勝川STAND

勝川STANDは、個人事業主様・フリーランス・小規模店舗経営者様に、無料ツールを使って、撮影から制作までリーズナブルにクリエイティブを提供します。

仮想通貨が遅いと言っている人の多くが、仮想通貨のことをなんも知らん人

年を重ねる毎に、時間の使い方について疑問を感じて、習慣が変わる。最近はいろんな習慣を変えることができていて、これが数年続けば、少しはマシな大人になるかなと期待している。

 

まずは、通勤時間。

 

電車に乗れば、スマホをイジっていない人を見つけるほうが難しいほど、みんながスマホをイジっている。それは自分も含めてだが、これって結構な異常なことのような気がしてきた。というか、気持ち悪い。効率的なことではあるのだけれども、みんなが手のひらのそれを頭を下に傾けながら見ている光景は気持ち悪いと思うようになった。個人的には、その多くがゲームをしていると感じている。気分転換であったり、脳の活性化とかそういうこともあるかもしれないが、気持ち悪い。いい大人がゲームに心を奪われているのを見ると、他にやることねーのかよって思う。自分も電車ではスマホをイジっていたが、同質化している自分も気持ち悪いので、電車では本を読むようにした。そうすると月に3冊程度は読めるようになってきた。

 

あと、音楽を聴く時間を、動画を聴く時間に変えた。

 

通勤時間で往復1.5時間、営業での車で2時間、計3.5時間/日ほど音楽やラジオを聞いていた。音楽を聴くのは、基本的には’ながら’が多いわけだが、’ながら’にしても、もったいないので、この時間を動画を聴くという時間に変えた。始めた当初は、中小企業診断士の講座を聴いていて、気分転換程度に、YouTubePodcastで経済や自己啓発的な要素の強いものを聴くようになった。そのなかに、Live Picksがあった。

 

Live PicksはNews Picksの経済ニュース番組。

newspicks.com

 

ここにあるアーカイブを聴くようになった。

www.houdoukyoku.jp

 

これを続けると視点が変わり、見えることや、感じることがいろいろ変わってくる。そして、恐らくほとんどの人が落合陽一にハマる。

 

知識の広さと深さの双方が半端ない。話の全てに未来感があって、それでいて歴史もインプットしていて、今の時代からの視点だけではなく、歴史的背景を把握して、そのうえで未来を語っている。この人の話を聴いているだけでも、これからやってくる今の常識では考え難い未来についての心の準備ができると思う。

 

落合陽一は毎週木曜に登場していて、毎週違うテーマのジャンルについて30分ほど語る。毎週おもしろい。そして、毎週ビットコインについて語られる「Weekly Bitcoin」というコーナーがある。自分の興味というか、これは自分には関係無いと自分事化できてなくて、このコーナーは約半年間ただ聴いているだけだった。それだけでも、知識レベルは多少上がっていた。

 

というなか「お金2.0」を読んだ。

win-river-stand.hatenablog.com

 

この本以外でも聞くことはあったが、仮想通貨に使われている技術のブロックチェーンの世の中に与えるインパクトは、自分が考える以上に大きく、インターネットが世の中に登場したときの感じと似ているという。インターネットが登場した時も、国のいろんな規制や、情報漏洩の問題など、まだ見ぬ世界に期待よりも不安が先走る感があったよう。それが今はこういう世界。5Gになれば、また見たことの無い世界がやってくる。

 

今、仮想通貨という言葉を発すれば、イコールBitcoinとなり、今更遅い的な発言が返ってくることが多い。しかし、その人の多くが仮想通貨を全く保持していない。それはBitcoinイコール投機・投資という頭になってしまっているからだと思う。今更遅いというのは、’早くは無い’ということであり、’遅い’わけではないと思う。遅いというのは、この期に及んでも、言葉を知っただけで理解したつもりになって、なぜか上から目線で語り、行動に移さず、未来を迎えることだと思う。

 

落合陽一さんは、ある回で、仮想通貨についての視聴者の知識レベルが低すぎると嘆いていた。投機・投資をしている人でも、本質的なことを理解していないことが多いと。

 

www.nikkei.com

 

先日起きたこの事件を見て、マウントゴックスの時、やっぱり危ないものなんだと思考停止させたことを思い出した。今回も、ほとんどの人が、やっぱり危ないからヤメておこうと感じたと思う。だから、ある意味チャンスだと思う。今回も仮想通貨自体の問題ではなく、取引所の問題。仮想通貨の流通は、被害を受ける既得権受益者は多い。それ故、偏重した報道も多いということも理解したほうがいい。

 

マンガでわかるビットコインと仮想通貨

マンガでわかるビットコインと仮想通貨

 

 

