勝川STAND

勝川STANDは、個人事業主様・フリーランス・小規模店舗経営者様に、無料ツールを使って、撮影から制作までリーズナブルにクリエイティブを提供します。

パレットを使った西海岸的なサーファーズテーブルをDIY

パレットを手に入れたので、こんなテーブルを作ってみました。実際、作ったというレベルでもないんですが。

 

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【1】パレットを手に入れる

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【2】汚れを取ったり、平滑にするために、サンダーで削る(任意)f:id:win_river_stand:20170603144823j:plain

 

【3】洗剤でさらに汚れを落として、天日干し

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【4】ステンシルでオリジナリティを出す(任意)f:id:win_river_stand:20170603144925j:plain

 

【5】足を付けるf:id:win_river_stand:20170603144946j:plain

これはホームセンターでひとつ250円ぐらいで売ってます。

 

パレットを使った西海岸的なサーファーズテーブル、完成!

 

このリアルエイジング感が、最高にかっこいいです。

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使い古したパレットで衛生的に問題ありなので、基本的には外でわいわいやる時に作りました。ご参考になれば幸いです。

池田純さんに学ぶ『空気のつくり方』

野球ファンのみならず、横浜ベイスターズの試合の観客動員数が劇的に増加したり、球団が慢性的な赤字経営から黒字経営へ転換したなどのニュースは多くのひとたちが聞いたことがあるかもしれない。このストーリーの主役は住友商事博報堂を経て、DeNAに転身し、2011年に横浜DeNAベイスターズ初代社長に就任された池田純さん。

 

今回は池田式マーケティング理論を学ぶためにこちらの本を読みました。

空気のつくり方

空気のつくり方

 

 

万年最下位争いのチームが、なぜ人気球団になりえたのか、なぜ年間30億円もの赤字を生み出す球団経営が劇的に変化を遂げたのか、そのベースになった理論について詳細が語られておりました。

 

マーケターはデータに執着してしまいがちだが、データはあくまで確認作業であり、そこから何も生まれてはこないし、人間が数字に操られたらいけない。マーケティングにはセンスが必要だけれども、センスは後天的に手に入れることもあるから、学びを止めるという選択肢はない。
 
顧客のハートを魅了する情緒的な何かを創造して、興奮し、驚愕し、感動するエンターテイメントやストーリーを提供するのが、究極のマーケティングである。それを実現するには、コミュニケーション、経営の革新性・透明性、ブランディングの3つをうまく機能させる必要がある。また、特に新規ビジネスは、腰を据えたロードマップと目標を事前に決めておくことが重要である。マーケティングは絶えず進化を繰り返すことが大事で、そして、何よりも、自分にしかできないことに力を注ぐことを忘れてはならない。
 
来場の動機になるモノゴトや、コミュニケーションは何なのか、顧客の想像を膨らませることで、関与度を高める共感可能なものを考える。それが多ければ多いほど、顧客との距離感が縮まり、結果として、それがストーリーとなる。マーケティングを駆使しても、ブランドをつくることはできないが、変えるべきものと、変えていけないものをしっかりと整理すれば、ストーリーをつくることはできる。モノゴトは戦略的に進めるべきで、戦略的に、取り組むべきターゲットを絞り込む。
 
自分の領域の外にあるもの、楽しいものや美しいものやカッコいいものに触れる努力をし続けてこそ、新しい何かを創造できるようになっていくもの。自分が人のためにできること、与えることができるものは何かを考え、誠意ある態度で接し、世の中のコンテクスト、つまり、文脈を読む。空気は、ただそこにあるものではない。必ず何か意味がある。
 
人は仕事や既得権益を抱え込もうとする生き物で、好かれるマネジメントは組織の力を削ぎ落とす。人間というのは基本的には怠ける生き物であることを認識する。三年は何をやっても批判の声は聞こえるもの。でも、結果を出し続ければ、その声はマイノリティになる。人間はネガティヴな意見に敏感に反応するが、その意見に惑わされることなくブレないハートを持つことが必要。ブレは信用を失わせることになるから。
 
好かれるマネジメントは組織をダメにする。誰の目にも明らかな結果を出した人材を評価し、それを象徴的な先例として、意図的に組織全体の空気をつくっていくのが、トップの重要な仕事。
 
