勝川STAND

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『あいち航空ミュージアム』に行ってきました

2017年11月30日にオープンする『あいち航空ミュージアム』の内覧会に行ってきました。

 

あいち航空ミュージアム - 2017年11月30日 名古屋空港内にオープン!

県営名古屋空港に、航空機をテーマとしたミュージアムが誕生します。

戦後初の国産旅客機・YS-11の実機のほか、愛知県の航空機産業の歴史に触れられる展示も予定。
誰しもが持っている「空への憧れ」を呼び覚まし、「飛ぶとは?」を学び、体感できるコンテンツやイベントを計画しています。
また、航空機産業の新しい情報発信の場として、産業観光の強化や、次世代の航空機産業を担う人材育成の推進にも取り組んでいきます。

2017年11月30日オープン。

 

平日夕方だったこともあり、恐らくこんなに人がいない状況はこの先ないだろうという環境のなか、一足早く楽しませていただきました。

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チケットをもらったら、ゲートを通って中へ入ります。

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お〜〜、開放的な空間〜

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まずは模型と年表で飛行機の歴史を学ぶコーナーがあります。f:id:win_river_stand:20171124201843j:plainf:id:win_river_stand:20171124201915j:plainf:id:win_river_stand:20171124201944j:plainf:id:win_river_stand:20171124202013j:plain

 

1階に下がると、コクピットがあったりします。

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実物を間近に見れるので、大迫力です。ですが、内覧会だけなのか、中に入れる飛行機が無かったので、非常に残念です、、

入れそうな階段があったりしたので、通常営業が始まれば、入れるんだと思います、多分。

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屋上にも上がることができます。屋上にはハンモックがあって、季節によっては気持ち良さそうです〜

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工作コーナーでは、傘袋(よくお店のあるビニール袋)を使って、飛行機を作りました〜。所要時間は、45分ぐらいでしたが、子どもたちは喜んで飛行機作りに励んでました。

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あいち航空ミュージアムがオープンすることで、隣接するエアポートウォークが混んでしまうのは、消費者的にはマイナスですが、このような施設が家の近くにできたのは、子育て世代にとっては非常に嬉しいニュースであることは間違いないと思います。

あいち航空ミュージアム - 2017年11月30日 名古屋空港内にオープン!

 

飛行機好きも、普通の人も、楽しめるかと思います!

ぜひ〜〜

夏野剛さんに学ぶ『自分イノベーション』

私は、いい教育を受けてきていないまま36年間生きてきた。目標を持つわけでもなく、とりあえずその歳が来たから、とりあえず自分の身の丈にあっていると思われる偏差値の大学に入学し、とりあえず卒業するタイミングが来たから社会人になった。そのため、SFCなんてものも、ここ最近存在を知ったし、夏野剛さんについては、曲がりなりにもビジネス本などを通じて、iモードの生みの親的な話は聞いたことはあっても、それ以上を知ろうと思ったのは最近の話。

 

SFCについては、News Picsで単語を聞いて、調べてみた。すると、ここの出身の著名人は数多くいて、東京大学卒よりも魅力的な人が多い気がした。現代社会においては、右に倣えの人間の必要性はどんどん薄まっていて、自分の世界があって、それを追求していくような人種の希少価値が高まっていることを考えると、低学歴のDNAを受け継いでしまってはいるが、子どもたちの将来の選択肢のひとつとしてSFCを考えれるような育て方をしていきたいと思う。

 

夏野剛さんは、いろんな顔があるが、そのうちの一つとして、SFCの政策・メディア研究科で教鞭を執る顔がある。なぜ、今になって夏野さんへの興味が深まったかというとこちらの動画にたびたび登場しており、記憶に残っていたからだ。

globis.jp

 

そのような背景があって、次に読む本を探しに書店に行ったところ、こちらの新刊が発売されていた。

自分イノベーション

自分イノベーション

 

 

タイトルの通り、今の自分を変えて、加速度的に変化を続ける現代社会をどう生きていくべきかについて説いていた。

 