とりあえず、この辺りの本で、LivePicksで言われていた単語などの答え合わせてをして、Twitterやブログで情報収集を始めた。仮想通貨はこれからのものであり、完成されたものではない。どんなことでも、問題が起きて、それをアップデートして、より便利なものになっていく。年明けからの大暴落や、コインチェックの件は、間違いなくチャンス。今更遅いなんてことは、ほとんどの事がそうで、それを言い出したら、何もできない。別に投機・投資目的ではなく、こういうことは、もう遅いからやめとこう、ではなく、これ以上周回遅れにならないようにしよう、と思えることが大事だと思う。

『新しい時代のお金の教科書』で Don't make money, Create credit ! 的思想を学ぶ

 最近、二つのことを強烈に感じている。

 

一つ目は、きれい事だけれども、お金より信用ということ。

 

ただ、これを言うと、理解してくれる人は少なく、場合によっては馬鹿にされる。今後、副業が当たり前になるというか、それなしでは生きていけない状態がもうすぐやって来る。その時、お金のプライオリティが高い人間は結局、今の状況は変わらず、今の会社と副業先とに搾取されるだけだろう。信用が初めに来る人間は、信用を得るには、自分のストロングポイントが何かなければならなく、そこを更に強めるということを自然体で行える人間だと考える。また、そこで力を発揮できる人間は、それまでにどれだけ今の組織固有のスキルだけではなく、線の外でも使えるスキルを持つ人間だけだ。それがないなら、投機や投資などのマネーゲームだけをするのが得策だと思う。実際に、経済は9割が資産経済。現代社会においては。

 

二つ目は、仮想通貨は、インターネットと同じような存在になることを理解する必要があるということ。

 

これを口にすると、仮想通貨に触れてもいないのに、本質的なことを何も捉えていない今更遅い的な発言が鼻につく。大多数が、実際に仮想通貨を持っていないあるいはテレビで流れてくるような表面的な情報しか持っていないのに、ただビットコインだけを例に挙げ、もう遅いと。そのような人間に、ビットコインからフォークしたものや、他の仮想通貨の名前を言っても、その話はスルーされる。知らないから教えてと聞ける大人は非常に少ない。そもそも仮想通貨に触れるということは、これからの時代を生きていくためには避けて通れなく、どこかのタイミングでは触れるどころか、それを基軸として経済が動くことが想定されている。その基軸となるのがBTCなのか、フォークしたBCHなのか、柔軟性の高いETHなのか、中央集権的なXRPなのか、それともカンブリア爆発的に増えた草コインから生まれるのか。確かに今は投機的な話題としての盛り上がりが強いが、そもそも、どんな目的で作られたものなのかという話自体は、あまり話題にはならない。経済に強い人種でも、仮想通貨についてはまだ学ぶ必要がないと捉えている人も周りにはいた。そう思うと、今でさえアーリーマジョリティだと思うが、ラガードにならないよう、今更と言われても知識をインプットする人間のほうが、未来への適応能力が高いと感じている。

 

 このような心理状況のなか、あるweb上での記事で目にした、こちらの本を読んだ。

 

新しい時代のお金の教科書 (ちくまプリマー新書)

新しい時代のお金の教科書 (ちくまプリマー新書)

 

 

お金の価値=使っている人の数×発行している母体の信用
 
いま大事なのはお金を貯めることじゃなく、もっと個人の信用を積み上げること。お金はみんながお金であると信じるから、お金であり、みんなが認めないものはお金になりえない。お金は譲渡可能な信用、あるいは外部化された信用と捉えて付き合う必要がある。人間とは、分業と取引によって栄え、違いと社会によって補完しあうことを選択した種であり、譲渡可能な箱を作り、その中に価値を積み上げ、最後にその箱を譲渡することで生存してきた。しかし、物の価値は人によって全く違い、価値の合意が困難であるため、コミュニケーションを円滑にするためにお金が生まれ、数字という最も明確な膜の内側に信用と価値を閉じ込めることができ、さらにお金が持つ信用度について、価値があるということの理由を説明せずに使える便利なツールとして、これまで存在してきた。
 
金融政策の基本は、輸出を増やすために自国の通貨を安くすることが一般的で、ここ10年での実体経済の成長が1.3倍に対して、デリバティブ市場は3.6倍に膨れ上がっており、お金の汎用性は拡大していて、気づかないうちに私達の生活はお金にどんどん侵食されている。
 
お金を構成するのは信用と汎用だが、これからは企業や個人がお金を発行する時代がやってくる。ビットコインの拡大は、信用と汎用、次に国家とネットワークの2つの層の戦いでもある。インターネットが世界をデジタル化してコミュニケーションを加速させる技術なら、ブロックチェーンは世界を上書きし続ける技術で、中央集権的ではない分散型台帳システムと言え、ビットコインを始めとする仮想通貨は、国家にとっては非常に邪魔な存在であるが、国家にこれ以上搾取されたくないと思う人たちによる、このムーブメントは止める事ができない。

 

