子育て世代の秘密基地「勝川STAND」

未来はこども達のためにある。であるならば、僕たち子育て世代がポジティブに生きる必要がある。

未来の自分と子どものために『子育てに効くマインドフルネス』を今から学ぶ

言葉すら知らないひとの感度は低すぎると思ってしまうぐらい、現代社会には広く流通している「マインドフルネス」。それはGoogleの影響が一番大きい。

 

個人的には、サーフカルチャーを通して、レジェンドたちからZENのワードをよく聞く。それ故、日常生活においても、メディアを通して、それにまつわるワードが、カラーバス効果で自分の中に飛び込んでくる。マインドフルネスもその類だった。

 

高城剛さんも、これから世の中はもっとパーソナルな方向へ行くとも言っていた。社会がデジタルに依れば依るほど、自分とは何かという人種が増え、哲学や宗教などがもっと流行ると。

 

これほどまでにデジタルに支配された世の中で、人間の脳は疲弊してしまっている。スマホを持たされるようになってから、それは加速度的に進んでいる。だから、逆にZENのようなものの大切さが改めて注目されている。ジョブスもZENを心の支えにしていたと言う。

 

今後はロボティクス、AIの更なる進化によって、もっとデジタルに寄り添った生活が展開されるはず。そうなれば、同時にマインドフルネスがもっと一般化し、それが身についてなければ、デジタルに振り回され、使い古され、機能しない人間になってしまうんじゃないかと思う。

 

今の自分自身には、マインドフルネスが必要な生活は送っていないが、これがスタンダートとなる前に実践することで、子どもがこれからの社会で生き抜くためのアドバイスができればいいと思って、本書を手に取った。

 

子育てに効くマインドフルネス 親が変わり、子どもも変わる (光文社新書)

子育てに効くマインドフルネス 親が変わり、子どもも変わる (光文社新書)

 

 

マインドフルネスに関わる書籍は多数出版されている。どれが今の自分のレベルに合っているのか、少し触りを読み、今回は初歩的な目線もあり、自分の今の状況に合っているタイトルでもあったため、入門編的な位置づけで購入した。

 

 

今、ここで起きていることに注意を向け、さらにそれに対して評価を加えずに受け入れる状態をマインドフルネスという。今、ここで経験していることに対する気づきであり、気づいたことを受け入れるという態度。

 

人間は言葉の力を手に入れたことで、バーチャルな世界と現実の世界の区別がつかなくなるという陥穽に陥ってしまう。感じた段階ですぐに思考の働きを止め、感じたことをラベリングする。マインドフルネスは、変えることのできない現実をありのままに観察し、そのままにしておくことを目指す。五感で感じていることに気づきを向け、それに対してラベリングすることではじめて、今ここの現実と確実に接触できるようになる。

 

人間は1日の半分を安静状態で過ごしており、それをデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼ぶが、その脳のアイドリング状態に使用されるエネルギーは、意図的なものの約20倍に達するということが最近の研究で明らかになってきた。つまり、未来や過去のどうでもいいことに頭を思い悩ませられることで、頭のなかの貴重なエネルギーが浪費され、必要なときに、必要な思考ができない状態に陥ってしまうことになりかねないということだ。マインドフルネスはDMNの活動を統括する部位の働きを活性化し、ストレスを感じにくい脳にすることができるという。
 
本書では、子どもも一緒にマインドフルネスに取り組む方法についても触れている。子供に変わって欲しいと思ったら、まず親自身が変わらなければならない。子育ての大部分は、親の感情的な部分でなされてしまうものだ。子供の思考原理は動物の行動原理と共通する快の原則、つまり楽しいか楽しくないか。親は子供の成長に寄り添うというスタンスが必要。子供は常にマインドフルな状態である。まぎれもなく、今、ここに生きている。
 
マインドフルネスには、注意をコントロールするメタ認知能力が必要不可欠。心ここにあらずではなく、心を込めた時を過ごす。マインドフルな状態は完全に無評価な状態。前帯状皮質が活性化すると、必ずしも怒りの感情で対応するのではなく、子供の気持ちが読み取れるようになる。マインドフルネスを行うことで、人が現代社会で生き抜くために必要な思いやり、共感、やさしさを感じる時に活性化する部位が磨かれると言われている。さらにタッチングを組み合わせることで、よく触れられた子供は脳内でオキシトシンというホルモンが分泌されやすくなり、親との愛着関係が安定し、人との信頼関係も築きやすくなる。
 
 子育ての価値は自立させることだけにではなく、育てる毎日の過程にこそ価値がある。本当に価値のあるものは痛みを伴うもの。子供の論理と親の論理は違って当たり前と認識することが必要だ。
 
子どもたちにとっては、世間の評価ではなく、親からの評価が重要。だから、いま、ここで子供がしていることや感じていることを、十分に明確に感じ取れるようになること、子供に対してマインドフルに接することが非常に大切なこと。子供の最大のストレスの原因は、親であることも認識しなければならない。
 
 
 
これからの時代は、脳にコントロールされるのではなく、脳をコントロールする。
 
マインドフルネスは、私たちひとりひとりの人生を幸福に導くものであり、それをおろそかにすることは人生を無駄にしていることになる。今、ここの現実と接触して、その瞬間を十分に生きていく方法のひとつである。 
 

 

マインドフルネスは、恐らく今後のスタンダードになるはず。これから迎える未だ見ぬデジタル社会で生き抜くために、今後もマインドフルネスを実践し、理解を深めていきたい。