過去20年でのアメリカのGDP成長率は129%であるのに対して、日本は僅か2%。人口増加率はアメリカ20%、日本は横這いであり、差はあるものの、GDPの差のような大きな隔たりはない。理由は何なのか?違いはITを受け入れてきたかどうかである。新しいテクノロジーに社会が適用するのか、従来の社会に存在しなかったものが登場した時に、ネガティヴに反応するのか。日本は後者であり、テクノロジーの進化を食い潰す社会制度が問題である。選挙活動において、メールはNGだがLINEやFacebookはOKということなど、意味不明な問題も数多く存在する。
 
シンギュラリティについて、悲観的な話を目にすることが多いが、画像認識だけで言えば、2015年に既にAIが人類の能力を超えたとも言われている。そんな状況の中、給料のために仕方なく仕事をするというスタイルを続けていれば、価値の無い人間になる。ワークライフバランスを無視して行動し続ける力があるオタクはもっと力を発揮する未来が待っている。同質化された人間たちに未来はない。同じ餌を食べ続けていたモルモットは、必然的に同じ食物で食中毒になる。
 
日本の組織は、均質化されており、誰か一人が頭角を表すことをリスクだと捉えることで、無能なリーダーが生まれることが多い。組織の良し悪しは、すべてはリーダーシップが決める。リーダーが信念を持って、変化を受け入れるからこそ成長する。自分の考えとは違う人間を、排除する文化が根付く組織は危険だ。同じ考えの人が集まっても、新しいアイデアは生まれない
 
 
物事の良い結果が、さらにそれ自身を補強させる好循環を生み出すから、いろんなチャレンジをしていくべき。慣れているものには優しく、新しいものには厳しい態度を取るような色眼鏡で社会を見てはいけない。おかしいと思うところにイノベーションの種がある。普段感じる不平不満を大切にして、この問題を解決することによって世の中はもっと良くなると発想する。社会への義憤から新しい価値が生まれる。世の中は変えられないものではなくて、変えられる。世の中の問題は、全て自分事だと捉えて生活をすることが重要。
 
世の中に対して、乗り遅れた時こそ危険。今更やっても遅いだろうという心理から、やらない自分を正当化してしまいがち。また、自分とは異なる意見があることは当然であり、自分への批判を無視していては、何にもならない。自分の気に入った記事を集め、自分の考え方により固執していくことも危険だ。時々、SNSなどで、自分の発信に対する反応がどんなものか見ることで自分の偏りを確認できる。その結果、意見が途中で変わることは悪いことではない。自分の主張していたことは自分の考え抜いた意見ではなくて、誰からも反対されないようにしてるだけであったり、主観的、感情的、即物的な意識によって、物事を冷静に判断できていなかったということの気づきもある。
 
高度成長期には、組織は大きなリスクを背負う必要が無かった。現代社会の組織のリーダーになるためには結果を出すしかなく、もっと生産性が高い方法はないかを考え、自分の仕事はそれだけなのかを考えられるかがポイント。適材適所というのは、その個人が何が好き嫌いかで決めるものであって、組織の意向で決められるジョブローテーションは、個人にとっては何の価値も生まない。目の前にあるチャンスの中で、最も自分に向いている、あるいは稼げる仕事を選択して、その能力を高め、自分がのめり込める居場所を見つける。でも、本当にハマれるものは、ただ何となく生きているだけでは見つからない。仕事を終えて、家に帰ってテレビを見たり、酒を飲んだりするようなただの暇潰しをすることにも疑問を持つべきだ。
 
会社員として働き続けるのか、独立するのか、副業をするのか、どのスタイルであっても、目標に対して常に準備をして、チャンスがあればいつでも掴めるようにしておかなければならない。どう働くのかは、どう生きるのかと同義。仕事は、良くも悪くも人生に大きな影響を与える。GDP国内総生産は付加価値の総和。決して幸せの総和を測るものでないが、自分が価値を生み出せない、あるいは生み出した価値が認められないのは、何もしていないと同じと意識することが、自分が進むべき道のひとつのコンパス。自分の人生の責任は、自分で取るしかない。