20世紀のビジネスの基軸は標準化、画一化、習慣化であった。業務を標準化して効率化を追求し、商品を画一化して世界中に送り込み、顧客が継続して購買するように習慣化させようとしてきたが、これからは多様化(ダイバーシファイ)、個別化(パーソナライズ)、肯定化(セルフエスティーム)が、劇的に進み、何を売っているかから、何の欲求に応えるかが重要となってくる。
 
現代社会人の全ての悩みの原因は人間関係であり、全ての幸福の原因も人間関係であるため、自分の価値や存在意義を肯定できる自己肯定感がないと生きにくい。米国では、自尊心育成が教育の中心と言われている。今後更に強まるネットワーク社会では、ハブ人材(インフルエンサー)が圧倒的な影響力を持つようになり、色んな業界の間に立っているインターメディエイトな人が尊ばれ、価値を生み出していく。頭が良いだけであったり、ロジックに依存しているだけの人間はAIに負ける。クラウドファンディングを始め、これだけ信用を自由に換えられるマネタイズツールがあれば、お金よりも社会的信用を貯める方が有効だと誰でも分かる。仮想通貨の注目は、国家の凋落に呼応した相対的なもので、本質的に求められたものではない。近い将来、ほとんどの産業が人間の時間を主要な資源とする産業となり時間が通貨そのものになる。これはタイムバンクに近い概念。みんなが信用求めていて、それをしかも、信用でやりとりする世界がやって来る。
 
与える人こそ成功する時代。人から搾取することだけを考えるのではなく、与える側にいることを意識し、価値を提供し続けるギバーとなる。他人中心にものごとを考えて、相手がなにを求めているかに注意を払い、相手と価値を交換することではなく、関係性全体の価値を増やすことを目指す。人間とは、情報に吸着した意識の集合体で、個性とは情報と意識の吸着パターン。お金単体を稼ごうとするのではなく、その裏にある本質、つまるところ信用に着目し、時間主義経済、記録主義経済、信用主義経済など様々な形で変化する経済社会を生き抜いてゆく必要がある。資本や貨幣に逆らうことはできないが、お金は信用を数値化したものであるといことを改めて理解し、その上で、お金と付き合っていく。また、組織に依存した才能ではなく、線の外でも使える才能を磨き、本当の意味で社会に貢献できるような体質作りが必要だ。100年人生のなかで、また、これから訪れる複業をしなければ生きていけない社会が来たとき、このようなマインドセットがない人間がマイノリティになるだろう。 
新しい時代のお金の教科書 (ちくまプリマー新書)

新しい時代のお金の教科書 (ちくまプリマー新書)

 
Don't make money, create credit. 

 

 

『ポスト平成のキャリア戦略』で「個」としての戦い方を学ぶ

今回も、今の時代を生きるうえで、非常に有益な情報を得れたと思う。News Picks Bookはハズレがない。

 

著者である佐々木さんはNews Picks編集長、塩野さんは経営共創基盤の取締役。以前、塩野さんはLive Picksに登場されており、独特な空気感を漂わせていたため、個人的には大きなインパクトがあり、動画も何度か繰り返し見ていたなか、今回こちらの本が発売となった。

 

ポスト平成のキャリア戦略 (NewsPicks Book)

ポスト平成のキャリア戦略 (NewsPicks Book)

 

 

帯には「君は個として戦えるのか?」とある。一見すると、オラオラ系上から目線自己啓発本とも取れるが、実際には異なる。そもそも、塩野さんの持つ空気感が非常に自然体で、押し付け型ではなく、僕はこう考えるけどお前に判断は任せるという印象もあり、実際に読み進めれば、上から目線的なものは感じない。

 

ポスト平成の前に、いまの平成を戦う上で、自分の知識レベルの向上とともに、老害を実感することが、個人的にここ最近強烈に多くなってきた。明らかに時代遅れの価値観や思想で、今もなお戦おうとしており、それしかできないということなのだろうと思うが、そのような人種が上層に君臨していると思うと、改めて早くこの組織への依存度を低下させねばと思わせてくれる。また、意外にも、このようなことを感じている同僚が少なく、これもまた、自分がレベルアップするために、大きな原動力となってくれる。

 

先日、友人との会話のなかでも、孤独感を感じた。人間の前提として、分かり合えることはないということは最近になってようやく理解をしたが、いま自分と同じ価値観や思想の人間は非常に少ない。確かに、ここ最近は本を読むという習慣がつき、それによって逆にバイアスが効きすぎている感も否めないが、変人というか、理想論というか、お前に言われたくないわとか、そんな風に思われているかなと。自分はマイノリティだと感じることが増えた。とにかく、孤独感をここ最近は強く感じているなか、本書はさらにその孤独感を増長させるような内容であった。それはもちろん良い意味で。

