仮想通貨が遅いと言っている人の多くが、仮想通貨のことをなんも知らん人
年を重ねる毎に、時間の使い方について疑問を感じて、習慣が変わる。最近はいろんな習慣を変えることができていて、これが数年続けば、少しはマシな大人になるかなと期待している。
まずは、通勤時間。
電車に乗れば、スマホをイジっていない人を見つけるほうが難しいほど、みんながスマホをイジっている。それは自分も含めてだが、これって結構な異常なことのような気がしてきた。というか、気持ち悪い。効率的なことではあるのだけれども、みんなが手のひらのそれを頭を下に傾けながら見ている光景は気持ち悪いと思うようになった。個人的には、その多くがゲームをしていると感じている。気分転換であったり、脳の活性化とかそういうこともあるかもしれないが、気持ち悪い。いい大人がゲームに心を奪われているのを見ると、他にやることねーのかよって思う。自分も電車ではスマホをイジっていたが、同質化している自分も気持ち悪いので、電車では本を読むようにした。そうすると月に3冊程度は読めるようになってきた。
あと、音楽を聴く時間を、動画を聴く時間に変えた。
通勤時間で往復1.5時間、営業での車で2時間、計3.5時間/日ほど音楽やラジオを聞いていた。音楽を聴くのは、基本的には’ながら’が多いわけだが、’ながら’にしても、もったいないので、この時間を動画を聴くという時間に変えた。始めた当初は、中小企業診断士の講座を聴いていて、気分転換程度に、YouTubeやPodcastで経済や自己啓発的な要素の強いものを聴くようになった。そのなかに、Live Picksがあった。
Live PicksはNews Picksの経済ニュース番組。
ここにあるアーカイブを聴くようになった。
これを続けると視点が変わり、見えることや、感じることがいろいろ変わってくる。そして、恐らくほとんどの人が落合陽一にハマる。
知識の広さと深さの双方が半端ない。話の全てに未来感があって、それでいて歴史もインプットしていて、今の時代からの視点だけではなく、歴史的背景を把握して、そのうえで未来を語っている。この人の話を聴いているだけでも、これからやってくる今の常識では考え難い未来についての心の準備ができると思う。
落合陽一は毎週木曜に登場していて、毎週違うテーマのジャンルについて30分ほど語る。毎週おもしろい。そして、毎週ビットコインについて語られる「Weekly Bitcoin」というコーナーがある。自分の興味というか、これは自分には関係無いと自分事化できてなくて、このコーナーは約半年間ただ聴いているだけだった。それだけでも、知識レベルは多少上がっていた。
というなか「お金2.0」を読んだ。
win-river-stand.hatenablog.com
この本以外でも聞くことはあったが、仮想通貨に使われている技術のブロックチェーンの世の中に与えるインパクトは、自分が考える以上に大きく、インターネットが世の中に登場したときの感じと似ているという。インターネットが登場した時も、国のいろんな規制や、情報漏洩の問題など、まだ見ぬ世界に期待よりも不安が先走る感があったよう。それが今はこういう世界。5Gになれば、また見たことの無い世界がやってくる。
今、仮想通貨という言葉を発すれば、イコールBitcoinとなり、今更遅い的な発言が返ってくることが多い。しかし、その人の多くが仮想通貨を全く保持していない。それはBitcoinイコール投機・投資という頭になってしまっているからだと思う。今更遅いというのは、’早くは無い’ということであり、’遅い’わけではないと思う。遅いというのは、この期に及んでも、言葉を知っただけで理解したつもりになって、なぜか上から目線で語り、行動に移さず、未来を迎えることだと思う。
落合陽一さんは、ある回で、仮想通貨についての視聴者の知識レベルが低すぎると嘆いていた。投機・投資をしている人でも、本質的なことを理解していないことが多いと。
先日起きたこの事件を見て、マウントゴックスの時、やっぱり危ないものなんだと思考停止させたことを思い出した。今回も、ほとんどの人が、やっぱり危ないからヤメておこうと感じたと思う。だから、ある意味チャンスだと思う。今回も仮想通貨自体の問題ではなく、取引所の問題。仮想通貨の流通は、被害を受ける既得権受益者は多い。それ故、偏重した報道も多いということも理解したほうがいい。
入門 ビットコインとブロックチェーン (PHPビジネス新書)
- 作者: 野口悠紀雄
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2017/12/20
- メディア: 新書
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とりあえず、この辺りの本で、LivePicksで言われていた単語などの答え合わせてをして、Twitterやブログで情報収集を始めた。仮想通貨はこれからのものであり、完成されたものではない。どんなことでも、問題が起きて、それをアップデートして、より便利なものになっていく。年明けからの大暴落や、コインチェックの件は、間違いなくチャンス。今更遅いなんてことは、ほとんどの事がそうで、それを言い出したら、何もできない。別に投機・投資目的ではなく、こういうことは、もう遅いからやめとこう、ではなく、これ以上周回遅れにならないようにしよう、と思えることが大事だと思う。