『自分のリミッターをはずす!』苫米地英人さんに学ぶ、変性意識状態への入り方

久しぶりに苫米地英人さんの本を読んだ。今考えると、そこから本にハマったなと思う。苫米地さんの書いた電通絡みの本を読んで、しばらく苫米地さんの本を読み漁りました。その時強く感じたのは、本当に自分たちは世の中の仕組みによって洗脳されまくってるなということ。書いてある全てのことを正しいと思うわけでもないけど、それ以降、メディアの発信する情報の受け取り方に気をつけるようになった。

 

今年1月頃に自分が掲げた目標があって、その目標に対して怠けている自分がいる。縛るものは自分でしかないので、自分でマインドをコントロールするしかない。そこで、以前は脳科学的なもので意識を変えたが、今回はこちらの本で、現状を変えるきっかけを作ろうとした。

自分のリミッターをはずす! ~完全版 変性意識入門

自分のリミッターをはずす! ~完全版 変性意識入門

 

 

副題として「変性意識入門」とある。「変性意識」という言葉は、全く聞いたことがなかったが所謂「フロー」「ブースト」という言葉に置き換えされることがあるもの。この本は、人間の最高レベルの力を自分の意思で引き出すための方法論が書いてある。

 

本を読む以前から、何か目標を掲げて遂行するには、自分に暗示をかけることが一番効果があると感じていた。実際にその能力が有る無し関わらず、自分はそれができると確信を持つことで、その力は何倍にもなって、自己実現できることがある。もちろん、できない時もあるし、その方が多いかもしれないが、自分で自分に催眠をかけるということは凄く意味があるという原体験があった。この本では、潜在能力は、訓練で自由に使いこなすことができると言われていた。

 

人間の意識状態は2つあって、ひとつが覚醒状態である普通の状態であり、もうひとつが変性意識状態。変性意識は、誰でも経験したことがあるもの。この世で最も深い変性意識状態は睡眠であり、音楽を聴いて、曲がいいなと思っている瞬間も変性意識状態にある。人間の意識が物理空間ではないところに臨場感を持った瞬間から始まる。その状態になれば、自分のなかに潜在していた能力を発揮することができる。
 
人間ならば誰でも催眠にかかる。すべての催眠は自己催眠で、催眠によって引き出せるのは、あくまで自分が持っている力だけ。自分の重要度によって目の前の世界を見て、現実を加工している。催眠は、情報空間に臨場感を持っている時に暗示を入れることで可能になる。情報を複合化して判断することで、簡単に判断をひっくり返される。現実空間そのものが既に高度な情報空間になっている。変性意識状態に入ってしまうと判断が鈍る。催眠があるということに確信を持つ。
 
才能があっても、思い込みがなければ、能力は発揮されない。リソースは全て自分のなかにある。変性意識状態は、通常よりも記憶力や情報構築能力が上がるため、自らその状態に持っていけることは強みになる。
 
変性状態に入るための手段として、催眠の他には、気功と古武術についても触れていた。古武術については、レベルが高く、理解が非常に難しかったが、気については同意できる部分はあった。
 
気とは、すべての人間に備わっている力だけれども、現代科学では解明できない能力。この世に存在するが、実在しないものであって、気の実利を最大化するのに必要なのは、気はあると確信すること。気とは何か分からないけど、自分は気が出せ、効果があると確信している状態を確立する。気が存在するということについて、今後、科学的に解明され、世間的に理解が深化するだろうと、高城剛さんも以前話をしていたのを思い出した。
 
気を信じれるか否かでいうと、信じれない人は多数いると思う。しかし、気という言葉が入る日本語はたくさんあって、人の気配がするという表現など、人間はもともと存在しないものに存在感を感じることを得意とする生き物。であれば、気があると認識することには本来抵抗はないはずだが、これ正とすると変人扱いされるのではないかということもあって、一般人の理解はほとんどない。テレビなどで過剰に演出されたものや、切り取り方で、現実的ではないものを見せられることが多いことも、信憑性に影響を与えているとも感じる。
 
