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子育て世代の秘密基地「勝川STAND」

未来はこども達のためにある。であるならば、僕たち子育て世代がポジティブに生きる必要がある。

統計から導き出される「学力」の経済学

子育て 書評

結構前の本なんで今更感もありますが、ブログは始めてない時期でしたし、いい本なので紹介させてください。

 

「学力」の経済学

「学力」の経済学

 

 

こちらの本、今でもよく売れてますね。経済学者である小室牧子さんによる子供の学力を育てるための本です。経済学者ってのがミソです。子育てをベースにやられている先生方は自分の型があって、ある部分、偏見もありながら、持論を展開することも多々あるかと思いますが、こちらの方はご自分のお子様はいなく、偏見もない状態で、統計的に答えを導きだしています。それ故、全員に当てはまりますということではなく、多くの人に当てはまりますということになります。

 

読書をする子は結果的に学力の高い人間になるということを誰も否定することなく、言わば定説のように言われることが多くありませんか?これは原因と結果、すなわち因果関係が明確になっていないが故に認識されている誤解です。

 

子供が読書をするには学校で本を借りるという選択肢ももちろんありますが、本を買い与えるというケースのほうが多いかと思います。本を買い与えるのは親。本を買い与える親は子供への関心が高く、勉強することを促す。だから結果学力が高まる。そういうことなんです。むやみに本を読ませているのでは全く意味がない。これを勘違いして、ただ本だけを読ませたり、読み聞かせをしている親は、こういった因果関係をしっかりと認識する必要があります。

 

子供である今勉強しておくことが、その先の将来の年収が高くなることは統計的に証明されています。あくまで年収です。幸せかどうかではないので、どうでもいいと言えば、どうでもいいことですね。でも収入があるというのは選択肢は増えると思うので、あるに越したことはないと思ったりしますが、それでも幸せなのかどうかはまた別の話なんで、、と堂々巡りですいませんが。

 

勉強をさせるために多くの親が思い悩むのが目の前のにんじん作戦が正しいのかどうか。目の前のご褒美があれば、今勉強することの利益や満足が高まり、それを優先するということなので、勉強をさせるということにおいては心理学上当たり前の話であり、特に悪いということをないようです。ただ、褒美の与え方は重要です。

 

「テストで80点以上取ったら」「この本を読んだら」という2択の場合、どちらが成果が高いと思いますか?別の言い方にするとアウトプットかインプットなのかという問題。答えは後者なんですよ。なぜだと思いますか?

 

答えは簡単です。テストで80点取るという最終的なアウトプットを目標にして、何をすべきか具体的な方法を示されない場合、どのように動いていいのか分からず、非効率的なやり方になってしまう。一方で「この本を読んだら」という具体的なインプットを与えられると何をすべきなのか明確になり、目標達成がスムーズに行くという結果になるわけです。考えさせることは子供にとって必要なことだけど、それを盾になんでもかんでも考えさせるのは、言い方を変えると育児放棄をしているようにも思えます。ある程度の年齢までは、ゴールに到達するまでに必要なことを教えてあげて、ひとつずつクリアしていけるようにサポートしてあげることが重要ですね。

 

与えるご褒美としては統計的には小学生まではお金以外のものを、中学生からは額は別としてお金がいいそうです。

 

ご褒美を与えながら気をつけないといけないのが褒め方。実際に努力した結果を褒める。別に普通のことに対して褒めることをすると、結果的に実力の伴わないナルシストになってします。子供のもともと生まれ持った能力であることを前提の褒め方も意欲を失うことになり、能力が低下してしまうこともある。先天的な事柄ではなく、本人の努力によって得られた結果、具体的に達成した内容を褒めることで人間は更に成長していくことになる。

 

環境も重要。あまりにも能力の離れた集団にいることで結果は変わってしまう。自分がめちゃめちゃ上にいれば手を抜くことになるし、逆にめちゃめちゃ下にいることで諦めてしまう。ちょっと背伸びをするぐらいの自分より能力の高い集団にいることで、上昇志向は育てられていく。

 

という勉強することに対してのお話が多くはなっておりましたが、学力以外に基本的モラルが必要だと言われてます。ウソつかない、他人に親切にする、ルールを守る、とかそういうこと。

 

高卒より大卒のほうが生涯年収が1億円多くなるという統計結果があるようです。

 

ですが、それは今までの話。私は現在36歳です。私の両親の世代は自分たちの子供に大学に通わせることがスタンダードで、是が非でも通わせるみたいなスタンスがあったと思います。あと、大学通って、その4年間とかでやることを見つけるとか、そういうのを期待されてた時代だと思います。これからは、そんなこと言ってられないと思ってます。自分がそうだったので強く思いますが、やはり目的意識を早い段階から植え付けていきたいと思ってます。将来、どんな人間になりたいのか、どんな職業につきたいのか、どんな世界にしたいのか。そういった対話をしていって、その中でその目標を達成するためには勉強が必要で、大学に行かなければならないとか、留学をしないといけないとかになれば、そういった時には協力は惜しみません。経済状況にもよるところはありますが、、

 

あと、社会人になって思うのは、いい大学出てる人はあくまでお勉強ができる人とか、お金の運用が上手な人とか。先ほど言ったようなモラルが欠けている人は散見されます。あと、仕事の進め方とか、人間関係の作り方とか、結構参考にならない人が多い。もちろん全員ではないと思うし、僕レベルの周りにいる人なんで、そりゃそうだということもあるかも知れません。くどいようですが全員じゃないですよ、高学歴で人間的に優れた友達もいますので。まあ、そう思うのも自分の学歴の低さからのコンプレックスもあったりしますが、、

 

こんな言葉もありました。

 

「いい先生」に出会うと人生が変わる

 

その通りですよね。学校での「いい先生」で言えば僕は二人います。社会人になってからも二人います。僕は人脈が広いわけではないので、それだけいれば幸せだとも思いますが、学校で「いい先生」に出会うのは、これからの時代は厳しいと思ってます。これは先生のレベルが下がったとかを言っているんじゃなくて、日本国民全員でそうしちゃってますよね。モンスターペアレンツを始めとする父兄が言いたい放題言っちゃって。これは自分自身もこれから十分気をつけたいとは思いますが、度を過ぎる人間が多くなって、リスク負いたくないから、学校はお勉強だけを教えるところにしよう、ということなってしまっているという印象です。

 

自分の子供たちにとっては自分が「いい先生」なれるように対話をしていきたいと思います。

 

あと、他の本でも言われてて、これこそ定説なのかも知れませんが、結局、学力ってのは遺伝によることろが大きいんだそうです笑