 
言葉にはニュアンスが付いてまわる。戦略ターゲットをキャッチーかつ明確に策定することで、マーケティングの対象と広告・コミュニケーションの対象が明確になり、一貫性が生まれる。広告だけでメッセージが伝わり切らないし、広告は消費者から見れば、ただ勝手に言っているだけの存在であることを認識する。広告はアートではなく、コミュニケーションのひとつでしかないが、伝えたいことを伝えるだけでは、それはただの自己満足でしかなく、世の中から見た大義がなく、個人的な言葉には誰も見向きもしない。訴求すべき本質的なポイントを自覚してコミュニケートする。その時、商品とコミュニケーションの乖離が生まれるような、嘘のコミュニケーションをしてはいけない。
 
 
広告の大原則は、どこに、どんなメッセージを投下するか。広告は人を楽しませるものでなければならい。伝えたいことはいっぱいあるけど、削ぎ落としまくることが大切。広告は、自分たちでお金を出して場所を買い、自分たちでデザインし、メッセージをつくり、世の中にコミュニケートするもの。
 
 センスは後天的に身につけられることや、常にオリジナルは生み出せないに気づくことが必要で、まずは先人たちが育ててきた太い幹に寄り添うべき。大きな幹に寄り添いながら、これだと思ったときに枝分かれする。最初から枝分かれするのは、ただの勘違い。自分自身の能力を知り、自分の考えに凝り固まることなく、自分の領域の外側を見にいく努力する。そして、そこになりたい自分があるかどうか、それが何より重要なこと。自分たちがいる業界の外に目を向けることで新たな創造が生まれ、それが人を惹きつける要因となる。 
 
 

劇的な再生を成した企業で言えば、USJも思い当たるが、横浜ベイスターズに関しても、衝撃的な結果が生み出されている。この2社に共通するのは、スペシャルなマーケターがいたということ。USJであれば森岡毅さんであり、横浜ベイスターズであれば池田純さん。そして、お二人とも、自分の掲げた目標を達成すると、自分の役割は終えたとし、退任されて、違う道を進んでいる。

 

自分のなかの精神的なものによるバイアスかもしれないが、最近は、マーケターがマーケットを動かしていることを目の当たりにする機会が多くなった気がする。子どもたちにも、見えてるものの裏側で、誰が、どのように世の中を動かしているのか伝えていきたい。ほとんどの事が、偶然ではなく、誰かの思いがあって結果があるんだと。

 

サーフィンについて、今、思うこと

たいしたスキルもなく、そういう意味では、偉そうなこと言える立場ではないが、サーフィンについて、今、思うことを自由に書き綴らせてもらう。

 

 

最近の自分では珍しく、5/20・27と2週連続で、波乗りに行ってきた。

 

いつものように夜明け頃から入水できるよう2:30頃に自宅を出て、暗い夜の道を走らせる。

 

二日とも、晴天に恵まれ、綺麗な朝日を見ることができた。最近の自分は、これだけでも、早起きすることの価値はあると感じるようなマインドになっている。

 

特に、27日は夜明け後の1.5時間ほどは、風の影響も少なく、腹サイズぐらいのまとまったウネリがブレイクしていて、兄貴や仲間たちと幸せな時間を過ごすことができた。

 

 

こないだふと「サーフィンっておもしろいの?」って同世代の友人に聞かれた。

 

その問いに関しては、嘘偽りなく100%おもしろいと言い切った。

 

でも、そう言えるレベルになるまでは正直時間もかかるし、ひょっとしたら、そう感じるまでの苦難に心折られ、諦めるという選択になるひとも沢山見てきた。

 

家庭の問題、仕事の問題、いろいろあると思うが、何ともならない理由でサーフィンとの縁を断ち切るというのはごく僅かで、ほとんどがサーフィンの面白さを感じるというステージに辿り着けず、ライフスタイルのサーフィンを知る前の、ファッションとしてのサーフィンで満足して、途中で諦めていると感じる。

 

自分自身、実際にはほとんど意味は成さなかったが、ただモテたいというくだらない理由でモチベーションを維持でき、結果としてサーフィンを諦めなかったことは、自分の人生にとって非常に意味があると思っている。