変性意識は人間の可能性を広げるもので、自分の身体と心を自在に操るための重要な技術であると認識して、生活に取り込むことが人生を豊かにする。ひとつの事実だけを信じるのではなく、いろいろな角度から物事を見ることは非常に重要。催眠や気など存在しないと言うのは簡単。なぜなら、目に見えるものではないから。でも、それだけで判断するのではなく、そこにあると信じることでゾーンを導くことができる可能性が高まるのであれば、トライしてみることは必要だと思う。たびたびこの方の言葉を借りるが、高城剛さんも今後の社会はよりパーソナルな方向へ向かっていくと言っていた。この本で苫米地さんが説いていることも、同じストリームにあると感じる。今後、催眠や気についても、マインドフルネスが流行しているように科学的に解明されたとき、一気に世間的地位を獲得すると思う。デジタルのプレゼンスが高まれば高まるほど、昔からあるこのような迷信のような類いのものの価値が見直される。
 

久しぶりに海で見たいい感じの朝焼け

先週末は、約1ヶ月ぶりに波乗りに行った。

 

メンバーも、久々に会う面々で、やっぱり波乗りって、コイサーだなと。

 

海で見る朝焼けは、本当に感動的。

 

やっぱり波乗りは、単純にスポーツと表現するものでないなと改めて感じた。

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和波俊久さんに学ぶ『ビジネスモデル症候群 -なぜ、スタートアップの失敗は繰り返されるのか?』

ここ最近、スタートアップという大それた話ではないが、副業をスタートさせるにあたり、どのようなものが考えられるのか、どのようなことならば出来るのか、答えが出るわけでもないが、頭を悩ませており、書店でこの本を見つけた。 

ビジネスモデル症候群 ~なぜ、スタートアップの失敗は繰り返されるのか?

ビジネスモデル症候群 ~なぜ、スタートアップの失敗は繰り返されるのか?

 

 

起業するとなれば、これまでの既存のビジネスモデルでなく、何か組み合わせも含めて、これまでにない新しいビジネスモデルでなければ、戦うことはできないんだと決めつけています。この認識に特に誤りはないが、それを信じ過ぎると危険だということが語られていた。

 

クラウドサービスやコワーキングスペースなどの普及に伴い、大幅なコストダウンが実現されることで、世界的なスタートアップブームが進んだ。そのような背景から、感覚値として、日本国内においても起業家は増えているんだろうなと思っていたが、日本では起業家は減少しているという事実がある。起業家という狭い世界が、SNSなどのインターネットを通じて、可視化されただけであるというところ。

 

起業にあたって一番注意しなければならないのは、ビジネスモデルというアイデアの中身に、過剰に依存してはいけないということ。リーン・スタートアップという戦略が広く知れ渡っているが、ニーズの存在しないビジネスモデルを信じ込むと失敗する。つまり、目の付け所が悪いのに関わらず、それを信じ、走り続けれても、そこにゴールはない。

 

仮説を許容し、検証を繰り返し、フィードバックを反映すれば、顧客が必要とするビジネスモデルに近づくはずであるが、確証バイアスによって、信念を支持する情報ばかり集め、反証する情報を無視または集めようとしなくなってしまう。すると、確証バイアスに陥っていることに、なかなか気づかないまま、走り続けることになってしまう。

 

自分のバイアスの怖さもあるが、バイアスは集団化で更に強いものにある。バイアスが効きすぎると、真実が見えているのは自分だけだと思うようになり、それに気づいてる自分が素晴らしいんだという錯覚に陥る。アイデアを持つと他人と同じ考えを持てない危険性がある。直感的に手に入れた所謂ヒューリスティックな結論であればあるほど、それは真実である可能性は低いことを理解する必要がある。