『新しい時代のお金の教科書』で Don't make money, Create credit ! 的思想を学ぶ
最近、二つのことを強烈に感じている。
一つ目は、きれい事だけれども、お金より信用ということ。
ただ、これを言うと、理解してくれる人は少なく、場合によっては馬鹿にされる。今後、副業が当たり前になるというか、それなしでは生きていけない状態がもうすぐやって来る。その時、お金のプライオリティが高い人間は結局、今の状況は変わらず、今の会社と副業先とに搾取されるだけだろう。信用が初めに来る人間は、信用を得るには、自分のストロングポイントが何かなければならなく、そこを更に強めるということを自然体で行える人間だと考える。また、そこで力を発揮できる人間は、それまでにどれだけ今の組織固有のスキルだけではなく、線の外でも使えるスキルを持つ人間だけだ。それがないなら、投機や投資などのマネーゲームだけをするのが得策だと思う。実際に、経済は9割が資産経済。現代社会においては。
二つ目は、仮想通貨は、インターネットと同じような存在になることを理解する必要があるということ。
これを口にすると、仮想通貨に触れてもいないのに、本質的なことを何も捉えていない今更遅い的な発言が鼻につく。大多数が、実際に仮想通貨を持っていないあるいはテレビで流れてくるような表面的な情報しか持っていないのに、ただビットコインだけを例に挙げ、もう遅いと。そのような人間に、ビットコインからフォークしたものや、他の仮想通貨の名前を言っても、その話はスルーされる。知らないから教えてと聞ける大人は非常に少ない。そもそも仮想通貨に触れるということは、これからの時代を生きていくためには避けて通れなく、どこかのタイミングでは触れるどころか、それを基軸として経済が動くことが想定されている。その基軸となるのがBTCなのか、フォークしたBCHなのか、柔軟性の高いETHなのか、中央集権的なXRPなのか、それともカンブリア爆発的に増えた草コインから生まれるのか。確かに今は投機的な話題としての盛り上がりが強いが、そもそも、どんな目的で作られたものなのかという話自体は、あまり話題にはならない。経済に強い人種でも、仮想通貨についてはまだ学ぶ必要がないと捉えている人も周りにはいた。そう思うと、今でさえアーリーマジョリティだと思うが、ラガードにならないよう、今更と言われても知識をインプットする人間のほうが、未来への適応能力が高いと感じている。
このような心理状況のなか、あるweb上での記事で目にした、こちらの本を読んだ。
『ポスト平成のキャリア戦略』で「個」としての戦い方を学ぶ
今回も、今の時代を生きるうえで、非常に有益な情報を得れたと思う。News Picks Bookはハズレがない。
著者である佐々木さんはNews Picks編集長、塩野さんは経営共創基盤の取締役。以前、塩野さんはLive Picksに登場されており、独特な空気感を漂わせていたため、個人的には大きなインパクトがあり、動画も何度か繰り返し見ていたなか、今回こちらの本が発売となった。
帯には「君は個として戦えるのか?」とある。一見すると、オラオラ系上から目線自己啓発本とも取れるが、実際には異なる。そもそも、塩野さんの持つ空気感が非常に自然体で、押し付け型ではなく、僕はこう考えるけどお前に判断は任せるという印象もあり、実際に読み進めれば、上から目線的なものは感じない。
ポスト平成の前に、いまの平成を戦う上で、自分の知識レベルの向上とともに、老害を実感することが、個人的にここ最近強烈に多くなってきた。明らかに時代遅れの価値観や思想で、今もなお戦おうとしており、それしかできないということなのだろうと思うが、そのような人種が上層に君臨していると思うと、改めて早くこの組織への依存度を低下させねばと思わせてくれる。また、意外にも、このようなことを感じている同僚が少なく、これもまた、自分がレベルアップするために、大きな原動力となってくれる。
先日、友人との会話のなかでも、孤独感を感じた。人間の前提として、分かり合えることはないということは最近になってようやく理解をしたが、いま自分と同じ価値観や思想の人間は非常に少ない。確かに、ここ最近は本を読むという習慣がつき、それによって逆にバイアスが効きすぎている感も否めないが、変人というか、理想論というか、お前に言われたくないわとか、そんな風に思われているかなと。自分はマイノリティだと感じることが増えた。とにかく、孤独感をここ最近は強く感じているなか、本書はさらにその孤独感を増長させるような内容であった。それはもちろん良い意味で。
ウインターサンライズセッション
最近、すげー寒い。
朝起きるときも
玄関開けるときも
自転車乗るときも
営業してるときも
子どもと外で遊ぶときも。
ただただ、寒い。
とくに朝。
しかも、今年の寒さは急にやって来た感があって、困惑してる。
自分自身、寒さは非常に弱い。
それは身体的なものだけでなく、精神的にもで、むしろ精神的なダメージのほうが大きいな。
寒いとネガティブ思考が強くなる。
失礼かもしれないが、南国のひとがポジティブであるという世間的な評価も、非常に納得がいく。
光熱費や、着るものにもお金がかかるし、寒いのは嫌ですね。
でも、冬の海の朝は、超いい感じです。
2017.12.16
2017.12.23
Sufer : Jun, Naru, Jiro, Sho
Location : Long Beach, Yanokuchi Coast