 

サーフィンを通して、サーフィン自体のおもしろさを感じるのは当然ながら、自然の素晴らしさに触れられることは、これからのAIやロボティクス、ゲノムのプレゼンスが高まる社会を生き抜くことにおいて、具体的な説明はできないが、重要な意味があるんじゃないかと信じている。

 

サーファーはポジティブな人種が多い。海にいる時間が、例えば3時間あったとしても、波に乗っている時間は、合計してもたった数分。時に、巨大な波が目の前で崩れるという日常では感じることのない恐怖を何本も潜り抜け、沖へパドルアウトし、ただひたすら波を待っている。

 

波を待つという今に集中し、無意識的にマインドフルな状態を作り出せていることが、結果としてポジティブな脳へと変化させているからなんじゃないかと思う。

 

そして、サーフィンを通して、何より、当たり前というものなんてないんだということを日々目の当たりにする。

 

何かしらの職業としてのサーファーや、ローカルサーファーでない限り、波を当てるということは非常に難しい。

 

波はただ大きければ良いわけではなく、風速、風向き、ウネリの向き、ウネリの強さ、周期、干潮満潮、そのポイントの砂のつき方など、様々な条件が揃って初めて波の良し悪しが決まる。

 

もちろん自然以外に、自分自身のコンディションを整えることが何より重要だ。

 

週1回のサーフィンで波を当てることは非常に難しく、ましてや自分のような月1サーファーでは本当に難しい。

 

それゆえ、当てたときの感動はとてつもなく大きいものがある。未だにあの感動を忘れられないという日もある。

 

なんて話をしていると「どMかよ」と言われた笑

 

とにかく自然が一番の相手であるため、いつでも同じコンディションで行えるものではないため、当てたときは、本当に幸せだ。

 

 

5/20 豊橋・細谷

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5/27 湖西・潮見坂神社前

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樺沢紫苑さんに学ぶ『脳を最適化すれば能力は2倍になる』

今年に入り、これまでの自分を見直し、100年ライフを謳歌できるように始めたことのひとつに、中小企業診断士の資格取得に向けた勉強があった。

 

なんでもやる前から諦めるという体質を改善しようという意味もあったが、勉強を始めてみると想像以上に資格取得の壁は高いものということが分かってきた。7科目のすべてをとりあえず1周した当たりで、勉強に取り組むモチベーションがだんだん低下しているということが、自分の意識のなかにも顕在化してきたところで、このままでは体質改善できないかもという危機感を感じ、モチベーション向上や記憶力や集中力を高めるためには、科学的に解明されていることで、自分の知らないことがたくさんあるのではないかとマインドで今回はこちらに助けを求めました。

 

脳を最適化すれば能力は2倍になる 仕事の精度と速度を脳科学的にあげる方法
 

 

いいタイミングで出会えたと思います。

 

やっぱり、成功するにはルールみたいなものがあって、こういうのを見なくてもやれてる偉人はいますが、現代社会においては、科学の進歩でいろいろなことが明らかになってきているので、活用しない手はない。子育てにおいても、非常に意味のある本であったと感じました。

 

人間は勉強するということをやめれば、その時点で成長はストップし、思ったよりも早いスピードで後退していく。自分の所属する会社では、歴史あるが故に、歴史に縛られ、超年功序列型の高度成長期のままのスタイルなイノベーションのニオイがない組織で、それなりの規模のため、認知能力の高い人間が多いが、学生時代はお勉強できたはずのひとたちが、入社すると全く勉強をしない人間になっているケースが多く見られる。

 

それは結局、非認知能力が足りないからということもあるかと思う。今後の社会では、認知能力よりも、非認知能力がより必要になってくることは、大学入試や義務教育のシステムが変わるということを考えても、誰も疑いのない事実だが、そうなれば、認知能力は不要なのかというと、それは違うと思っている。

 

本人のやる気次第だが、やはり認知能力を高めることや、なにか習い事をして生き抜くスキルを持てるようにするにしても、モチベーションを維持することや、集中力を高める、もっと言えばどのようにゾーンに入ることができるのかなど、それを手助けしてあげることは親として必要なことだと思う。