 
世の中のいろいろな定義は時代の変化によって変わり、同様に仕事ができる人の定義も変わった。それぞれの専門がトップクラスで複数の専門性を組み合わせて、新しい付加価値を出せる人材が求められており、キャリアの掛け算によって希少価値を出すということに大きな意味を持つ時代になった。その専門性においては、組織固有スキルを自分の実力と勘違いしてしまう人が多いが、それは誤った理解であり、汎用性は非常に低く、線の外側に出た時、個としては戦いづらい。キャリア戦略を考えるうえで、今後大きなテーマになるのは、個として働けるのかということ。
 
今の日本人は自由過ぎて、選択肢が無限にあるが故に、何をしてよいのか分からず、結果、動かないという自由の刑に処されている。また、日本人が自ら進むべき道を見つけられないのは、自分は何のために生きるのかを考える時間が、人生の中で圧倒的に不足しているし、そのような教育を受ける機会が圧倒的に少ないことも影響している。後者に関しては、行政に任せるのではなく、生きている時代の違いを理解したうえで、親が子に積極的にアプローチしていくことが、今後更に必要不可欠となってくる。哲学が必要だということでもある。
 
これから個として戦うに必要なスタイルとして「ハングリー&ノーブル(貪欲さと高貴さ)」が挙げられていた。最近はワークライフバランスという言葉が頻繁に聞かれるようになったが、貪欲さはその逆とも言える。ハングリーになるには、マイノリティになることも大きな原動力となる。佐々木さんはこの流れの中で、落合陽一さんが提唱するワークアズライフについて触れていた。仕事によって苦しめられていると感じる大きな原因は、仕事とプライベートに垣根を設けていることによるもの。ワークアズライフと考えれば、仕事選びも変わり、マインドセットも変わる。高貴さについては、貪欲であるが故に、どこかで行きすぎた行動があったときに、それを抑えるために重要なファクターになる。どちらも重要で、バランス良く備え持つ必要がある。
 
どこにも安全地帯がなくなっていく時代において、越境者たれるかが、今後更に重要になってくる。線の内側で動いているだけでは、自分という存在が発見されることはない。経済産業省でも言われているようだが、新しい事業が創れる人材=フロンティア人材を各企業は求めている。特にエスタブリッシュメントでは、新しい挑戦を評価する人事制度設計になってないこともあり、それによって多くのチャレンジ童貞が生まれている。また、多くの組織で見られる兵士は一流、将は三流という状況も問題。理想がなく、日常をだらだら生きていて、過去にしがみついているおじさんが世の中を悪くしているが、生きている時代が違い、甘い汁を吸い続けて育ってきたことを考えれば、今の中間管理職が現代にフィットできず、仕事ができないのは必然とも言えるが、かと言って、自分が頑張らないと会社が潰れるという当事者意識をサラリーマンが持つのは難しいし、個人的にはそんな気でやるぐらいなら、独立するほうが得策だと感じている。
 
今の日本は天国。天国のように快適すぎて、リスクを取る意味が分からないという側面もあるが、この天国は、変わりつつある国際秩序の中で運良く成立しているだけで、いつ壊れるか分からないのは明確。年功序列は実は終わってなくて、むしろ今が旬のような状態だが、旬はもう間も無く終わるのも事実。この問題は、太平洋戦争でも、日本軍は年功序列に縛られ、実力主義のアメリカ軍に負けたという反省が全く生きていない。
 
今後、ルールが変わるなかで必要なのは、偏差値やITのスキルよりも、タフネスやレジリエンスが重要である。自分の無力さを知って、根拠のないプライドをリセットして、また立ち直れる強い心がある人間が高みに上がれる。そして、これまでも必要であったが、いろんな人の意見やアドバイスをいったん受け止めて、何でもイエスと言うのではなく、自分に必要なものを咀嚼する能力であるコーチャビリティの必要性が今まで以上に高まる。コーチャブルである人間は、本質的な賢さを持っていて、情報の非対称があるなかで、自分にアドバイスをしてくれる人を本当の意味で利用することができ、コーチャブルでない人間は、成長することを自ら遠ざけている。また、人間は同質性の中にいるだけで弱くなり、一か所にいることが長くなれば、他の場所での適応力がなくなるため、意識的に外の空気に触れることも必要。コミュニティは、いつでもリセット可能であり、自分のなかのロールモデルを見つけ私淑することで、学びを続けることで、同質化されない努力をしていくことも重要だ。
 
問題解決に必要だと思うことをインストールし、自分をアップグレードして、自分の価値観を磨き上げ、それを自分の言葉で語れるようにしていく。社会は比例することだけで構成されているわけではなく、反比例する結果もある。それを理不尽だと腐らずに、自分の信じた進むべき道を突き進む。人生のバランスシートは最後にバランスする。時間があるときに準備しておこう。それまでに実力や信用を貯ためておこう。そうやって地道な準備をしているかで、本当にチャンスが巡ってきたときに結果を出すことができる。しっかりやっていれば、世間や世界が私を見つけてくれる。

