勝川STAND

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シズル感とかブランディングの重要性を改めて教えてくれる『ビールはゆっくり飲みなさい』

最近クラフトビールづいているので、少し勉強の意味を含めて読ませていただきました。ビールに関しての本は、たまにMOOKなどは見ることはあっても、書籍はあんまり見てなかったのですが、日経MJの広告欄で目についたことからコチラの本の存在を知ることになりました。

藤原ヒロシさんと読み間違えそうな作者ですが、ビールに対する誤った認識や、ビール通には知っておくべき知識が記載されており、飲食業界で生きている人たちには必要な情報が盛りだくさんでした。

 

まず、これは多くのひとが言われると思いますが、ビールはやっぱり「生」に限るということ。これが完全に誤りというか、作られた業界の世界観によって、そうに違いないという感覚になってしまっている。まさに業界全体でのブランディングの賜物。

 

まず「生」というワードの意味。これは熱処理をしていないというだけの意味。樽に入っているのが「生」ではない。なので、缶ビールであっても「生」という記載のあるものすべてが所謂「生ビール」ということになります。ですので、「生ビール」というものは日頃コンビニやスーパーで買ってるビールでも結構よく存在してます。

 

では何故お店で飲む「生ビール」が美味しく感じるのか?それは細い管を通ることによってクリーミーさが増し、更にラガーに限ってですが、上部に盛られるサーバーならではのきめ細かい泡が感じさせてくれてるかと思います。でも、これも缶ビールであっても、実は対応可能なんです。やり方は本書を買ってご確認ください。全然簡単です。

 

詳しく値を算出してはいませんが、ビールサーバーを導入・運用するコストはそれなりにするのかなって思うと、タップがいくつかあって、それがお店の世界観を作るために必要なもの以外の理由で存在するのであれば、必要ないものかもしれないなって思いました。でも、例え、この事実を力説しても、理解は得られないような気もしてます。ビールに限らず、根拠もなく信じられてしまっているものって世の中には結構ありますよね。なんちゃらクラスターとか、水素水とか、効果に対する明確な根拠ってないんですよ、ご存知でしたか?そういった間違って認識されてしまった非常識であるはずの常識を覆すことのハードルは高いので、やっぱりサーバーはいるのかな。

 

 自分もここ最近で、サードウェーブコーヒーをきっかけに、アメリカンカルチャーに改めて引き寄せられ、ポートランドやブルックリンから発信されているアルティザン文化が色濃く反映されているクラフトビールに興味を持つようになりました。

 

それまではプレモルがいいだの、スーパードライはな〜、とか約150種類もスタイルがあるビールのうちの一つのスタイルでしかないラガーに限っての話しかできませんでしたが、クラフトビールに興味を持つことで楽しみが増えました。上面発酵と下面発酵という初歩的なところから、細かなスタイルの説明も丁寧にされておりました。

 

個人的にはペールエールとかIPAとかのスタイルが好きで、国内だとコレが好きです。

箕面ビール ペールエール

箕面ビール ペールエール

 

これはよくお世話になっている愛知県・津島にあるOVER COFFEEのオーナーからオススメされたことをきっかけに飲みましたが、クセのない、程よいペールエール感があって飲みやすいです。

 

ビールそのものではなくブルワリーの話なんですが、こちらも気になってます。近いうちに行ってみたいです。国内のブルワリーながらもアメリカ臭が漂うんですよね〜

www.kamikatz.jp

 

海外だとコチラがイチオシです。

www.saintarcherbrewery.com

これは味とかよりも、ビジュアルですね。あと、サーファーやスケーターなどの横ノリ系のひとたちが立ち上げたブルワリーというストーリーが僕にとってはハマりました。もちろん味も美味しいですが、細かい説明は難しいです、、

 

横ノリ要素で言うとコチラもカッコイイです。

montaukbrewingco.com

 

最近知ったここもカッコイイです。

http://twinsailsbrewing.com

 

クラフトビールのムーブメントを牽引するアメリカのブルワリーはかっこいいんですよね、本当に。ラベルとか、ストーリーとかも含めて。日本のブルワリーにないクリエイティブさを感じると同時に、ブランディングの重要さを再認識します。

 

ビールって結構プリン体がどうだとかっていう話で、愛飲者も多いこともあって悪者扱いされることが多いかと思いますが、ウォッカなどのスピリッツやワインなどに比べアルコール度数が低いことから、アルコール中毒になる可能性は低く、また、実は添加物が入っていない飲み物なので、ナチュラル志向な人たちからの支持が高まっているそうです。ワインには酸化防止剤、日本酒には醸造用アルコールなどの添加物が配合されてます。

 

海外の話をしても、ここは日本なんであまり意味ないと言えば意味ないですが「トリアエズ・ビール」というビールが存在するのは日本ぐらいです。海外は基本的には銘柄でオーダーするのが普通。それぐらいビールに対して、キンキンに冷えてればそれでいいぐらいのニーズしかないのかもしれません。ですが、キンキンに冷えたグラスは百害あって一利なしです。シズル感はありますが。これも本書でご確認ください。

 

実際にこのクラフトビールの面白さを周囲の人間に伝えても、なかなか伝わることは少なく、やっぱり自分はマイノリティだなって思うことがほとんではありますが、 クラフトビールを通じて知り合う人やお店はやっぱり刺激的で面白味がありますね。