子育て世代の秘密基地「勝川STAND」

未来はこども達のためにある。であるならば、僕たち子育て世代がポジティブに生きる必要がある。

竹中平蔵さんに学ぶ、日本経済を変える「第4次産業革命」

藤原和博さんの動画を検索していたときに、GLOBIS知見録の存在を知りました。

 

globis.jp

 

このサイト内には、ベンチャー企業の社長から、マーケター、政治家、アスリート、アーティスト、研究者、学者など、数多くの枠に捉われない職種の著名人によるセッションがアップされており、現代社会における課題やトレンドなどを学べる非常に内容の濃いものとなっています。関東圏では機会があるかもしれませんが、名古屋など地方ではなかなかお目にかかれない方々の貴重なお話を無料で聴くことができます。カテゴリーも多様性があり、自分の知見を広げるには非常に有効なツールです。

 

その数あるセッションのなかで、たびたび竹中平蔵さんが登場されてました。当たり前と言えばそうなのですが、私のような認知力の低い人間にでも、分かりやすいロジカルなプレゼンテーションで、非常に高いインテリジェンスを感じることが多かったため、今回はこちらの本を読んだ。 

 

現代社会、あるいは、この先の社会がどうなっていくのか、第4次産業革命によって何が起きるのかを説いています。話題としては、AI、ロボット、IoT、ビッグデータシェリングエコノミーなどが中心で、最近のトレンドに関する情報が網羅されており、日頃このようなことに興味を持っていないひとの入門書的な位置づけに感じました。このような本は、我々子育て世代が特に読むべきであり、知識として頭にインプットして、子どもたちと接する必要があると個人的には感じる。

 

新しいテクノロジーによって、今までになかった新しいチャンスが生まれている。革命的な時代がやってきたという時代認識をもち、幅広く議論し、大胆に行動することが必要。超スマート社会の実現に向け、ソサイエティ5.0が強力に推進されいるが、ライドシェアについては、中国にさえ遅れを取っている。日本ではタクシー業界をはじめとして、ライドシェアに対しての抵抗勢力が強く、経済特区である福岡市でのみテスト運用されているという状況。
 
モノがインターネットにつながるIoT。そして、そのデジタルなネットワークで得られるビッグデータによって可能になったシェアリングエコノミーは、これからの私たちの社会生活を大きく変えるし、職業のあり方も決定的に変えて行く。これ以上、周回遅れになってしまってはいけない。
 
 
産業の生まれ変わりは、社会インフラの入れ替えとも言える。ウーバーもAirbnbソーシャルネットワーキング業であって、主役は製造業などこれまであったような業態ではなく、日本の第4次産業革命の新しい動きを既存の業に当てはめることはできない。
 
トヨタのライバルはグーグル、パナソニックのライバルもグーグル、どの企業にとってもライバルはグーグル。様々な職業は必要なくなっていき、失業率が大幅に高くなるという影も潜んでいる可能性は否めない。新たな技術によって仕事がなくなり、さらには海外労働者の流入などのグローバリゼーションの進展によって、絶望感を抱くひとたちが生まれる。すると、このような人たちを守ろうというスタンスを見せる政治家が現れる。これがポピュリズムであり、トランプ政権の誕生や、イギリスのEU離脱などが主な例と言える。
 
 
そろそろ日本人は、高度成長期での成功体験から逃れるタイミングであり、それができなければ世界で取り残される存在となってしまう。第4次産業革命は社会の根本を変える。日本企業は、何でも言うことを聞く偏差値が高い人を雇い、社長の周りは子分ばかりで、そうした人たちが取締役として取締役会を構成し、社長にとって居心地のいい組織になっていることが多い。成長戦略にはコーポレートガバナンスが必要不可欠であるが、それが保たれていない企業が多くみられる。日本の生産性の低さは、規制で守られているケースが多く、また、不動産がノーリスクハイリターンであったことから、日本で投資が根付かず、それが成長を妨げる要因の一つとなっている。
 
これからはゴーイングコンサーンよりもプロジェクトベースで人材確保がなされる。日本型雇用慣行、つまり、年功序列や終身雇用は終焉を迎える。第4次産業革命で、人材のシェアリングが当たり前になる。終身雇用で、同じ会社で長く働けるから安定しているということは、ダメな会社にしかいられないということだ。インダストリー4.0を掲げるドイツは国内の構造改革を行った。日本の成長戦略は、体質改善までに何年もかかる。
 
第4次産業革命以降のこれからの時代を生き抜くために必要なマインドセットが3つ挙げられていた。これはマサチューセッツ工科大学のメディアラボで掲げられている9つ標語のなかの特に参考になるもので、子どもと接するときにも、意識しておきたいマインドセットだ。
 
Compasses over maps
もう、古い人生の地図は使えなくなる。これからは、コンパスを持っているか、あるいは、自分は何がやりたいか希望や意思があることが重要。
 
Resilience over strength
強さよりも復元力。どんなに強いものでもの崩れていく。その時に、どのように復元していくことができるか。
 
Learning over education
知識を詰め込むお勉強ではなく、自分で考えて学ぶこと。知識はインターネットでいくらでも手に入れることができる。大切なのは実際に経験しながら学ぶこと。
 
 
世界でもっとも守られているのは日本の正社員。雇用の安定と引き換えに、不満な仕事を続けている人が大勢いる。ライフスタイルやライフステージによって働き方は変わるはずなのに、正社員として働くことだけが正しいという暗黙のルールが生きており、それが国際社会においては歪な存在となっていることに気づく必要がある。
 
チャンスで満ち溢れているはずなのに、みんなと同じでなければならない、枠をはみ出してはならないという、義務教育のなかでインストールされたこの画一的な意識を変えなければ、AIに取って変わられる人材になってしまうという子育て世代にとっては非常に意味のある、重要なメッセージを強く感じた。