 

ポスト平成のキャリア戦略 (NewsPicks Book)

ポスト平成のキャリア戦略 (NewsPicks Book)

 

 

ウインターサンライズセッション

最近、すげー寒い。

 

朝起きるときも

玄関開けるときも

自転車乗るときも

営業してるときも

子どもと外で遊ぶときも。

 

ただただ、寒い。

 

とくに朝。

 

しかも、今年の寒さは急にやって来た感があって、困惑してる。

 

自分自身、寒さは非常に弱い。

 

それは身体的なものだけでなく、精神的にもで、むしろ精神的なダメージのほうが大きいな。

 

寒いとネガティブ思考が強くなる。

 

失礼かもしれないが、南国のひとがポジティブであるという世間的な評価も、非常に納得がいく。

 

光熱費や、着るものにもお金がかかるし、寒いのは嫌ですね。

 

 

でも、冬の海の朝は、超いい感じです。

 

 

2017.12.16

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2017.12.23

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Sufer : Jun, Naru, Jiro, Sho 

Location : Long Beach, Yanokuchi Coast 

Food : Sunaba (Toyohashi Currey Udon)

 

 

では、よいおとしを〜〜

『お金2.0』で新しい経済のルールと生き方を学ぶ

結論から言うと、いま目の前おきている経済の変化のロジックを知るに最高に有益な本だった。

 

Live Picks

www.houdoukyoku.jp

 

友人にはよく話をするが、このLive Picksが最高におもしろい。News Picksユーザーは周りでも多いし、感度高めの人であれば当然チェックしている。でも、Live Picksの視聴者は、全然聞かない。これほどまでに無料の優良コンテンツはない。時間がないという人は、通勤途中に、音だけでも聞いておくレベルでもいいと思う。

 

Live Picksにも以前登場されていた、メタップス代表取締役の佐藤航陽さんの新しい本が発売となった。 

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)

 

 

響きに違和感もあるということでこの『お金2.0』というタイトルになったそう。個人的にも、本屋ですぐ目に留まった。

 

フィンテックビットコイン、シェアリングエコノミー。今、目の前で起きているのはお金や経済の変化で、その背景としては情報のあり方やコミニュケーションのあり方が変ったことが挙げられる。これまでの社会は、お金持ちの子供には機会が与えられ、そうでない子供には選べる道が少なかったが、それさえも変わる。
 
現実社会は、お金、感情、テクノロジーの3つのベクトルが共存し相互に影響しあって未来の方向性を決めており、その中でもお金が引っ張る力が一番強く、次に感情、テクノロジーという順で影響している。どれが一つだけあれば良いのではなく、三つ揃わなければうまく機能しない。
 
私たち人間は、新しいものが出てきた時に、それに似た業界の前提知識があると、その知識に当てはめて新しいものを見てしまう傾向がある。経済は、個人の欲望欲求を起点に動く報酬(インセンティブ)のネットワークであるが故に、偏りが自動的に生じる。人気者が更に人気者になっていく構造も問題だ。繋がりすぎた時代として、経済は常に不確実で、不安定な状態にさらされるようになった。経済とは、人間が関わる活動をうまく回すための仕組みであるが、結果生み出される悲劇の多くは悪人によるものよりも、誤った仕組みが社会に適用されることによって起きることが多い。また、特定の誰かが動き回らないと崩壊してしまうような仕組みでは長く続かないし、世の中に受け入れられない。facebookは、マーク・ザッカーバーグが人を連れてくるのではなく、利用者一人ひとりが、人を呼ぶ仕組みが上手く作られている。
 
新しい経済サービスを生むためには、インセンティブ、リアルタイム、不確実性、ヒエラルキ、コミュニケーションという要素の理解が必要不可欠で、それらの完成度の高さが、そのサービスの成功に大きく寄与する。
 
素晴らしいけど、積極的に参加する気にならないサービスは、インセンティブ設計が欠けている。儲けたい、モテたい、認められたいの3つの欲望は強く、これらを満たすシステムは急速に発展しやすい。状況が変化し、流動的であるということを、参加者に認知させることも重要。不確実性が全くない世界では、想像力を働かせて積極的に何かに取り組む意欲が失われるからだ。
 
この世の中は、数字として把握できるものなど、階層や序列に溢れている。優位なポジションを手に入れた者は、その地位を守ろうとするので、新陳代謝を強制的に促す仕組みを組み込んでおく必要がある。全体が一つであることを認識できるようにするための、参加者が交流しながら互いに助け合ったり議論したりする場もあるほうがいい。
 
寿命があることを前提にして、寿命が来たら別のシステムに参加者が移っていけるような複数の選択肢を用意しておく。参加者が共同の思想を抱いている場合、システムの寿命は飛躍的に伸びる。世界を変えるとは、既にある共同幻想を破壊して、そこに新しい幻想を上書きする行為。
 