 

本書では脳内で分泌されるもののうちの以下7つの物質について、それぞれ存在する意味や効果などが簡潔に記載されていた。それぞれを一言で言うと、こうです。

 

ドーパミン → 幸福物質

ノルアドレナリン → 闘争か逃走か

アドレナリン → 興奮物質

セロトニン → 癒しの物質

メラトニン → 睡眠物質

アセチルコリン → 記憶と学習

エンドルフィン → 脳内麻薬

 
今の自分の心境から、引っかかったことは以下のようなことであった。 
 

ドーパミン → 幸福物質

ドーパミンが分泌されることで人間は幸せを感じるため、脳科学的には幸せは脳の中にあって、幸せになる方法=ドーパミンを出す方法とも言うことができる。また、ドーパミンが分泌された状態だと、物覚えがよくなる。チャレンジして、達成しすれば、幸福になる。つまり、チャレンジし続ければ、誰でも幸せになれるということだ。
 

アドレナリン → 興奮物質

大きな声を出すことで、脳に刺激が与えられ、アドレナリンが分泌され、精神的な集中を高めると同時に、筋肉にも力がみなぎる。アドレナリンは、身体機能や筋力などを一時的にアップさせる身体に対する効果と、集中力や判断力を高める効果もあるが、その効果は30分もたず、また、アドレナリンジャンキー的生活は、非常に危険性があるとも言われ、バランス感が必要ということになる。
 

セロトニン → 癒しの物質

セロトニンは朝日を浴びると合成され、今日1日頑張るぞという気持ちにさせる。特に、朝起きてから2〜3時間は脳のゴールデンタイムと呼ばれ、最もイキイキと活躍してくれる時間帯のため、集中するに適当な時間と言える。
 

アセチルコリン → 記憶と学習

なにかの目標に対して、やる気が起きるまで待つというスタイルは、脳科学的には正しくはない。むしろ、やる気がないのなら、とりあえず始めてみるが正しい。頑張ってでも始めることで、側坐核に刺激を与えることになり、アセチルコリンを分泌し、どんどん気分が乗ってくる。とりあえず、チャレンジしてみるというのは、科学的にも大事なことだった。
 
たった30分の昼寝で、脳のパフォーマンスは30%以上も回復する。眠い目をこすりながら耐え忍ぶのではなく、眠いときは寝てリフレッシュすることのほうが断然効率的だということ。
 
アセチルコリンの分泌によって、海馬からシータ波が放たれ、結果として記憶力・発想力アップにつながるよう。また、アイデアを生み出すのみも役立つ物質である。
 

エンドルフィン → 脳内麻薬

エンドルフィンは究極のストレス解消物質と言われている。過度のストレスがかかった時や、相反する心穏やかなリラックスした状態でも分泌される。マインドフルネスで、キレイなα波が出て、エンドルフィンが分泌されるため、ポジティブな脳を作るだけでなく、ストレスを解消するのにも効果的な手法である。さらに、記憶力アップ、想像力アップ、集中力アップにも繋がるため、フロー状態に入るために必要不可欠な物質である。人に感謝する、される、役に立つ、貢献するなどで、報酬系扁桃体が刺激され、ドーパミンやエンドルフィンが分泌される。

 
 
それぞれが上記のような役割があるが、どれかが突出していても、それはそれで体に異常をきたす。例えば、ドーパミン過剰分泌で幻覚が出るし、ドーパミンが生成できないとパーキンソン病の危険性が高まる。 脳内物質はバランスが大事で、また、脳に反する行動は、サイドブレーキをかけたままでアクセルを踏むようなものであることを理解して、今回の知識を有意義なものにしたい。
 
 
 

木蔵シャフェ君子さんに学ぶ『’シリコンバレー式’頭と心を整えるレッスン』

マインドフルネスへの理解を深化させるために、こちらの本を読みました。

 

著者は木蔵シャフェ君子さん。

 

数々の外資系企業でのブランドマネジメントに携わり、世界的に信頼を得ているマインドフルネスプログラムSIYの日本人初の講師となった、マインドフルネスを日本に伝える先駆け的な存在。

 