Food : Sunaba (Toyohashi Currey Udon)
では、よいおとしを〜〜
『お金2.0』で新しい経済のルールと生き方を学ぶ
結論から言うと、いま目の前おきている経済の変化のロジックを知るに最高に有益な本だった。
Live Picks
友人にはよく話をするが、このLive Picksが最高におもしろい。News Picksユーザーは周りでも多いし、感度高めの人であれば当然チェックしている。でも、Live Picksの視聴者は、全然聞かない。これほどまでに無料の優良コンテンツはない。時間がないという人は、通勤途中に、音だけでも聞いておくレベルでもいいと思う。
Live Picksにも以前登場されていた、メタップス代表取締役の佐藤航陽さんの新しい本が発売となった。
響きに違和感もあるということでこの『お金2.0』というタイトルになったそう。個人的にも、本屋ですぐ目に留まった。
選ばれるブランドになるための新技法『The Customer Journey』を学ぶ
数年前からバズワードとなっている「カスタマージャーニー」。
先日、セールスフォースドットコムの加藤希尊さんが登壇されていたセッションに参加してきたこともあって、今更ながらこちらの本を拝読した。
The Customer Journey 「選ばれるブランド」になる マーケティングの新技法を大解説
- 作者: 加藤希尊
- 出版社/メーカー: 宣伝会議
- 発売日: 2016/04/15
- メディア: 単行本
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今更読むということに対しての抵抗感は無駄な感情であり、必要であると感じれば、例え乗り遅れていたとしても、その流れに乗ることは重要であり、それができるかで不得手を減らすことにも繋がると思う。
お客様や取引先との会話のでなかで、勉強をしてるしてないや、情報を取りにいっているいないは、本当にすぐわかる。横文字を嫌う傾向がある方は、個人的にはそれらでいう「していない」という部類の人種であると判断できる簡単な材料であり、そのような方を相手にする場合は、こちらに優位性があり、自分の持つ強みが生かせる可能性があると考えている。
本書の帯には「「選ばれるブランド」になるマーケティングの新技法を大解説」とある。著者である加藤さんは、広告代理店と広告主の双方のキャリアを持ち、セールスフォースドットコムの重要なポストのマーケター。
「カスタマージャーニー」は顧客の一連のブランド体験を旅に例えた言葉である。
日本の人口は減少し続けて、個人消費が停滞し、奪い合いが続くことが予想されている。高度成長期を終え、成熟した社会に突入し、ゲーム自体のルールが変わったことを認識し、無意識に浸透したコネクティッドワールド、つまり何がインターネットと繋がり、何がサービスとしてスマート化されていくのかを体系的に把握しておく必要がある。今後は、個々の消費者に合わせて提供できるようなカスタマイズ性が価値になる。マスプロダクト、マスサービスの発想から、ワントゥワンのプロダクト、サービス、一人ひとりに適した貴重な体験に価値がシフトする。商品や企業のライフサイクルは短命化し、先進国の課題であるコモディティ化よって、代替品でも対応可能な状況が常に存在し、’Only one’であったのが、いつしか それらの中のひとつでしかないということ’One of them’が加速している。
クレイトン・M・クリステンセン『ジョブ理論』でイノベーションを予測可能にする消費のメカニズムを学ぶ
先日、昨年に引き続き、宣伝会議サミットへ参加した。自分自身の方向性が定まってきたこともあって、今年は興味深いセッションがいくつかあった。その中でも印象的だったのはマーケター4人が登壇されていた「顧客と直接つながり関係を育てるデジタル時代のダイレクトマーケティング」において、強烈なインパクトを残していた株式会社インテグレートのCEOである藤田康人さん。
序盤は他3人に譲り、中盤から一気に存在感のあるスピーチで個人的には、かなり圧倒された。これぐらいのプレゼンテーションを受ければ、顧客は、時間や労力を最小化して意思決定できると感じた。
藤田康人さんの話のなかで、例として本書に書かれていることが挙げられた。
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶブックランキング第3位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
- 作者: クレイトン M クリステンセン,タディホール,カレンディロン,デイビッド S ダンカン,依田光江
- 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン
- 発売日: 2017/08/01
- メディア: 単行本
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書店で何度か目にはしていたが、その分厚さや、日本人ではない方が書いたものは、独特の表現が多く、読了まで時間を要すため、避けていた。だが、改めて帯などを見てみると著者クレイトン・M・クリステンセンは「イノベーションのジレンマ」の著者でもあることを知り、ますます読む必要性があると感じた。本書から得た今後の自分にとって必要なことを、備忘録的な側面で、以下にまとめる。