンで満足して、途中で諦めていると感じる。

 

自分自身、実際にはほとんど意味は成さなかったが、ただモテたいというくだらない理由でモチベーションを維持でき、結果としてサーフィンを諦めなかったことは、自分の人生にとって非常に意味があると思っている。

 

サーフィンを通して、サーフィン自体のおもしろさを感じるのは当然ながら、自然の素晴らしさに触れられることは、これからのAIやロボティクス、ゲノムのプレゼンスが高まる社会を生き抜くことにおいて、具体的な説明はできないが、重要な意味があるんじゃないかと信じている。

 

サーファーはポジティブな人種が多い。海にいる時間が、例えば3時間あったとしても、波に乗っている時間は、合計してもたった数分。時に、巨大な波が目の前で崩れるという日常では感じることのない恐怖を何本も潜り抜け、沖へパドルアウトし、ただひたすら波を待っている。

 

波を待つという今に集中し、無意識的にマインドフルな状態を作り出せていることが、結果としてポジティブな脳へと変化させているからなんじゃないかと思う。

 

そして、サーフィンを通して、何より、当たり前というものなんてないんだということを日々目の当たりにする。

 

何かしらの職業としてのサーファーや、ローカルサーファーでない限り、波を当てるということは非常に難しい。

 

波はただ大きければ良いわけではなく、風速、風向き、ウネリの向き、ウネリの強さ、周期、干潮満潮、そのポイントの砂のつき方など、様々な条件が揃って初めて波の良し悪しが決まる。

 

もちろん自然以外に、自分自身のコンディションを整えることが何より重要だ。

 

週1回のサーフィンで波を当てることは非常に難しく、ましてや自分のような月1サーファーでは本当に難しい。

 

それゆえ、当てたときの感動はとてつもなく大きいものがある。未だにあの感動を忘れられないという日もある。

 

なんて話をしていると「どMかよ」と言われた笑

 

とにかく自然が一番の相手であるため、いつでも同じコンディションで行えるものではないため、当てたときは、本当に幸せだ。

 

 

5/20 豊橋・細谷

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5/27 湖西・潮見坂神社前

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樺沢紫苑さんに学ぶ『脳を最適化すれば能力は2倍になる』

今年に入り、これまでの自分を見直し、100年ライフを謳歌できるように始めたことのひとつに、中小企業診断士の資格取得に向けた勉強があった。

 

なんでもやる前から諦めるという体質を改善しようという意味もあったが、勉強を始めてみると想像以上に資格取得の壁は高いものということが分かってきた。7科目のすべてをとりあえず1周した当たりで、勉強に取り組むモチベーションがだんだん低下しているということが、自分の意識のなかにも顕在化してきたところで、このままでは体質改善できないかもという危機感を感じ、モチベーション向上や記憶力や集中力を高めるためには、科学的に解明されていることで、自分の知らないことがたくさんあるのではないかとマインドで今回はこちらに助けを求めました。

 

脳を最適化すれば能力は2倍になる 仕事の精度と速度を脳科学的にあげる方法
 

 

いいタイミングで出会えたと思います。

 

やっぱり、成功するにはルールみたいなものがあって、こういうのを見なくてもやれてる偉人はいますが、現代社会においては、科学の進歩でいろいろなことが明らかになってきているので、活用しない手はない。子育てにおいても、非常に意味のある本であったと感じました。

 

人間は勉強するということをやめれば、その時点で成長はストップし、思ったよりも早いスピードで後退していく。自分の所属する会社では、歴史あるが故に、歴史に縛られ、超年功序列型の高度成長期のままのスタイルなイノベーションのニオイがない組織で、それなりの規模のため、認知能力の高い人間が多いが、学生時代はお勉強できたはずのひとたちが、入社すると全く勉強をしない人間になっているケースが多く見られる。

 

それは結局、非認知能力が足りないからということもあるかと思う。今後の社会では、認知能力よりも、非認知能力がより必要になってくることは、大学入試や義務教育のシステムが変わるということを考えても、誰も疑いのない事実だが、そうなれば、認知能力は不要なのかというと、それは違うと思っている。

 

本人のやる気次第だが、やはり認知能力を高めることや、なにか習い事をして生き抜くスキルを持てるようにするにしても、モチベーションを維持することや、集中力を高める、もっと言えばどのようにゾーンに入ることができるのかなど、それを手助けしてあげることは親として必要なことだと思う。

 

本書では脳内で分泌されるもののうちの以下7つの物質について、それぞれ存在する意味や効果などが簡潔に記載されていた。それぞれを一言で言うと、こうです。

 