 

イデアを持ってしまった瞬間から無意識に確証バイアスに陥るのは仕方ない。思い込みを脱し、真のニーズを掘り当てるまで、経営が継続できれば成功へ近づくことができるが、人は変化を無意識的に拒むもの。一度自分が信じたものを変える勇気を持つことは、非常に難しく、逆のその信じたビジネスモデルという手段自体が目的化してしまう。本来はその手段を持って達成すべき問題があるのにだ。

 

スタートアップは、やらなくてはいけないことをやり切れずに成功することが難しいのではなく、やってはいけないことをやって自滅するパターンが多い。ビジネスモデルの神格化が、ビジネスモデル症候群を招く。ピボットは、オリジナルアイデアからのシフトだけではなく、根本的にアイデアを変えるという選択肢も持つ必要がある。また、創業は再現性を持って成功させれることであり、イノベーションには偶然性が必要で全てを自分たちだけでコントロールすることはできないということを認識する。イノベーションが起きるのは条件が一致するわずかなタイミングに、いかに的確に行動に移せるかという外的要因が大きく関与している。
 
いつでも起業できる環境が整った現代社会。成功談は数多く目にするが、過剰に美化されることが多い。ジョブズが初めて作ったコンピューターはガレージなどで生まれていない。人々が勝手に作り出したストーリーであり、この説は本人から否定されている。人間は、都合のいいエピソードを選択し、それを美化するのが得意だ。
  
成功者は、自分が取り組んでいるテーマに関する情報を常にアップデートしている。起業の目的は一生涯同じではない。よいアイデアができれば、それを実現するための行動が生まれるのではなく、行動するからこそ、アイデアは価値を伴う。直感的に思いついたアイデアヒューリスティック)を信じ込み、アイデアへの賛同者が増えて集団化すると、どんどん視野が狭くなり(バイアス)、やがてなんのために起業したのか分からなくなる(手段の目的化)。
 
パレートが提唱するもので、最小努力の法則というものがある。人は自分の考えを、できるだけ早く確証させたいがために、問題を正しく理解する前に答えを出そうとして、無意識のうちに問題を簡素化してしまい、やがて本質を見失ってしまう。
 
ビジネスを通じて学習を重ねることが、起業という作業であって、知らないことがあると思い続けることが、人間の成長を促す。また、起業とは、経営者という人生を選択すること。自信とは、日々の積み重ねの中からしか生まれない。アイデアで、恐怖を乗り越える自信は得られない。間違った角度で発射されたロケットは、やがて失速するように、方向が正しくないと努力は報われず、モチベーションを失い、失敗する。
 
自分がやりたいことが実現できている状態とはどんな世界で、その状態は何を測定すれば評価できるのかを事前に決めておくことがコンパスを持つということにもなる。ビジネスモデルというアイデアに人生を委ねるのでなく、これから長い時間をかけて終わらない学習を重ねる。
 
人は自らの正当性を維持するために、自分で自分にウソをつく。矛盾する二つの事実を認知した場合、自分にとって不都合な事実を無かったことにしてしまう。手に入らないと分かった時、その悔しさを解消・低減するために、わざとその対象の価値を低める。このような認知的不協和を解消するために、自分を正当化するのでなく、対立するファクトに真正面から対峙する必要がある。
 
 
成功者のほとんどが、いきなりその成功を得たわけではなく、積み重ねた土台があって成功しているということに最近気がついた。その土台は、ほんの数ヶ月ではなく、何年もかけて作り上げている。時々、それを忘れて、成功者はセンスがあるから、自分とは違って、自分にはできないと逃げる。ある部分正解かもしれないが、努力なしで成功したり、ましては一発で成功するなんてことは、宝くじで当てるようなもの。すべてのホールでホールインワン狙うことはできない。
 
