勝川STAND

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正田圭さんに学ぶ「この時代に投資家になるということ」

最近は、本屋で偶然の出会いをして買うよりも、自分が有益な情報を得ることができていると感じるメディアで紹介される本を買うことが多い。たぶん今必要なことなんだろうと腹落ちして、買うまでの判断がスムーズになる。

 

最近、Voicyにハマっています。

voicy.jp

ボイスメディアと言っていますが、インターネットで聞くラジオみたいなもので、ポッドキャストをイメージしてもらえればいいかと思います。ボイスメディアは、ながらで聴くことができるので、通勤途中や、営業車のなかで聴いてます。ちなみにYouTubeとかの動画も日頃から、移動中に聴いてます。

 

Voicyにこんな番組があります。

voicy.jp

 

幻冬舎の設楽さんと、NewsPicksの野村さんによる毎回学びの多い番組。ゲストを迎える回がたびたびあり、正田圭が登場される回で本書を知りました。

この時代に投資家になるということ (星海社新書)

この時代に投資家になるということ (星海社新書)

 

 

自分は、投資のなかでもあまり考える必要のないiDeCoのインデックスしかやっていないぐらい投資に関してのリテラシーは低いタイプなので、この本のタイトルだけで言えば、投資のハウツー本のような印象があり、確実に興味を持たない本になってしまいます。

 

でも、実際はそういう本ではなくて、高度成長期が終わり、いろいろなものの価値が変わっているなかで、どうやって生きていくべきかというマインドセットに関しての本ということを先ほどの風呂敷畳み人ラジオで理解したので、投資にあまり興味のない自分でも興味が湧きました。

 

 

お金に支配される生き方より、お金に支配されない生き方をしていくべきで、そうしたいなら今までの価値観や生き方を変えなければならい。金持ちの定義は、単純にお金を持っているということではなくて、他者からの圧力なく、自分の力で人生を獲得できるひと。めちゃめちゃ時間を割いてたり、めちゃめちゃストレスを感じることで得られた大きなお金であるならば、それは本当の金持ちではないし、人生が豊かとは言えない。

 

今の時代をフラットな目線で見ることができるミレ二アル世代は、従来の金融商品はマージンを乗せられまくったロクでもないものであることを理解していて、金銭的リターンではなく、社会的インパクトを与える投資に関心がある。割高な株ではなく、自分の興味関心や共感を喚起するものを投資対象として「アセット投資」ではなく「オルタナ投資」にベットする。

 

投資をすることで、世の中の経済活動を理解することができる。どんな世の中になるか、どこにニーズがあるのか考えると、この時代に生きている意義を認識できる。物を買うということは、言わばコミュニティに参加するための行為であり、今は投資の時代であり、コミュニティの時代である。コミュニティに関しては、正田さんに関わらず、僕がベンチマークしてるひと全員がその重要性を説いてる。

 

投資の対立概念は労働であって、労働の価値は年々下がり続けている。労働は麻薬のようなもの。会社に雇われ、時間で拘束され、労働の対価をもらうことはある意味ラクな行為。投資は複利効果やレバレッジがかけることができるもので、それはピケティが証明している。

 

労働は報酬をもらうためのものであったが、逆にお金を払って労働する現象が起きている。ホリエモンのオンラインサロンなど、月会費を支払いながら、そこで集まったひとたちでプロジェクトを動かす。そのコミュニティに属し、本人と知り合いになり、会員同士のネットワークやそこで得た知見やノウハウが自分のレベルを上げ、将来のマネタイズにつながる。戦略的にコミュニティにお金を払い、自分の価値を高めていくという投資と言える行動。

 

 

投資は視点が8割。インターネットが日常生活に入ってきたからこそ、短期間で大金を手に入れられる投資機会が増え、労働の価値が薄れた。今の環境で最大限成果を上げ、今いるコミュニティで付加価値を作る。それが出来なければ、自分のコミュニティは形成することなどできない。雇用されて労働するという選択肢を当たり前のように選ぶ必要はない。

 

インターネットユーザーが増えたことで、人が情報のキュレーションをする役割を果たし出すと、検索エンジンよりも自分の好みの合う人が発信する情報に価値を置き始め、SNSが一気に広まった。インターネットのおかげで、小さな情報の金銭的価値が認められるようになったため、その情報を求めるフォロワーが集い、彼らの形成するコミュニティも多様化し、それぞれが金銭的価値を持ち始めたのがインフルエンサー

 

最近好きなことを仕事にするということがよく言われるけれど、それは好きなことで金儲けができる世の中になったというよりも、人々の価値観が変わり、お金儲けできる場所が変化したということ。SNSはコミュニケーションサービスであると同時に、投資プラットフォームである。コミュニティの本質的な価値を見極め、価値の決定していない時期に正当に評価し、そのコミュニティに根付いていく投資行動が必要。仮想通貨も、SNSの延長線上に存在していて、コミュニティという文脈にある。

 

世の中には、本来の価値と世間の思う価値の間に大きな乖離が発生するタイミングがある。世の中の値段の付け方は、意外と間違ってる可能性が高いという認識を持つのが投資家のスタートライン。ごく少数の人しか知らない視点が持てるかどうかが大事で、そこに儲けのタネは眠っている。投資とは、何も不動産や上場企業の株式に限らない。金融商品ではないけれど、自分にとっては金融商品になり得るものを探すか、自分に投資するの2つだけ。自分のリソースを総動員して将来のリターンを目指すのも投資で、自己投資もポートフォリオを組むセンスが欠かせない。

固定観念が人生のストッパーになり、選択肢が多様化することで迷いが生まれる。人間の幸せは、どれだけ周りを幸せにしたか。今後、労働はお金を稼ぐためのものではなく、コンテンツ化し、娯楽として楽しむものに変貌していく。キッザニアでは、苦しそうな顔をしている子どもはいない。労働で社会の役に立ち、自分の成長が実感でき、それにふさわしいリターンを得る。努力という投資によってお金を儲けるのもひとつ。投資家目線で社会を見つめ、自分にとっての「オルタナ資産」を発見し、そこにベットしいこう。

 

この時代に投資家になるということ (星海社新書)

この時代に投資家になるということ (星海社新書)