ドーパミン → 幸福物質

ノルアドレナリン → 闘争か逃走か

アドレナリン → 興奮物質

セロトニン → 癒しの物質

メラトニン → 睡眠物質

アセチルコリン → 記憶と学習

エンドルフィン → 脳内麻薬

 
今の自分の心境から、引っかかったことは以下のようなことであった。 
 

ドーパミン → 幸福物質

ドーパミンが分泌されることで人間は幸せを感じるため、脳科学的には幸せは脳の中にあって、幸せになる方法=ドーパミンを出す方法とも言うことができる。また、ドーパミンが分泌された状態だと、物覚えがよくなる。チャレンジして、達成しすれば、幸福になる。つまり、チャレンジし続ければ、誰でも幸せになれるということだ。
 

アドレナリン → 興奮物質

大きな声を出すことで、脳に刺激が与えられ、アドレナリンが分泌され、精神的な集中を高めると同時に、筋肉にも力がみなぎる。アドレナリンは、身体機能や筋力などを一時的にアップさせる身体に対する効果と、集中力や判断力を高める効果もあるが、その効果は30分もたず、また、アドレナリンジャンキー的生活は、非常に危険性があるとも言われ、バランス感が必要ということになる。
 

セロトニン → 癒しの物質

セロトニンは朝日を浴びると合成され、今日1日頑張るぞという気持ちにさせる。特に、朝起きてから2〜3時間は脳のゴールデンタイムと呼ばれ、最もイキイキと活躍してくれる時間帯のため、集中するに適当な時間と言える。
 

アセチルコリン → 記憶と学習

なにかの目標に対して、やる気が起きるまで待つというスタイルは、脳科学的には正しくはない。むしろ、やる気がないのなら、とりあえず始めてみるが正しい。頑張ってでも始めることで、側坐核に刺激を与えることになり、アセチルコリンを分泌し、どんどん気分が乗ってくる。とりあえず、チャレンジしてみるというのは、科学的にも大事なことだった。
 
たった30分の昼寝で、脳のパフォーマンスは30%以上も回復する。眠い目をこすりながら耐え忍ぶのではなく、眠いときは寝てリフレッシュすることのほうが断然効率的だということ。
 
アセチルコリンの分泌によって、海馬からシータ波が放たれ、結果として記憶力・発想力アップにつながるよう。また、アイデアを生み出すのみも役立つ物質である。
 

エンドルフィン → 脳内麻薬

エンドルフィンは究極のストレス解消物質と言われている。過度のストレスがかかった時や、相反する心穏やかなリラックスした状態でも分泌される。マインドフルネスで、キレイなα波が出て、エンドルフィンが分泌されるため、ポジティブな脳を作るだけでなく、ストレスを解消するのにも効果的な手法である。さらに、記憶力アップ、想像力アップ、集中力アップにも繋がるため、フロー状態に入るために必要不可欠な物質である。人に感謝する、される、役に立つ、貢献するなどで、報酬系扁桃体が刺激され、ドーパミンやエンドルフィンが分泌される。

 
 
それぞれが上記のような役割があるが、どれかが突出していても、それはそれで体に異常をきたす。例えば、ドーパミン過剰分泌で幻覚が出るし、ドーパミンが生成できないとパーキンソン病の危険性が高まる。 脳内物質はバランスが大事で、また、脳に反する行動は、サイドブレーキをかけたままでアクセルを踏むようなものであることを理解して、今回の知識を有意義なものにしたい。
 
 
 

木蔵シャフェ君子さんに学ぶ『’シリコンバレー式’頭と心を整えるレッスン』

マインドフルネスへの理解を深化させるために、こちらの本を読みました。

 

著者は木蔵シャフェ君子さん。

 

数々の外資系企業でのブランドマネジメントに携わり、世界的に信頼を得ているマインドフルネスプログラムSIYの日本人初の講師となった、マインドフルネスを日本に伝える先駆け的な存在。

 

そのようなバックボーンがあるとは知らず、白地にスミ文字に、ブランド価値の出る箇所にイエローマーキングという、至ってシンプルな中に、しっかりと伝わる何かを感じ、ビジュアル先行で手に取ったわけですが、結果的には良い選択ができたと思っています。

 

情報は、全く知らないことしかないものであると、理解できる部分が少なくなって、頭に入らないこともあるし、逆にそんなの解ってるということばかりになっても、つまらなさを感じてしまうが、そういう意味では、ある程度マインドフルネスに対してのリテラシーがある方には距離の近い書き方をして頂いている本だと感じました。

 

海外にはリトリート施設と呼ばれる宿泊型式の瞑想ワークショップが受けられる施設が存在する。日本には馴染みがないが、今後、アメリカの影響を色濃く受けるここ日本でも増えてくることが容易に想像できる。シリコンバレーで働く人々は、ある一定周期で、デジタルデトックスを行って、デジタルの距離を保っている。
 
マインドフルネスの目的とは何か。
それは、人生をより良いものにすること。
 
シリコンバレーは、現代におけるヒューマンポテンシャルムーブメントの震源地として、マインドフルネスを筆頭に世界を牽引している。日本とシリコンバレーで働く人々とでは、仕事に対する価値観に相当な違いがある。シリコンバレーでは、仕事だから自分を滅してやってるという動機で成果を出した人はいない。
 