和波さんが言われていることは、ビジネスだけではなく、自分にとっては子育てにおいても非常に有効だ。信じることで強くなることもあるが、その信じるものが本当に正しいのかという確信を持つことも非常に難しい。進むべき道は、本当に正しいのか。自分のバイアスがかかっているということを充分認識したうえで、第三者的な側面を意識しながら、複眼的な思考を持つことで、失敗のループから抜け出し、成功率を高めていける。

台風とSNSが繋いだ奇跡!とあるラーメン店の超絶ドラマチックな感動の実話

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お読みいただき、ありがとうございます。

 

2017年10月24日に起きた、こちらの件について説明をさせていただきます。

news.nifty.com

 

話自体は上記の記事で完結しますが、ここでは、その裏側で何を考えて、何を仕掛けた結果、どうなったかというのをご説明させて頂きます。

 

このストーリーの主役は「ライトニングファイヤー」という名の、中華そばとまぜそばをメインとし、みそそばやカレーまぜそばなど、フルライン的なメニューを揃えるラーメン店です。

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ライトニングファイヤーは、11/17に3周年を迎えます。愛知県春日井市のJR勝川駅近くでありながら、立地的には決して良いとは言えない環境で、日々、他のラーメン店とどう差別化をしていくのか頭を悩ませ、ラーメン作りと愚直に対峙しながら、他店にはないコミュケーションを展開しており、私は友人として、過去2年ほどプロモーションをお手伝いしております。

 

 - 2016.11 - f:id:win_river_stand:20171111161237j:plain

- 2017.1 -

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- 2017.4 -

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これまでも数回他イベントに出店はしてきていますが、今回の件は、こちらのイベントの出店が発端です。

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このイベントは、市内を中心とした約24万人が来場する愛知県春日井市が主催する年に一度のイベント内で開催されており、ライトニングファイヤーは、認知拡大を目的として、2017年の本イベントへ出店を決めました。

春日井まつり公式ホームページ | 市民とともに創り上げるまつり

 

ラーメン横町の開催は今回で17回目となり、これまでも大盛況という状況でありましたが、せっかく参加させていただくに当たり、新たな顧客発掘をするべきで、そのためのプロモーションをする必要があるんじゃないかという提案をし、主催者様に快諾をいただきました。快諾いただけた理由は、そんなことしたって何も変わらないから、やりたけゃやれば、ということだったのかもしれませんが、例えそうだったとしても、その判断には感謝すべきであり、そのご厚意に応えるべく、どのようにプロモーションをすればよいかを私たちは熟慮しました。

 

近隣のラーメンが好きな人種は、プロモーション手法に関係なく来場されると思われ、春日井まつりという特性上、全国のラーメンファンに向けて発信しても来場が難しいため、市内のラーメンに興味がない方の目を引きつけることで、事前の認知拡大が最大化されると考え、2017年のラーメン横町はこれまでのラーメン横町とは明らかに色の違うコミュニケーションで、これまでの最高来場者数を少しでも上回ることができるようinstagramを中心にプロモーションを行いました。

 

◼︎販促ポスター f:id:win_river_stand:20171111161530j:plain

※右下角がライトニングファイヤー店主

◼︎公式instagaramアカウント

www.instagram.com

 

本イベントは通常お店では出さないメニューを販売するイベントとなり、ライトニングファイヤーはこちらのメニューで準備を進めていました。

 

トマトと角切りベーコンの太陽のまぜそば

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角切りベーコンと豚ミンチをトマトで煮込んだ特製ミンチを極太麺にのせ、仕上げに細かく砕いたチーズをふりかけ、秘伝のタレと絡めてお召し上がりいただくまぜそば

 

順調に準備が進むなか、まず、このニュースが飛び込んできました。

www.news24.jp

 

これによって、春日市まつり開催日と投票日が重なることが決まり、当日祭りの開催を予定していた自治体は多く、自治体によってはその影響によって中止となるケースもありましたが、春日井まつりは開催されることになり、胸を撫で下ろす。

 

すると、次は、こんな時期になんで上陸?しかも、この日ピンポイントで??というニュースが入ってきた。

www.nikkei.com

 