そのようなバックボーンがあるとは知らず、白地にスミ文字に、ブランド価値の出る箇所にイエローマーキングという、至ってシンプルな中に、しっかりと伝わる何かを感じ、ビジュアル先行で手に取ったわけですが、結果的には良い選択ができたと思っています。

 

情報は、全く知らないことしかないものであると、理解できる部分が少なくなって、頭に入らないこともあるし、逆にそんなの解ってるということばかりになっても、つまらなさを感じてしまうが、そういう意味では、ある程度マインドフルネスに対してのリテラシーがある方には距離の近い書き方をして頂いている本だと感じました。

 

海外にはリトリート施設と呼ばれる宿泊型式の瞑想ワークショップが受けられる施設が存在する。日本には馴染みがないが、今後、アメリカの影響を色濃く受けるここ日本でも増えてくることが容易に想像できる。シリコンバレーで働く人々は、ある一定周期で、デジタルデトックスを行って、デジタルの距離を保っている。
 
マインドフルネスの目的とは何か。
それは、人生をより良いものにすること。
 
シリコンバレーは、現代におけるヒューマンポテンシャルムーブメントの震源地として、マインドフルネスを筆頭に世界を牽引している。日本とシリコンバレーで働く人々とでは、仕事に対する価値観に相当な違いがある。シリコンバレーでは、仕事だから自分を滅してやってるという動機で成果を出した人はいない。
 
シリコンバレーのなかでも、マインドフルネスブームの先駆けとして現れたのが、他でもないGoogleだ。マインドフルネスへのリテラシーがあるひとはご存知だと思うが、マインドフルネスこそがクリアで正確な検索を可能にするという理念のもと、サーチ・インサイド・ユアセルフ=SIYという自分の内側を検索するマインドフルネス研修を積極的に行っている。
 
僕らが住む日本に関わらず、世の中全体が、物質的な豊かさよりも、心身ともに健康で満足する状態を求めることにシフトしているのは日々感じると思う。追い詰められたビジネスピープルらが、マインドフルネスを取り入れて、心の探求を始めた。自分を抑えたり、コントロールしたりすることではなく、ありのままの感情や心身の状態に気づいて、それを批判なく付き合うこと。そして、自分に対しても、他人に対しても、批判のない態度が、人間関係のなかで生きてくる。
 
生活と仕事は垣根を設けるのではなく、同じゴール・価値観によって統合されるワークライフインテグレーションであるべき。ワークライフインテグレーションとは、家庭も仕事も、ありのままの自分が、自分の大切とすることを実現する場として、どちらの場も一瞬一瞬をていねいに生きるということ。個人として、ビジネスパーソンとして、コミュニティの一員として、どの場面でも大切にしていることを一貫させ、それぞれの価値を一致させていく。
 
GDPが停滞しているものの、依然として世界3位である日本が、幸福度ランキングでは53位であるのは、滅私奉公という古いパラダイムがベースとして根付いていることが挙げられる。自分を滅して、仕事をするという感覚はワールドスタンダードではないし、完全に世界に置いていかれる思考である。今日という日を、これまでの繰り返しと見るか、まっさらな未知なものとして見るか。大人が目覚めているとき、平均47%は今以外に注意か向いており、気持ちが今からそれている人ほど幸福感に乏しい。例えば、将来ハワイへのんびり旅行することを考えるより、今に気持ちをしっかり置いて注意を向けているほうが、結局は幸福度を高めることになる。
 
さほど問題のない状況なのに、わざわざ将来への不安や、過去の後悔を掘り出して脳内で悩みを製造している。日本人の多くの脳が悩み製造工場と化していて、意味のないことに脳を浪費させてしまっていると言える。
 
当たり前と思い込み、自動操縦状態で過ごすことが、マインドフルネスの対極となる状態。当たり前であると思うが故に、その当たり前が保たれないとき、強烈なストレスが生じる。当たり前なんてものはないのにだ。思考を変えることで、不要なストレスに踊らされない脳を作るのにもマインドフルネスは効果を発揮する。 
 
現代人のストレスの原因のひとつは、アイデンティティや自己イメージを、自分のなかで限定し、その中に収まろうとコントロールすることが挙げられる。喜怒哀楽のどれが良くてどれが悪いということはなく、ポジティブなときは喜びや満足感をしっかり味わい、ネガティブなときは、そんな自分を批判せずに寄り添うことで、何かが学べることに気づかなければならない。
 