シリコンバレーのなかでも、マインドフルネスブームの先駆けとして現れたのが、他でもないGoogleだ。マインドフルネスへのリテラシーがあるひとはご存知だと思うが、マインドフルネスこそがクリアで正確な検索を可能にするという理念のもと、サーチ・インサイド・ユアセルフ=SIYという自分の内側を検索するマインドフルネス研修を積極的に行っている。
 
僕らが住む日本に関わらず、世の中全体が、物質的な豊かさよりも、心身ともに健康で満足する状態を求めることにシフトしているのは日々感じると思う。追い詰められたビジネスピープルらが、マインドフルネスを取り入れて、心の探求を始めた。自分を抑えたり、コントロールしたりすることではなく、ありのままの感情や心身の状態に気づいて、それを批判なく付き合うこと。そして、自分に対しても、他人に対しても、批判のない態度が、人間関係のなかで生きてくる。
 
生活と仕事は垣根を設けるのではなく、同じゴール・価値観によって統合されるワークライフインテグレーションであるべき。ワークライフインテグレーションとは、家庭も仕事も、ありのままの自分が、自分の大切とすることを実現する場として、どちらの場も一瞬一瞬をていねいに生きるということ。個人として、ビジネスパーソンとして、コミュニティの一員として、どの場面でも大切にしていることを一貫させ、それぞれの価値を一致させていく。
 
GDPが停滞しているものの、依然として世界3位である日本が、幸福度ランキングでは53位であるのは、滅私奉公という古いパラダイムがベースとして根付いていることが挙げられる。自分を滅して、仕事をするという感覚はワールドスタンダードではないし、完全に世界に置いていかれる思考である。今日という日を、これまでの繰り返しと見るか、まっさらな未知なものとして見るか。大人が目覚めているとき、平均47%は今以外に注意か向いており、気持ちが今からそれている人ほど幸福感に乏しい。例えば、将来ハワイへのんびり旅行することを考えるより、今に気持ちをしっかり置いて注意を向けているほうが、結局は幸福度を高めることになる。
 
さほど問題のない状況なのに、わざわざ将来への不安や、過去の後悔を掘り出して脳内で悩みを製造している。日本人の多くの脳が悩み製造工場と化していて、意味のないことに脳を浪費させてしまっていると言える。
 
当たり前と思い込み、自動操縦状態で過ごすことが、マインドフルネスの対極となる状態。当たり前であると思うが故に、その当たり前が保たれないとき、強烈なストレスが生じる。当たり前なんてものはないのにだ。思考を変えることで、不要なストレスに踊らされない脳を作るのにもマインドフルネスは効果を発揮する。 
 
現代人のストレスの原因のひとつは、アイデンティティや自己イメージを、自分のなかで限定し、その中に収まろうとコントロールすることが挙げられる。喜怒哀楽のどれが良くてどれが悪いということはなく、ポジティブなときは喜びや満足感をしっかり味わい、ネガティブなときは、そんな自分を批判せずに寄り添うことで、何かが学べることに気づかなければならない。
 
これが幸せな人生、これが成功といったイメージをメディアで爆撃され続け、自分ではない誰かに誘導されていく。自分が何者かわからないこと、それは豊かな人生の妨げにはならないことに気づかなければならない。こうあるべきだという外側の物差しは要らない。感情的なストーリーは脳が状況に応じて創り出したフィクションであると気づけば、人間関係での悩みは少なくなる。マインドフルネスを応用したアテンショントレーニングで自制心を高めることができ、それは学習能力や社会性が育くまれることに繋がる。
 
 
脳は最悪のストーリーを勝手に作り出すもので、なかでも扁桃体が、私たちを小心者で疑い深くしている。脳は慣れ親しんだことを安全と考えるクセがあり、二度と痛い目に合わないように、自分を守ろうとする仕組みになっている。脳にある自己イメージは、偏った記憶と意味付けによって編み出された、間違ったあなたというストーリーが生んだネガティブバイアスである。
 
 
たった一回の呼吸でも、ていねいにすれば脳はリラックスでいる。マインドフルネス瞑想は心の筋トレと捉えて、習慣づけて、続けることが重要だという。呼吸に注意することで、常に新しいことが起き続ける今に集中できる。
 
現代社会においては、休日に仕事をしているような人は、もはや尊敬に値しない人種だ。自分の存在が会社や仕事のためにあるという思考は捨て、自分というリソースを、仕事や家庭のなかで、そして、もっと広い社会で役立てようとするポジティブなマインドセットを育むためにマインドフルネスは必要不可欠。
 
もうまもなく人口減少を伴う人類史上かつてない超高齢化社会を迎える。
 
生き抜く術としてのマインドフルネスを身につけ、自分の人生を自分でリードしていけるようにしていきたい。