2週末連続で日本全土に影響を及ぼした1本目の台風21号です。そうは言っても、ルートは逸れたり、スピードが思ったより遅くなるんでしょ的な超ポジティブマインドで日々天気予報をチェックしても、一向に良い情報が出てこないまま当日を迎えることになった。

 

- 2017.10.21 sat -

容赦なく降りしきる雨が、参加店舗のモチベーションにダメージを与え、また、集客にも大きな影響を与えていました。 

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近隣の恐らく徒歩圏内の方が中心だとは思いますが、こんな最悪の状況ながらもお客様に来ていただいたことには最高級の感謝をしながら、でも、やはり予想していた売れ行きを確保できず、二日目の日曜に関しては、出店自体を取りやめる店舗もあるなか、暴風警報発令とともに、ピークを迎える直前の12:00で中止。1,350食分用意して、250食販売という結果となりました。その後、嵐のなか撤去作業に追われ、心身ともに疲れ果て、ライトニングファイヤーの挑戦は終わりました。

 

- 2017.10.23 mon -

翌日晩、慰労を兼ねて立ち寄ると「とりあえず食材が余りまくってる(つまり1,000食分以上)からイベント用メニューだったけど、明日から店頭で売り出すわー。Twitterでも、つぶやくから、よろしくねー。」と言う店主のその顔は、お客様にも隠しきれなほどの疲労感が漂っていたが、まさか翌日この疲労が更に拡大するとは誰も知る由もない。そして、この後、予定通り店主がこうつぶやいた。

 

- 2017.10.24 tue -

そして翌朝ライトニングファイヤーからLINEがあった。早くも反応があってバズってると。

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これまでも同様にイベントで残ってしまって的なツイートをした過去はあったが、リツイート数は多くはなかった。だが、今回の世間の反応は、これまでと明らかに違っていた。

 

結果的にリツイート数は50,000近くになり、約5,000,000人にリーチし、心温まるツイートに溢れ、この夜、小雨の降る中、これまで見たことがない人の列が、店頭に生まれていた。

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ラーメン横町開催の2日間が晴れていた場合、春日井まつり自体の来場者は240,000人ほどは見込め、そのなかでラーメン横町に立ち寄り、さらにライトニングファイヤーという名を目にする人の数は、多めにカウントしても2,000名前後であると思います。今回のイベントの出店の目的は、当日の売り上げではなく、認知拡大であったことを考えると、イベントで期待できたMAX効果の2,500倍のインパクトがあったんじゃないかと思います。そして、今回の残った食材は品質保持可能期間の数日前に全て売り切ることができました。ご来店ご協力いただいた皆様に感謝いたします。

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なぜ、こんなことが起きたのだろうか。

 

いきなりキレイごとを言いますが、それは人間の持つ優しさが生んだんだと感じています。あのツイートを見て、写真の面白さで興味が湧いて、それが確実にフックにはなっていると思いますが、それだけでこの結果が生まれるとは思えません。このリツイートしてくれた50,000人の多くの方が「なんかコイツかわいそうだから、リツイートをタップするぐらいしてやるか」っていう小さな小さな優しさのひとつひとつがウネリになった結果なんだと思います。

 

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これはinstagram上で10月9日に投稿したものです。まさかお客様に向けたこのコピーがブーメランとして戻ってくるとは思いませんでした。こんな話、よくあるっしょ、って思えるひとには何も響かないとは思いますが、ライトニングファイヤーの真横にいた人間としては、インターネットっていう体温の感じないものを通じて、人間の優しさを垣間見ることができたとてもドラマチックで感動的な出来事でした。

 

長文お読みいただき、ありがとうございました。

  

ライトニングファイヤー

tabelog.com

春日井市旭町1-45
TEL 0568-34-2600
営業時間:[月〜土]11:30〜14:00 18:00〜23:00
[日・祝]11:30〜14:00 18:00〜22:00
定休日:水曜

 

