勝川STAND

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日本に生まれただけで得をする時代は終わった

このブログに辿り着く人で堀江貴文さんのことを知らないひとは間違いなくゼロだと思ってます。知らないひとを探すほうが難しい。最近はテレビ出演を避けている傾向があるように思えますが、熊本地震前はそれなりに頻繁にテレビなどのメディアに登場されてましたよね。特異なキャラクターで、自分のスタイルが確立されているからこそ自分の言いたいことをハッキリと言うスタンスは、言っていることが自分と同意見かどうかは別として、好きです。

 

そんななか堀江貴文さんの最新書籍「君はどこにでも行ける」を先日チェックしました。

 

君はどこにでも行ける

君はどこにでも行ける

 

子どもたちがこれからどんな日本で生きていくことになるのか知りたくて、それを共有してあげたくて、っていうのが自分の読む動機でした。

 

表紙のイラストはテルマエロマエなどでお馴染みの漫画家さんによるものでした。その要素に関して、自分は何も響かなかったですが、一定のニーズはあるんでしょうか。

 

グローバリズムの台頭によって、今は欧米ではなく、中国を中心としたアジア諸国が牽引している。中心は日本じゃないし、諸国にも含まれてないんですよ。しかも、中国はさらに人口増加を続け、ますます力をつける見込みがある。日本はかつてのパワーを失い、立ち止まっている。日本は工業立国というポジションではなく、今後成長が見込みづらい、長い後退戦を戦っていかなければならない。つまり、衰退の時間に耐えなければならない。理由はいろいろあるけど、少子高齢化を迎えた国家が経済力を失うのは必然的。

 

そんな状況であるにも関わらず、今もなお、日本人の多くが自分たちの国に対して2010年頃のセルフイメージを持っていると言われてます。

 

事実、自分は思いっきりそうですね。まだ成長し続けていて、アメリカには勝てないけど、やっぱりアジアではNo. 1で、中国とかは人が多いだけだし、韓国は日本のマネでしょ?とか、他の東南アジア諸国になんて負けるわけがないって、なんの根拠もない謎の上から目線でした。

 

日本は十分快適だし、安全だし、食事だっておいしい、サービスレベルも高い。他の国には無い素晴らしいところは数多くある。でも、今まで積み上げてきたそういったことに自信があるが故に凝り固まってしまった部分があって、現代のワールドスタンダードに乗れずに、逆にプライドが高くないアジア諸国はどんどんチャレンジしていった。

 

読みながら感じたのは、やっぱり個人レベルではがんばった分だけ優位性を保てるかもしれないけど、国家レベルでは色んな制約があって、ってのが国力増大には大きな障壁になってる。所謂、ムラとか、そこに群れる既得権益を是が非でも守ろうとする人が多く、それが大きな力を持ってて、イノベーションに対する抵抗力が半端ないっていう背景。よく聞きますよね、こういう話。腐った人たち。東京オリンピックの一番偉い元首相なんて半端ないみたいですね。息子の薬物中毒をもみ消した人です。本当は現首相もその人を外したいけど、すごいバックグラウンドを持ちすぎで太刀打ちできない。そんななか、推薦をもらえなくても与党から都知事に立候補した女性の方は真っ向勝負して、その元首相を外しにかかるみたいです。だから、現首相も何も文句を言わず、むしろ影では応援してる。こういう人がガンガン表に出てくるようになる、もっとイノベーティブな国になりそうですね。愛知県民なので投票権無いですけど、その女性の方を個人的には支持してます。

 

あと、日本はたまにニュースでも目にするけど、発展途上国に対して様々な支援をしている文章が印象に残った。結果的にコレが親日国となっていたりとかある。長い目で見ると、これから立場が逆転することも大いにあると思われるので、情けは人のためならずということに繋がってくれることを祈りたい。

 

日本はグローバルにおいては斜陽の国。日本に生まれただけで得をする時代は終わった。だからこれからはグローバルに活躍するために英語力とかITスキルが必要なんだ!とも言ってませんでした。シェアエコノミーが進んだことで、国と国との境の意味は薄まってきた。今いる場所から飛び出す障壁はなくなりつつある。現状の日本を悲観するのではなく、国境とか今まで勝手に作られてきた色んな概念に縛られずに前に進むしかない。

 

iPhoneが登場したのが2008年。まだ8年しか経っていないが、そのIoT革命で世界は一新した。たった8年で。これから更に色々な経済モデルが変わり、世界でなにが起きるのか、日本がどうなるのか、堀江さんにも分からないようだけど、僕の子供たちが成人するころには、社会システムも、見える景色も、現在とは全く違うものになっているというのは言い切られてました。


こういった事実を知れば知るほど、こどもたちの未来が心配になります。