脳内の快楽を司る報酬系を理解したサービス開発が有効である。報酬系は欲求が満たされた場合だけではなく、報酬が期待できる状態でも快楽物質を分泌する。金銭的な対価を求めずに経済システムを作ろうとすると、ゲームに近づいていく。モノの魅力は下がっていて、ゲーミフィケーションや、脳の報酬系への理解が経済活動にますます求められる時代になっていく。
 
自然の構造に近いルールほど社会に普及しやすく、かけ離れた仕組みほど悲劇を生みやすい。テクノロジーの変化は点ではなく、線で捉えることが大切で、どの問題を解決するのか原理を正しく理解し、どのような変化を起こすのかといえ現象として理解する。これまでの経済や社会は中央集権化によって秩序を保ってきたが、これからは分散化に向かうだろう。近代社会は、情報の非対称性を前提に作られていたが、もうその前提を基軸にすることはできない。シェアリングエコノミー、トークンエコノミー、評価経済などの新しい経済システムは分散化が起こした流れのひとつであると言える。今後、デジタルネイティブという言葉は言うこと自体がなくなるほど当たり前の社会となり、トークンネイティブという人種が現れるだろう。
 
通常の段階的な進化を踏むことなく、途中の段階をすべて飛び越して一気に最先端の技術に到達してしまうリープフロッグ現象を、世界で目にすることが多くなった。中国のITを取り入れた経済成長は目覚ましい。新しいテクノロジーの発達によって、経済は住む対象ではなく作る対象になった。経済は国家の専売特許ではなくなり、経済そのものの民主化が始まっている。現在起きている変化の元は、グーテンベルク活版印刷を発明して、知識の民主化をしたことがルーツだ。
 
知識がコモディティ化したように、経済の民主化によって、次はお金そのものがコモディティ化する。経済には、消費経済と資産経済があり世の中のお金の流れの9割が資産経済で生まれ、まだ拡大しているという事実がある。これは、お金がお金を生み、お金持ちがお金持ちであり続けているということでもあるが、お金にはならないけど、価値のあるものが存在するというのは多くの現代人が感じている。資本主義が考える価値あるものと、世の中の人が考える価値あるものの間に大きな溝があり、多くの人が違和感を持つようになってきて、価値を保存・交換・測定する手段はお金である必要が無くなりつつある。資本主義から、価値主義へパラダイムシフトが起きている。お金は資本主義経済で使える価値に過ぎない。資本主義経済は有用性としての価値を優先し、内面的な価値、社会的な価値は無視してきたが、確実に変化は起きている。
 
資本主義経済で、お金からお金を増やした金融業と同じく、これからの新しい経済のなかでは、評価から評価をレバレッジとして生み出すことができる。資本主義のなかでは、資本として認識できなかった人間の内面的なものを価値として認識できるようになった。かつて企業は、情報格差や政治的特権を活用して利益を上げることができ、これまではマネーキャピタルが上手い人の時代だったが、これからはソーシャルキャピタルの時代。そして近い将来にやってくるベーシックインカム導入後の人間は、いま私たちが知っている人間とは全く別の生き方をするようになっている。
 
現代人の多くの意思決定の背後には儲かるかどうかという視点が深く関わっている。私たちの脳は、一度常識ができるとその枠組みの中で物事を考えたり、判断するようになってしまい、新しく誕生した技術などをバイアスなしに見るのは難しい。新陳代謝を繰り返しながら世の中は進化を繰り返してきて、これからもそのルールは続く。
 
ミレニアル世代以前は足りていないものが日常的にあって、それを埋めるために必死に頑張るという明確な方向性があった。あらゆるものが満たされた今の世界では、この人生の意義や目的こそが価値になりつつある。今の経済の中で20代、30代が競争するには相当分が悪い。金銭的リターンを第一に考えるほど儲からなくなり、何かに熱中している人ほど結果的に利益を得られるようになる。会社の肩書きに依存していればその人材は代替可能で、逆に自分の価値を高めておけば何とでもなる世界がやってくる。
 
テクノロジーの進化は止めることができない。これからの社会の基軸となる価値をしっかりと見極めていこう。お金は、ただのツールだ。

選ばれるブランドになるための新技法『The Customer Journey』を学ぶ

数年前からバズワードとなっている「カスタマージャーニー」。

 

先日、セールスフォースドットコムの加藤希尊さんが登壇されていたセッションに参加してきたこともあって、今更ながらこちらの本を拝読した。

 

 

今更読むということに対しての抵抗感は無駄な感情であり、必要であると感じれば、例え乗り遅れていたとしても、その流れに乗ることは重要であり、それができるかで不得手を減らすことにも繋がると思う。

 

