勝川STAND

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『サードウェーブ・コーヒー読本』からコーヒーカルチャーの新潮流を学ぶ

 ところでサードウェーブってなんなんだ?

ということを学ぶためにドンピシャのコチラを購入いたしました。

サードウェーブ・コーヒー読本

サードウェーブ・コーヒー読本

 

 意外にも発売が2013年なんですよね。3年も前ですよ、、やっぱり自分はイノベーターにはなれないなーとつくずく思います。。アーリーマジョリティぐらいであればいいですが、、

 

読む前は本当に何にも分かってなかったなーと恥ずかしくなってしまいました。

 

サードウェーブのカフェの見た目の特徴はこうです。

・無料のwi-fi

・木目調のインテリア

・焙煎機

・飲み口大きめのウェストシェイプのマグ

・メイソンジャー

・ポアオーバーとエスプレッソバー

iPadレジ

 

こういうブームはファッションなんですよね、ファッション。アメリカでも独特のファッションと、独自の政治思想などを持ったサブカルチャーに傾倒する人々の総称であるヒップスターがサードウェーブコーヒーを好む側面が大きく取り上げられます。別にそれで興味を持って、それで業界が潤えば問題ないと言えばそうなんですが、やはり事実を理解していないと恥かきます。ファッションじゃないんです。

 

サードウェーブと言えば昨年日本にも上陸したブルーボトルが代表格に挙げられます。ブルーボトルは2002年にオークランドで誕生しました。ここでは焙煎後48時間以内とか、豆を挽いてから45秒以内とか、サードウェーブらしいスタイルを作り出しました。このスタイルは創業者のジェームス・フリーマンが渋谷で飲んだネル・ドリップからインスパイアされているというから驚きです。完全なるアメリカンカルチャーだと信じきっていた自分としては相当なショックでしたね。と同時に、やはり古き良き日本というのはジャパン・アズ・ナンバーワンと言われるだけあって本当に誇るべき姿だったんだと。

 

サードウェーブは、その名の通り第3の波なんです。

 

では、第1、第2って?

 

ファーストウェーブ 19世紀後半〜1960年代

ネスカフェの功績です。流通の革命によって、一般家庭でもコーヒーが飲めるようになり、一般的な飲み物になりました。

セカンドウェーブ 1960年代〜2000年ごろ

シアトルで創業したスターバックス。世界中に均一した味を届け、コーヒーを万国共通の価値観へ昇華させた。

サードウェーブ 2000年以降

ファースト、セカンドともに大量生産、大量消費を前提としたビジネスモデル。

しかし、その裏側で劣悪な環境下が生産する赤道直下の発展途上国の人々はないがしろにされてきましたが、2000年以降、業界にも社会的責任を追及されるようになり、フェアトレードという思想が生まれました。そういった背景から少量流通も可能にするカップまでのトレーザビリティ、生産地との持続可能な関係作り、味の価値観の流通、ローカルでの焙煎、新しい空間の提案など新しいスタイルが続々と生まれ、新しいビジネスとカルチャーが一体となってデザインされたのがサードウェーブ。

 

ライフスタイルにも大きな影響を与えます。

 

流石に、24時間戦えますか?なんて問うCMはハマらない時代になりましたが、日本人の多くは高度成長期からの文化の延長で、仕事に忙殺され、それによって闘っているという高揚感が生まれてしまうことさえも。それとは真逆ですね、サードウェーブの精神は。

 

時間を効率化するのではなく、時間を有効化する。

 

限りある時間をいかにうまく使ってこなすのではなく、限りある時間をいかにさらに有意義なものにするのか。プアオーバーが象徴的ですね。ていねいに過ごすことを味方につける、時間に追われない、戦わない。

 

時間がないときこそ、ていねいに。

 

シングルオリジンではないですが、こだわりの豆を毎朝挽いて、HARIOのV60でドリップして、アロマを感じながらお気に入りのBEST MADEのマグで毎朝頂いてます。

 

僕はこのサードウェーブという時代の潮流と自分のライフワークであるサーフカルチャーを融合したお店作りをしたいと思ってます。イメージ的には東京のBONDI CAFEやPort of call。

 

ていねいな時間が提供できるサードプレイスを提供できるようこれからも勉強してまいります。


とあるバリスタはフォースウェーブはもう来てて、それはコンビニコーヒーだと言ってました。