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坪田信貴『才能の正体』僕たち親は、子どもの思いを全力で肯定することが大切

僕は、2人の子を持つ親です。

 

才能の正体 (NewsPicks Book)

才能の正体 (NewsPicks Book)

 

 

上の子は、間も無く高学年となる小学生です。小学校に入学する前後あたりから、大人の言っていることをいろいろ理解できるようになったんだなと感じることが増えたので、自分自身の言動を気をつけないといけないなと思うようになりました。

 

子どもは大人が思う以上に、大人から影響を受けている。これを遺伝という言葉で思考停止してしまう親は、非常に危険だと思います。

 

ときどき、子どもが発する言葉を聞いて、なんだその言い方はと思うことがあるけど、だいたいは僕の言い方と同じ。でも、言葉は分かり易いから、まだ修正もかけ易い。

 

言葉より危ないのは、マインド的なことだと思ってます。反面教師というケースもあるかもしれないけど、一緒に生活をしていれば、ほとんどは親のマインドを受け継ぐもので、それは同じタイプ同士ではなかなか気付くのが難しい。ポジティブな親であれば、子もポジティブ。泣き虫な親であれば、子も泣き虫。いい面も悪い面も受け継ぐものだと思う。

 

だから、自分としては出来るだけポジティブな言葉を発し、ポジティブな行動を見せれるといいなーと思ってます。

 

 

あと、才能を殺してしまうのは大人だということを忘れてしまわないように心がけています。

 

自分はこれを意識的に行わなければ、自然にやってしまう危険性があると認識しています。子どもだけでなく、大人に対してもですが、自分の価値観、経験値だけで物事を判断するクセがついていると、他人が高いハードルに挑戦をしようとしているとき、ついネガティブなことを言ってしまう。それも、やる前から。人は議論の対象に具体性がないほど、批判的な意見を言う。

 

「お前にはまだ早い。そんなのできるわけない。」

 

発奮してそれが大きな力になる場合もあるけれど、多くの子どもはそんなに言うなら無理なのかなって思ってしまう。せっかくチャレンジしようと思って始めたのに、自分の価値観、経験値だけで人の才能を殺す。

 

 

こんな思考になってのタイミングで「ビリギャル」を観た。

 

この主人公の結果は、明らかな生存バイアスであって、がんばれば必ずできるということではなく、できたという裏には必ずがんばったがあるということ。

 

そして何より坪田先生が「学年で成績が下位にいるから慶応には合格できない」という結構誰でも思ってしまいそうなロジックを持たず、学年で成績が下位の主人公の慶応に合格したいという思いを全力で肯定し、その目標に対して、戦略、戦術を提案したからこその結果。

 

慶応に合格できるだけの戦略、戦術を考えることは誰にでもできるわけではないけれど、合格したいという思いを全力で肯定してあげることは、誰にでもできること。まずはそれのクセ付けが親には必要なんじゃないかと思う。そして、がんばれば必ずできるわけではなく、できるようになるためには、努力をする必要があるということを同時に伝えることが重要だと思う。

 

才能は誰にでもある。才能の有無はやってみなければわからない。だから、やってみようと思う気持ちを大切に育てていく必要がある。人はできそうなことしか、やろうと思わない。だからまずは、興味を持ったことに対して、自分にもやれそうかなという自己肯定感や自己効力感を持てるようなコミュニケーションを心がけることが大切だと思っています。

 

先日、BBT大学の動画で、とある編集者の方がこのような話をしていた。

 

AIの最大の強みは、何の恐れもなくトライ&エラーを繰り返し続けれること。

 

AIには自己肯定感や自己効力感といったものは無いけれど、何かを恥ずるというマインドがない。そうすると失敗ということに対して、何も恐れることなく、答えを導きだすことができる。時間はかかるけど、トライを永遠に続けることができる。そもそも失敗という概念さえもない。

 

 

僕ら子育て世代は、同じ文化のなか、同じ教育を受けてきた同世代の同じような感覚を持った血の通った人間と生活をしてきた。

 

でも、僕らの子どもたちは、全くそうではない。

 

全く違う教育を受け、全く違う文化のなかで生活をしてきた様々な国の人や、結果だけを求め忠実に物事を遂行するAIと共に生き、時に競争をしていくというのは、今とは全然違う。だから、僕たち親も、自分の親の育て方と同じことをしたのでは、子どもたちは苦しむことになると思う。ただ、子育てというのは答え合わせが難しく、どこが良くて、どこで間違えたなんてことはきっと分からない。でも、坪田先生が言われているように、子どもの思いを全力で肯定するということに間違いはないんじゃないかと思う。

 

才能の正体 (NewsPicks Book)

才能の正体 (NewsPicks Book)