子育て世代の秘密基地「勝川STAND」

未来はこども達のためにある。であるならば、僕たち子育て世代がポジティブに生きる必要がある。

木蔵シャフェ君子さんに学ぶ『’シリコンバレー式’頭と心を整えるレッスン』

マインドフルネスへの理解を深化させるために、こちらの本を読みました。

 

著者は木蔵シャフェ君子さん。

 

数々の外資系企業でのブランドマネジメントに携わり、世界的に信頼を得ているマインドフルネスプログラムSIYの日本人初の講師となった、マインドフルネスを日本に伝える先駆け的な存在。

 

そのようなバックボーンがあるとは知らず、白地にスミ文字に、ブランド価値の出る箇所にイエローマーキングという、至ってシンプルな中に、しっかりと伝わる何かを感じ、ビジュアル先行で手に取ったわけですが、結果的には良い選択ができたと思っています。

 

情報は、全く知らないことしかないものであると、理解できる部分が少なくなって、頭に入らないこともあるし、逆にそんなの解ってるということばかりになっても、つまらなさを感じてしまうが、そういう意味では、ある程度マインドフルネスに対してのリテラシーがある方には距離の近い書き方をして頂いている本だと感じました。

 

海外にはリトリート施設と呼ばれる宿泊型式の瞑想ワークショップが受けられる施設が存在する。日本には馴染みがないが、今後、アメリカの影響を色濃く受けるここ日本でも増えてくることが容易に想像できる。シリコンバレーで働く人々は、ある一定周期で、デジタルデトックスを行って、デジタルの距離を保っている。
 
マインドフルネスの目的とは何か。
それは、人生をより良いものにすること。
 
シリコンバレーは、現代におけるヒューマンポテンシャルムーブメントの震源地として、マインドフルネスを筆頭に世界を牽引している。日本とシリコンバレーで働く人々とでは、仕事に対する価値観に相当な違いがある。シリコンバレーでは、仕事だから自分を滅してやってるという動機で成果を出した人はいない。
 
シリコンバレーのなかでも、マインドフルネスブームの先駆けとして現れたのが、他でもないGoogleだ。マインドフルネスへのリテラシーがあるひとはご存知だと思うが、マインドフルネスこそがクリアで正確な検索を可能にするという理念のもと、サーチ・インサイド・ユアセルフ=SIYという自分の内側を検索するマインドフルネス研修を積極的に行っている。
 
僕らが住む日本に関わらず、世の中全体が、物質的な豊かさよりも、心身ともに健康で満足する状態を求めることにシフトしているのは日々感じると思う。追い詰められたビジネスピープルらが、マインドフルネスを取り入れて、心の探求を始めた。自分を抑えたり、コントロールしたりすることではなく、ありのままの感情や心身の状態に気づいて、それを批判なく付き合うこと。そして、自分に対しても、他人に対しても、批判のない態度が、人間関係のなかで生きてくる。
 
生活と仕事は垣根を設けるのではなく、同じゴール・価値観によって統合されるワークライフインテグレーションであるべき。ワークライフインテグレーションとは、家庭も仕事も、ありのままの自分が、自分の大切とすることを実現する場として、どちらの場も一瞬一瞬をていねいに生きるということ。個人として、ビジネスパーソンとして、コミュニティの一員として、どの場面でも大切にしていることを一貫させ、それぞれの価値を一致させていく。
 
GDPが停滞しているものの、依然として世界3位である日本が、幸福度ランキングでは53位であるのは、滅私奉公という古いパラダイムがベースとして根付いていることが挙げられる。自分を滅して、仕事をするという感覚はワールドスタンダードではないし、完全に世界に置いていかれる思考である。今日という日を、これまでの繰り返しと見るか、まっさらな未知なものとして見るか。大人が目覚めているとき、平均47%は今以外に注意か向いており、気持ちが今からそれている人ほど幸福感に乏しい。例えば、将来ハワイへのんびり旅行することを考えるより、今に気持ちをしっかり置いて注意を向けているほうが、結局は幸福度を高めることになる。
 
さほど問題のない状況なのに、わざわざ将来への不安や、過去の後悔を掘り出して脳内で悩みを製造している。日本人の多くの脳が悩み製造工場と化していて、意味のないことに脳を浪費させてしまっていると言える。
 
当たり前と思い込み、自動操縦状態で過ごすことが、マインドフルネスの対極となる状態。当たり前であると思うが故に、その当たり前が保たれないとき、強烈なストレスが生じる。当たり前なんてものはないのにだ。思考を変えることで、不要なストレスに踊らされない脳を作るのにもマインドフルネスは効果を発揮する。 
 
現代人のストレスの原因のひとつは、アイデンティティや自己イメージを、自分のなかで限定し、その中に収まろうとコントロールすることが挙げられる。喜怒哀楽のどれが良くてどれが悪いということはなく、ポジティブなときは喜びや満足感をしっかり味わい、ネガティブなときは、そんな自分を批判せずに寄り添うことで、何かが学べることに気づかなければならない。
 
これが幸せな人生、これが成功といったイメージをメディアで爆撃され続け、自分ではない誰かに誘導されていく。自分が何者かわからないこと、それは豊かな人生の妨げにはならないことに気づかなければならない。こうあるべきだという外側の物差しは要らない。感情的なストーリーは脳が状況に応じて創り出したフィクションであると気づけば、人間関係での悩みは少なくなる。マインドフルネスを応用したアテンショントレーニングで自制心を高めることができ、それは学習能力や社会性が育くまれることに繋がる。
 
 
脳は最悪のストーリーを勝手に作り出すもので、なかでも扁桃体が、私たちを小心者で疑い深くしている。脳は慣れ親しんだことを安全と考えるクセがあり、二度と痛い目に合わないように、自分を守ろうとする仕組みになっている。脳にある自己イメージは、偏った記憶と意味付けによって編み出された、間違ったあなたというストーリーが生んだネガティブバイアスである。
 
 
たった一回の呼吸でも、ていねいにすれば脳はリラックスでいる。マインドフルネス瞑想は心の筋トレと捉えて、習慣づけて、続けることが重要だという。呼吸に注意することで、常に新しいことが起き続ける今に集中できる。
 
現代社会においては、休日に仕事をしているような人は、もはや尊敬に値しない人種だ。自分の存在が会社や仕事のためにあるという思考は捨て、自分というリソースを、仕事や家庭のなかで、そして、もっと広い社会で役立てようとするポジティブなマインドセットを育むためにマインドフルネスは必要不可欠。
 
もうまもなく人口減少を伴う人類史上かつてない超高齢化社会を迎える。
 
生き抜く術としてのマインドフルネスを身につけ、自分の人生を自分でリードしていけるようにしていきたい。