これは開催日前のツイート。末尾に気になる一言。

どうやらこの嵐(台風)は、店主が呼んだものだったらしい。

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大前研一さんに学ぶ『武器としての経済学』

自分のような低学歴だと大前研一さんという存在を知るまでに時間を要す。昨年、楠本修二郎さんの本を読んだとき、大前さんの元で修行をしたという話があった。大前さんはマッキンゼー日本支社長まで登りつめた方で、元部下にはDeNAの南場さんがいる。僕らの世代では記憶が微妙だが、東京都知事選にも出馬経験があるようだが、なぜ大前さんではなく、青島幸男を都民は選んだのか不思議だ。

 

いま特に自分の弱点である経済学を学びたいというニーズがあり、今回はこちらの本を読んだ。

武器としての経済学

武器としての経済学

 

 

もはや、ケインズ的マクロ経済は終わった。

 

 

時代は変わったということを中心に、現在の経済のトレンドを3部構成で25ジャンルに分けて解説している。ヒト・モノ・カネが自由に国境を越え、世界を激変させている。アベノミクスは、100年も前のケインズの理論に基づいたもの。当時と環境は劇的に変わっており、日本は低欲望社会という今までに経験をしたことがない状況である。ケインズ的マクロ経済は終わった。

 
 
低欲望社会では、金利を下げてもニーズがない。現代人は、所有するというコストも煩わしい。戦後は貯蓄戦略を国家として進め、経済成長してきたが、貯めたお金でどのように人生を楽しむかは教わっていない。1990年は約1000兆円、現在は約1800兆円という国民の総預金額。人生とはそもそも何なのかという議論が必要で、マクロ経済政策ではなく、心理経済学こそがいま求められている成長戦略である。待機児童ゼロなど日本で数万人程度の問題を国の骨太方針に出すことはおかしい。必要なことではあるが、効果が出るのに20年待たなければならない政策だ。景気は、フィーリングやサイコロジーで決まる。
 
GDPの引き上げは生産能力を上げることだが、現実的には労働人口を増やすことになる。国民それぞれが自分ひとり当たりのGDPを意識することは良いことだが、生産年齢人口が減っていく中で、GDPを引き上げるという発想は誤り。GDPを上げたいのであれば、これまで頑なに拒否してきた移民受け入れについても、検討せざるを得ない。これは年金問題も関係してくる。現在の年金の仕組みは、現役世代が納入した年金を、年金受給者が受け取る賦課方式である。超高齢化の日本は、ピラミッド型から、肩車型に向かっている。抜本的な改革としては、アメリカのレーガン大統領による、年金受給開始年齢の引き上げと、確定拠出年金から401kに変更したものが挙げられる。恐らく日本は後者の変化は難しいため、受給年齢の引き上げのみという選択になると思われる。そう考えると、最近やたらと目につく「100年時代」というワードは、国主導によるキャンペーンかと思ったりしてしまう。
 
今後、政府が補助金を出すことで、企業は設備投資が進み、AIなどの進歩もあり効率化が進み、その結果、大量の労働者がはじき出される。ホワイトカラーの定型業務型は不要になる。ビジネスパーソンそれぞれが自分の一人当たりGDPを意識するのは大切で、自分にどれほど価値があるのかの問いは、常に持ち続けなければならない。クリエイティブな労働者になり、個人の付加価値、つまり稼ぐ力を伸ばすことで、働く権利が得られる。
 
現代社会は、3年で環境が激変する。これまで正しいと思っていたことだけに固執すると時代に取り残されてしまう。常にトレンドをウォッチし、ナレッジを蓄積していくことが必要。クラウドコンピューティングクラウドソーシング、クラウドファンディングによってヒト・モノ・カネが3つのクラウドで代替できるようになった。そして、今はサービスを創出するには、新たに創造することよりも、空いてるものを提供して活用するアイドルエコノミーがメインストリームになってきている。こういった流れを感じれる体作りを続け、常識に縛られることなく、常に複眼的思考でいることの大切さを子どもたちは伝えていきたい。