お客様や取引先との会話のでなかで、勉強をしてるしてないや、情報を取りにいっているいないは、本当にすぐわかる。横文字を嫌う傾向がある方は、個人的にはそれらでいう「していない」という部類の人種であると判断できる簡単な材料であり、そのような方を相手にする場合は、こちらに優位性があり、自分の持つ強みが生かせる可能性があると考えている。

 

 

本書の帯には「「選ばれるブランド」になるマーケティングの新技法を大解説」とある。著者である加藤さんは、広告代理店と広告主の双方のキャリアを持ち、セールスフォースドットコムの重要なポストのマーケター。

 

「カスタマージャーニー」は顧客の一連のブランド体験を旅に例えた言葉である。

 

日本の人口は減少し続けて、個人消費が停滞し、奪い合いが続くことが予想されている。高度成長期を終え、成熟した社会に突入し、ゲーム自体のルールが変わったことを認識し、無意識に浸透したコネクティッドワールド、つまり何がインターネットと繋がり、何がサービスとしてスマート化されていくのかを体系的に把握しておく必要がある。今後は、個々の消費者に合わせて提供できるようなカスタマイズ性が価値になる。マスプロダクト、マスサービスの発想から、ワントゥワンのプロダクト、サービス、一人ひとりに適した貴重な体験に価値がシフトする。商品や企業のライフサイクルは短命化し、先進国の課題であるコモディティ化よって、代替品でも対応可能な状況が常に存在し、’Only one’であったのが、いつしか それらの中のひとつでしかないということ’One of them’が加速している。

 

人口減少が引き起こす需要の減退が、マーケティングの課題になってきているのは誰もが感じている。コモディティ化を打ち破るイノベーションの方向性のひとつとして、戦う土俵を変えることや、新たな土俵を作ることが挙げられる。これまでにない質の評価軸をつくってしまうアプローチや、スマート化する世界で、質と量のバランスをうまく取ることができれば、これまでに無かった新しい価値を生み出すことができる。
 
顧客の価値を見直した新しいつながり方を意識して、カスタマージャーニーを体系的に捉えることが必要であり、それを実践するのがマーケターの役割。これまでの社会では、広告宣伝部がリーダーシップを担うセクションであることが多かったが、これからは広告宣伝も含めカスタマージャーニーを理解したマーケティングセクションのプレゼンスが高まっていく。マーケターこそが、顧客との接点における価値を生み出すための指揮者になるべきだ。
 
カスタマージャーニーを理解するためには、顧客のブランド体験を時系列で行動、感情、接点などの観点で可視化したものである「カスタマージャーニーマップ」、顧客にどのような体験を提供するのか「カスタマージャーニーコンセプト」を明確にする必要がある。
 
今後ますますオンラインとオフラインのチャネル混在によってジャーニーは複雑化される。顧客と長期的な関係を築き、ブランドを選び続けてもらうための変革をするために、顧客接点を洗い出し、顧客行動を可視化してカスタマージャーニーを作成し、進むべき方向性を明らかにする。
 
 
本書では、加藤さんと宣伝会議がローンチしたトップマーケターのネットワークであるJAPN CMO CLUBに加盟されている企業が取り組まれているカスタマージャーニーのケーススタディがある。どうすれば自社の競争力を引き出し、市場で競争優位に立てるカスタマージャーニーをつくれるのか。カスタマージャーニーは一度作れば終わりではなく、日々のトライ&エラーで描き直し、精度を上げていく。このフレームワークを実践するのか否かで、これからの5年後、10年後の未来で生き残れるのか、生まれ変われるのか、あるいは忘れ去られてしまうのかの分かれ道となる。

クレイトン・M・クリステンセン『ジョブ理論』でイノベーションを予測可能にする消費のメカニズムを学ぶ

先日、昨年に引き続き、宣伝会議サミットへ参加した。自分自身の方向性が定まってきたこともあって、今年は興味深いセッションがいくつかあった。その中でも印象的だったのはマーケター4人が登壇されていた「顧客と直接つながり関係を育てるデジタル時代のダイレクトマーケティング」において、強烈なインパクトを残していた株式会社インテグレートのCEOである藤田康人さん。

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序盤は他3人に譲り、中盤から一気に存在感のあるスピーチで個人的には、かなり圧倒された。これぐらいのプレゼンテーションを受ければ、顧客は、時間や労力を最小化して意思決定できると感じた。

 

藤田康人さんの話のなかで、例として本書に書かれていることが挙げられた。

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶブックランキング第3位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ハーバード・ビジネス・レビュー読者が選ぶブックランキング第3位! ハーパーコリンズ・ノンフィクション)

  • 作者: クレイトン M クリステンセン,タディホール,カレンディロン,デイビッド S ダンカン,依田光江
  • 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン
  • 発売日: 2017/08/01
  • メディア: 単行本
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 書店で何度か目にはしていたが、その分厚さや、日本人ではない方が書いたものは、独特の表現が多く、読了まで時間を要すため、避けていた。だが、改めて帯などを見てみると著者クレイトン・M・クリステンセンは「イノベーションのジレンマ」の著者でもあることを知り、ますます読む必要性があると感じた。本書から得た今後の自分にとって必要なことを、備忘録的な側面で、以下にまとめる。

