勝川STAND

インディペンデントを応援するNEO百姓クリエイター

仲暁子さんに学ぶ『ミレニアル起業家の新モノづくり論』

 最近は自分自身が、転職というワードが自分事されてきたため、日常で目にし、「Wantedlly」は頭に刷り込まれていた。

 

www.wantedly.com

 

そのため、書店で本書を目にしたとき、興味関心が湧き、ウォンテッドリー株式会社代表取締役CEOの仲暁子さんのこちらの書籍を読んだ。

ミレニアル起業家の 新モノづくり論 (光文社新書)

ミレニアル起業家の 新モノづくり論 (光文社新書)

 

 

やはりコンサルティングファーム出身の人種は強いという印象。仲暁子さんも同じく、ゴールドマンサックス出身で、その後はフェイスブックで学び、「Wantedly」を起業した。

 

自分はギリギリ1980年生まれなので、ミレニアルと言っていいのか微妙ではあるが、そのギリギリであるが故に、アナログとデジタルのハイブリッドであることが、これからの超デジタル社会を生きる意味で、優位性もあると思っている。

 

日本経済は、ミレニアル世代を捉えきれていない。それは、シニア層のほうがマーケットが大きく、さらにはこれからもスケールしていくことが濃厚であることが要因だとは思うが、ミレニアル世代の価値観を理解し、その層にフィットした事業作りが必要。ミレニアル世代は、何が広告で、何が広告じゃないかを判断して、広告は無視する。
 
個人的にも、いま37歳であり、今後はシニア層に近づいていくことを考えると、いろいろなサービスがシニア層に向いていくことはメリットがあることであるが、多くの企業がそうなってしまうと、非常に面白みがない社会になるとも思う。先日、友人と話をしたときも、企業であれ、自治体であれ、シニアに寄ることは至極当然だろと言われたが、当たり前かもしれないし、生きていくためには必要かもしれないけど、お金になるからというスタートでは、それはウィルではないから、続けていくうちに、続けることが苦しくなるんじゃないかと思ったりする。
 
これだけデジタルな潮流がありながら、最先端のビジネスにおいても、結局最後は人の繋がりが必要不可欠。こんな時代だからこそと言うべきかもしれない。現代社会においては、その深度は置いとくとして、簡単に、誰とでも繋がることができる。人の顔が見えなくたって、その表情が分からなくたって。人間は、電話によって視覚のないコミュニケーションを手に入れ、メールによって聴覚のないコミュニケーションを手に入れ、現在に至っては、LINEで文字すらも必要のないスタンプというコミュニケーションも手に入れた。繋がっているということなのか、繋がっているように見えるだけなのかは分からないが、繋がるということは有効だ。人は社会的な生き物で、他者との関わりが心の安定の全てになっていて、ポリシーやライフスタイルを共有する擬似共同体である消費トライブに入りたがる。マークはトライブの旗印であり、同じ価値観を共有している帰属意識の現れと言える。
 
生理的安全の欲求が満たされない状況では、何のためになんてことは考えなくて済んだが、大量生産大量消費に飽きた消費者が、自分のストーリーを追い求めるようになってきた。これからの評価ポイントは、自分の生活をどう彩ってくれるのか。自分の人生がどう変わるのかのストーリーに共感できれば、プレミアムは払う。消費者の生活デザインを行い、消費者の属する消費トライブに合致するものを届けるために、技術だけでは消費者の心は掴めないことを理解し、ストーリー構築能力やストーリーテリング能力などの表現力を高めることが重要だ。これからは最大多数ではなく最大少数の最大幸福を追い求めることが企業としては必要になる。網をかけるのではなく、素潜りで深く突き刺す。
 
人間とサルを分けたのは、抽象概念である。抽象化自体が、脳にとっての刺激であり、報酬 。人間は物事をパターン認識し、物事をそれに当てはめて判断してしまう生き物。
パターン認識は人間の強みであり、究極の弱みである。そのパターン化から人を自由にしてくれるのが宗教であるが、自分にとって快適であるという状態が美学であり、それが幸せな状態と言える。
 
絶対なんてないことを感覚的に理解して、自分一人で何ができるかよりも、多くの人を動かすことができるかが必要。自分にとって何が大切か分かっていて、それを実行する人生を歩んでいるか。年収が向上しても幸福指数は上がらない。自分の美学を把握し、それが実現する環境に身を置く。ラベルで仕事を選ぶのではなく、どんな状態を達成できるかで選ぶ。努力しないと、真剣に生きられない。自分の人生に責任を持つということは、自分にとっての爽快さを真剣に考えること。
 
言葉は誰でも話せるわけではなく、言葉を磨くにはたくさんのパターンを頭にインプットするしかない。常に新しいナレッジをキャッチアップし、アウトプットに変換することを習慣づけることが、この下りエスカレーターの時代を生き抜く術。面白いと思える仕事を選べるパワーを得るために、ナレッジの集積で社会的信用力のあるパスとなる資格を持つことも、選択肢のひとつ。
 
ここ最近、日本のGDPについて悲観的に見られることが多くあるが、実は幸福感は向上しているというデータがある。これは凄く良いことだと思う。貨幣経済という時代が終わりに近づいているということなのかもしれない。そうなると、子育てにおいても、仲暁子さんの言われる自分が何をやりたいのか、何が美学なのかということを持つことが大きな意味を成してくる。子どもにも、ウィルを持つことの必要性を伝えていきたい。