これが幸せな人生、これが成功といったイメージをメディアで爆撃され続け、自分ではない誰かに誘導されていく。自分が何者かわからないこと、それは豊かな人生の妨げにはならないことに気づかなければならない。こうあるべきだという外側の物差しは要らない。感情的なストーリーは脳が状況に応じて創り出したフィクションであると気づけば、人間関係での悩みは少なくなる。マインドフルネスを応用したアテンショントレーニングで自制心を高めることができ、それは学習能力や社会性が育くまれることに繋がる。
 
 
脳は最悪のストーリーを勝手に作り出すもので、なかでも扁桃体が、私たちを小心者で疑い深くしている。脳は慣れ親しんだことを安全と考えるクセがあり、二度と痛い目に合わないように、自分を守ろうとする仕組みになっている。脳にある自己イメージは、偏った記憶と意味付けによって編み出された、間違ったあなたというストーリーが生んだネガティブバイアスである。
 
 
たった一回の呼吸でも、ていねいにすれば脳はリラックスでいる。マインドフルネス瞑想は心の筋トレと捉えて、習慣づけて、続けることが重要だという。呼吸に注意することで、常に新しいことが起き続ける今に集中できる。
 
現代社会においては、休日に仕事をしているような人は、もはや尊敬に値しない人種だ。自分の存在が会社や仕事のためにあるという思考は捨て、自分というリソースを、仕事や家庭のなかで、そして、もっと広い社会で役立てようとするポジティブなマインドセットを育むためにマインドフルネスは必要不可欠。
 
もうまもなく人口減少を伴う人類史上かつてない超高齢化社会を迎える。
 
生き抜く術としてのマインドフルネスを身につけ、自分の人生を自分でリードしていけるようにしていきたい。

未来の自分と子どものために『子育てに効くマインドフルネス』を今から学ぶ

言葉すら知らないひとの感度は低すぎると思ってしまうぐらい、現代社会には広く流通している「マインドフルネス」。それはGoogleの影響が一番大きい。

 

個人的には、サーフカルチャーを通して、レジェンドたちからZENのワードをよく聞く。それ故、日常生活においても、メディアを通して、それにまつわるワードが、カラーバス効果で自分の中に飛び込んでくる。マインドフルネスもその類だった。

 

高城剛さんも、これから世の中はもっとパーソナルな方向へ行くとも言っていた。社会がデジタルに依れば依るほど、自分とは何かという人種が増え、哲学や宗教などがもっと流行ると。

 

これほどまでにデジタルに支配された世の中で、人間の脳は疲弊してしまっている。スマホを持たされるようになってから、それは加速度的に進んでいる。だから、逆にZENのようなものの大切さが改めて注目されている。ジョブスもZENを心の支えにしていたと言う。

 

今後はロボティクス、AIの更なる進化によって、もっとデジタルに寄り添った生活が展開されるはず。そうなれば、同時にマインドフルネスがもっと一般化し、それが身についてなければ、デジタルに振り回され、使い古され、機能しない人間になってしまうんじゃないかと思う。

 

今の自分自身には、マインドフルネスが必要な生活は送っていないが、これがスタンダートとなる前に実践することで、子どもがこれからの社会で生き抜くためのアドバイスができればいいと思って、本書を手に取った。

 

子育てに効くマインドフルネス 親が変わり、子どもも変わる (光文社新書)

子育てに効くマインドフルネス 親が変わり、子どもも変わる (光文社新書)

 

 

マインドフルネスに関わる書籍は多数出版されている。どれが今の自分のレベルに合っているのか、少し触りを読み、今回は初歩的な目線もあり、自分の今の状況に合っているタイトルでもあったため、入門編的な位置づけで購入した。

 

 

今、ここで起きていることに注意を向け、さらにそれに対して評価を加えずに受け入れる状態をマインドフルネスという。今、ここで経験していることに対する気づきであり、気づいたことを受け入れるという態度。

 

