勝川STAND

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"SHOWROOM"前田裕二さんに学ぶ『人生の勝算』

本を知った明確なきっかけは忘れてしまったが、基本的には西野亮廣さん経由だったと思う。その後、いろんなメディアで目にする機会があり、興味が深まっていった。

 

まず、こちらのセッションを見た。

globis.jp

 

これは、司会を務める楠本修二郎さんへの興味から、動画を見ることになり、前田裕二さん、中川悠介さんののお二人の話を楽しんで聞くことができました。

 

次に、こちらを視聴しました。

abema.tv

 

見ていただくと分かりますが、前田裕二さんは物腰がすごく柔らかい。起業家によくありそうな、自己啓示欲を感じなく、ニコニコしながら、しゃべり続けるという印象です。元バンドマンということからか、ビジュアル系バンドが好きそうなタイプの風貌で、特に見た目からも、起業家らしさは感じない。結局、仕事は見た目ではないということが改めて、前田裕二さんから感じることになりますが、半生が書き綴られたこの本で起業マインドや、ライブ配信サービスの未来について学んだ。

 

人生の勝算 (NewsPicks Book)

人生の勝算 (NewsPicks Book)

 
 
僕の場合、SHOWROOMというサービスを知る前に、前田裕二さんを知ることになった。
 
この本では、絆の大切さ、努力の大切さ、人生におけるコンパスを持つことの大切さを中心に書き綴られている。
 
現代社会における持続可能なビジネスのヒントは、スナックにあり、そこに絆の大切さを説明できる要素があると言っている。これはグロービスの動画内でも言われていた。当たり前の話と言えばそれだけだが、スナックには通常の飲食店にはない、また同業に近いようなキャバクラなどにもない、インタラクティブな要素がある。これを'余白'があるという言い方をしているが、つまり、スナックは完璧な世界ではなく、ママと顧客が一緒に店を運営しており、一方通行なコミュニケーションではなく、それが現代人が求めている欲求が満たされる場所になっているという。
 
通常のお店で店主が酔い潰れれば、ちゃんと仕事しろよとなって客が離れていくものだが、スナックであれば、基本的にはママの魅力があっての来店であるために、ママが酔いつぶれて対応ができなくなっても、お客の誰かが代理で対応する。みんなでこの店を運営しているという一体感が生まれ、それが絆となり、少数の顧客でも、持続可能となる。
 
濃い常連をつくり、コミュニケーション可能範囲に入ってきてもらう。常連をつくってコミュニティ形成するには、先ほどの余白の存在の他に、クローズ空間であることや、仮想敵を作ったり、秘密を共有したり、共通のベクトルを持たせることが必要不可欠。中途半端に編集されたコンテンツを作っても、人は感情移入しないし、他人の物語を消費することには疲れていて、自分の物語を消費したいのが現代人。世の中の人は、エンタメにインタラクションを求めている。完璧なコンテンツを提供して消費させるのは、情報の非対称性が存在する時代にのみ通用する。SHOWROOMが生まれたのは、このような思考からだ。
 
次は、努力の大切さについて。先ほど見た目について少し触れたが、その見た目からは想像がつかないほどの苦労をされている。幼少期における環境や、路上ライブでの試行錯誤、UBS証券でのトップセールスの実績を得るまでの過程、どれを取っても、目標達成のためのストイックさを感じる。先ほどのAbemaTVで議論になっていたが、本人からも異常な前掛りは感じる。
 
そういった努力を継続できるのは、その努力によって期待できる結果に対して、人生をかけてもいいというモチベーションが設計できているから。モチベーションが続かないのは、見極めが甘いということであり、方角を示すコンパスを持っていないから、途中でどこに向かっているのかわからなくなり、途方にくれる。信じ切れるというところまで見極め作業を徹底すれば、モチベーションは体から湧いてくる。まずは、コンパスを持つための努力が必要。自分は何を幸せだと定義し、どこへ向かっているのかという価値観の言語化し、自分のモチベーションの根源を知る作業を通じて、自分の内面をもっと深く見つめることができる。
 
僕たちは皆、死に向かって行きている。自分が人生をかけて、何をするのか、早く見極めなければならない。それが、子育てなのか、趣味の延長線なのか、ビジネスなのか。それはなんだっていいし、他人ががどう言おうが関係ない。自分が見極めて、それをやり切るモチベーションを設計する。選ぶということは、同時に何かを捨てるということ。人生の質を高めるのは、選択と集中。このタイミングを見誤らないように、自分が、今、どの方角へ行くべきかのコンパス持とう。