選ばれるブランドになるための新技法『The Customer Journey』を学ぶ
数年前からバズワードとなっている「カスタマージャーニー」。
先日、セールスフォースドットコムの加藤希尊さんが登壇されていたセッションに参加してきたこともあって、今更ながらこちらの本を拝読した。
The Customer Journey 「選ばれるブランド」になる マーケティングの新技法を大解説
- 作者: 加藤希尊
- 出版社/メーカー: 宣伝会議
- 発売日: 2016/04/15
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
今更読むということに対しての抵抗感は無駄な感情であり、必要であると感じれば、例え乗り遅れていたとしても、その流れに乗ることは重要であり、それができるかで不得手を減らすことにも繋がると思う。
お客様や取引先との会話のでなかで、勉強をしてるしてないや、情報を取りにいっているいないは、本当にすぐわかる。横文字を嫌う傾向がある方は、個人的にはそれらでいう「していない」という部類の人種であると判断できる簡単な材料であり、そのような方を相手にする場合は、こちらに優位性があり、自分の持つ強みが生かせる可能性があると考えている。
本書の帯には「「選ばれるブランド」になるマーケティングの新技法を大解説」とある。著者である加藤さんは、広告代理店と広告主の双方のキャリアを持ち、セールスフォースドットコムの重要なポストのマーケター。
「カスタマージャーニー」は顧客の一連のブランド体験を旅に例えた言葉である。
日本の人口は減少し続けて、個人消費が停滞し、奪い合いが続くことが予想されている。高度成長期を終え、成熟した社会に突入し、ゲーム自体のルールが変わったことを認識し、無意識に浸透したコネクティッドワールド、つまり何がインターネットと繋がり、何がサービスとしてスマート化されていくのかを体系的に把握しておく必要がある。今後は、個々の消費者に合わせて提供できるようなカスタマイズ性が価値になる。マスプロダクト、マスサービスの発想から、ワントゥワンのプロダクト、サービス、一人ひとりに適した貴重な体験に価値がシフトする。商品や企業のライフサイクルは短命化し、先進国の課題であるコモディティ化よって、代替品でも対応可能な状況が常に存在し、’Only one’であったのが、いつしか それらの中のひとつでしかないということ’One of them’が加速している。