人間は言葉の力を手に入れたことで、バーチャルな世界と現実の世界の区別がつかなくなるという陥穽に陥ってしまう。感じた段階ですぐに思考の働きを止め、感じたことをラベリングする。マインドフルネスは、変えることのできない現実をありのままに観察し、そのままにしておくことを目指す。五感で感じていることに気づきを向け、それに対してラベリングすることではじめて、今ここの現実と確実に接触できるようになる。

 

人間は1日の半分を安静状態で過ごしており、それをデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)と呼ぶが、その脳のアイドリング状態に使用されるエネルギーは、意図的なものの約20倍に達するということが最近の研究で明らかになってきた。つまり、未来や過去のどうでもいいことに頭を思い悩ませられることで、頭のなかの貴重なエネルギーが浪費され、必要なときに、必要な思考ができない状態に陥ってしまうことになりかねないということだ。マインドフルネスはDMNの活動を統括する部位の働きを活性化し、ストレスを感じにくい脳にすることができるという。
 
本書では、子どもも一緒にマインドフルネスに取り組む方法についても触れている。子供に変わって欲しいと思ったら、まず親自身が変わらなければならない。子育ての大部分は、親の感情的な部分でなされてしまうものだ。子供の思考原理は動物の行動原理と共通する快の原則、つまり楽しいか楽しくないか。親は子供の成長に寄り添うというスタンスが必要。子供は常にマインドフルな状態である。まぎれもなく、今、ここに生きている。
 
マインドフルネスには、注意をコントロールするメタ認知能力が必要不可欠。心ここにあらずではなく、心を込めた時を過ごす。マインドフルな状態は完全に無評価な状態。前帯状皮質が活性化すると、必ずしも怒りの感情で対応するのではなく、子供の気持ちが読み取れるようになる。マインドフルネスを行うことで、人が現代社会で生き抜くために必要な思いやり、共感、やさしさを感じる時に活性化する部位が磨かれると言われている。さらにタッチングを組み合わせることで、よく触れられた子供は脳内でオキシトシンというホルモンが分泌されやすくなり、親との愛着関係が安定し、人との信頼関係も築きやすくなる。
 
 子育ての価値は自立させることだけにではなく、育てる毎日の過程にこそ価値がある。本当に価値のあるものは痛みを伴うもの。子供の論理と親の論理は違って当たり前と認識することが必要だ。
 
子どもたちにとっては、世間の評価ではなく、親からの評価が重要。だから、いま、ここで子供がしていることや感じていることを、十分に明確に感じ取れるようになること、子供に対してマインドフルに接することが非常に大切なこと。子供の最大のストレスの原因は、親であることも認識しなければならない。
 
 
 
これからの時代は、脳にコントロールされるのではなく、脳をコントロールする。
 
マインドフルネスは、私たちひとりひとりの人生を幸福に導くものであり、それをおろそかにすることは人生を無駄にしていることになる。今、ここの現実と接触して、その瞬間を十分に生きていく方法のひとつである。 
 

 

マインドフルネスは、恐らく今後のスタンダードになるはず。これから迎える未だ見ぬデジタル社会で生き抜くために、今後もマインドフルネスを実践し、理解を深めていきたい。

森岡毅さんに学ぶ『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』

有名過ぎるが故に今更感もあったし、森岡毅さんに興味がありながらも敬遠していたなか、こんな記事を読みました。

 

www.advertimes.com

 

西野さんも、嶋さんも好きでベンチマークしてる方々です。その2人の対談のなかで、嶋さんがサイコパス性について語られてました。サイコパス性の本来の意味は目的に対して純粋に正しい行動を取れる特性なんだと。それを知ったのが、森岡毅さんの著書で知ったとのことだったので、これは読むしかないと思ったわけです。

 

サイコパス性について触れているのは『確率思考の戦略論』という書籍なのですが、内容がかなり難易度の高かったので、比較的読みやすそうなこちらを買いました。

 

こちらは娘さんのために書いたそうです。

 

娘さんがマーケティングが何かを知りたがったとき、マーケティングを知らない人に向けて書かれた、マーケティングの根本を理解してもらうためのわかりやすい本が無かった。だから、自分が書くしかないと。という背景もあって初心者向きなわけです。プロフェッショナルの方は『確率思考の戦略論』のほうが読み応えがありそうです。