 

何が顧客にその行動を取らせたのかを、真に理解していない限り、賭けに勝てない。大事なのは、プログレスであって、プロダクトではない。それを導くには正しい質問の仕方を知らなければ、何も発見することはできない。イノベーションを賭けから予測可能なものに引き上げるには、因果関係のメカニズムを理解しなければならない。顧客は、プロダクトを購入するのではなく、進歩するために、それらを生活に引き入れる。この進歩をジョブと呼び、そのジョブを解決するために、顧客はそのプロダクトを雇用(ハイア)する。プロダクトを選択する上で、顧客が最も重要視するのは、人生における改善である。その選択で、どのように人生が変わるかを期待する。
 
イノベーションの青写真になる顧客のジョブを理解するためのステップとして、以下の5項目が挙げられていた。
 
ジョブ理論の5ステップ
・その人が成し遂げようとしている進歩は何か
・苦心している状況は何か
・進歩をなし遂げるのを拒む障害物は何か
・不完全な解決策で我慢し、埋め合わせの行動をとってないか
・その人にとって、よりよい解決策をもたらす品質の定義は何か、また、その解決策のためにトレードオフしていいものは何か
 
 
ジョブ理論は、市場や競合を定義する方法にも変革をもたらす。ジョブは、同じ業界内での競争だけではない。一見異なるジョブに見えるが、タバコとフェイスブックを雇用する場合の、片付けたいジョブは同じだ。双方ともに、気分転換やリラックスしたいというジョブを片付ける。
 
マーケターは、顧客は進歩を遂げるためにどのような体験を求めているか、どのような障害を取り除かなくてはならないか、そのとき、社会的、感情的、機能的側面について何を考慮すべきかを考える。プロダクトを売るという考え方から、ジョブに応えるという考え方にシフトする。イノベーションの中心にあるのは、顧客ではなく、顧客の片付けるべきジョブである。
 
成し遂げたい進歩は、何をするかではなく、何をしたくないかと考えることも重要。顧客のジョブを見極めるということは、顧客が実際に支払おうとするもの以上に機能を増やしすぎてはいけない。求められていない面を改善しても意味がない。片付けるべきジョブを理解し、それを満たすようにデザインされた商品は、顧客のなかに入り込み、顧客の人生に寄り添う。
 
科学の進歩の多くが、優れた知性の集団が同じことを、同じ道具を使って何年も考え続けたあとに、誰かが持ち込んだ新しい視点によって一気に達成された。また、歴史上大きな成功を収めたイノベーションは、個人の経験と内省から生まれた。マーケターは生活に身近なジョブを探す。顧客は往々にして、自分の望みを明確に言葉にすることができない。自身の体験は、片付けるべきジョブを掘り起こせる豊かな大地となる。片付けるべきジョブを特定する作業に、魔法のアルゴリズムはない。また、データには、確認したい観点に自らを同調させるという悩ましい性質があるため、信用しすぎてはならない。数字で表した定量的なデータの方が、定性的なデータより客観的で信用できると多くの人に思われているが、全てのデータは人間がつくるということを理解し、自分自身の声にも耳を傾ける。
 
どれほど最先端のプロダクトであっても、明確なジョブスペックがないままデザインに移行してしまえば、失敗の可能性が高まる。片付けたいジョブの文脈で、優先順位とのトレードオフをどうするのか。ウーバーは、片付けるべきジョブを完璧に解明し、何のために雇用されるブランドなのかと、ジョブと同義になったブランドになった。プロセスが、顧客の片付けるべきジョブを中心としてつくられていれば、顧客の求める進歩を促し、体験を届けることに最適化されていれば、競争優位の大きな源になる。
 
 
ジョブ理論は、どんな職種であっても理解しておく必要があると感じた。よく聞く「顧客はドリルではなく穴が欲しい」ということにも近いが、顧客がそれを選ぶ時、何が根本にあって、本質的には何が必要なのかをいうことを常に考えなければ、自分本意のわがままなセールスになってしまい、それは結局自分のジョブが中心となり、顧客からの信頼を勝ち取ることはできない。また、顧客が進歩を遂げるのに役立つ体験をどう提供できるかを考え、自分が今無いものであればそれを習得するための努力をする。自分のプロダクトが雇用されるためには、顧客の持つ他のプロダクトを解雇させる必要もある。本書で書かれていたことを頭に入れることは、セールスに関わる全ての人に関係がある内容だ。また、相手の立場に立つという意味では、それはセールスだけに留まらず、子育てにおいてもヒントを得た気がする。子どもが持つジョブとは何か。それも頭に入れてコミュニケーションしていきたい。