 

本書は各章で、まとめがあるので、そこだけ見れば概要が摑めます。でも、その概要に記載の内容と、自分がメモした内容に違いがあったので、自分なりの視点で、心に引っかかった内容を、備忘録的な側面で書き綴らせていただきます。

 

生きるうえで、マーケティング思考が大事。

 

USJのV字回復は、消費者視点という価値観と仕組みに変えたことが最大の原動力であった。消費者の方を向いて、消費者のために働く。消費者が神様だという意味ではない。ゲストが本当に喜ぶものと、ゲストが喜ぶだろうと作る側が思ってるものは必ずしも一致するわけではない。作る側は自然状態では消費者感覚から最も遠ざかる運命であり、玄人と消費者は真逆の感覚となってしまうことがある。マーケターは消費者理解の専門家であり続けなければならなく、そして、組織は、作ったものを売るということから、売れるものを作る会社に変わるということが重要だ。多くの日本企業が技術志向に陥っている。液晶パネルを発明したから、テレビを作ろうという感覚。もっと消費者視点に立つ必要がある。消費者と商品の接点をコントロールして、結果的に期待を上回る差別化されたサービスを生む。それには、代替は見つからない。 

 
 USJは消費者の専門家であるマーケティングに、消費者視点を社内横断でドライブさせる仕組みを選んで成功したが、日本にはマーケティングという文化が根付いていない。それは、一般的な会社では会社の利害と個人の利害が必ずしも一致しなかったり、また、個人間で考えても、人は他人とできるだけ衝突を回避する性質を持つため、組織では議論が避けられることや、己を凌ぐものを嫌がるという日本特有の企業体質が邪魔している。今までの成長社会においては、ものは作れば売れる時代だった。マーケティングする必要性が無かった。でも、これからはマーケティング優勢で技術力を活用する企業が生き残る。企業は生き残るために、消費者最適を担保する知恵を体系立てたマーケティングという実践学を推進していかなければならない。
 
マーケティングができる人をマーケターと言い、マーケターに必要なのは戦略的思考能力。戦略とは目的を達成するために資源を配分する選択のこと。組織には、達成すべき目的があり、資源は常に不足しているから戦略がないと生き残れない。経営資源は、使う人が認識できていないと使えない。つまり、経営資源を認識できる知力が人によって違い、それが大きい。戦国時代でも臆病者も使い方次第だった。臆病者は戦えないから、偵察に行かせれば、いい仕事をしてくれる。選択と集中が戦略の核となる。全部やることは戦略的の真逆のこと。とりあえず全部やろうとすることは、無意味に資源を分散させているだけの戦略なき愚か者がやることである。
 
目的とは達成すべき使命のことであり、戦略思考の最上位の概念。目標とはその目的を達成するために経営資源わ投入する具体的な的のことを言う。最初に目的を明確にすることが何より重要で、戦術よりも戦略を明確にする。どう戦うのかという戦術の前に、どこで戦うのかという戦略を正しく見定め、やることとやらないことを明確に区別できているか、経営資源がその戦局での勝利に充分であるか、短期ではなく、中長期で継続維持できるか、自社の特徴を有利に活用できているかを掘り下げていく。
 
マーケティングは消費者価値を向上させるための科学であり、マーケティングは人を幸せにすることで自分も幸せになれる科学でもある。マーケティングを実践するなかで、会社の利益を追求するのは当たり前だが、決して会社と結婚してはいけない。職能(スキル)を選んでそれと結婚する。好きな仕事でなければ成功することは難しい。欲を持って、自分の野望や夢ややりたいことを、素直に目的として明確に掲げれば、その方向へ人生は近づいていく。自分の強み探しにおいて大事なのは、他人との比較ではない。自分が何をやりたいのかということ。
 
マーケティングの学習においても、人生論においても、数多くの素晴らしいお言葉を頂戴いたしました。最近は、自分の興味のある領域が何なのかの方向性が複数見えてきた。そして、それを楽しみながら実践している。これからも、他人との比較ではなく、自分がどうしたいか、どうなりたいかのなかで、自分が生きていくうえで必要なことを研ぎ澄ませて行きたい。